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データセットにアクセスするキーワード

以下のテーブルでは、さまざまなコンテキストにおいてデータセットを参照するキーワードについて説明します。

データセット

データセット コンテキスト

説明

データセット

名前付きデータセット

CA Process Automation ライブラリでは、以下の形式を使用して名前付きデータセットにアクセスします。

Datasets[dataset_path].field_name

dataset_path

現在のライブラリで名前付きデータセットのフル パスに評価される CA Process Automation 式。

たとえば、以下のパスは、ライブラリの Demo フォルダの Data サブフォルダにある CxLinuxDev というデータセットを参照します。

Datasets["/Demo/Data/]

プロセス

プロセスのデータセット

プロセス データセットには以下の形式でアクセスします。

Process.field_name

または

Process[expression]

Process.field_name

または

Process[expression]

field_name

データセット変数。

フィールド名を返す変数または式。 例:

Process.x = 5;

Process.fn = "x";

Process.y = Process[Process.fn];

プロセス データセットはプロセス内で定義されます。 プロセスは、開始のたびにそのプロセス データセットを含む自身のコピー(「インスタンス」と呼ばれる)を作成します。 元のプロセス オブジェクトにより、このデータセットの初期値が決定されます。 プロセス インスタンスにおいてデータセットを変更しても、元のコピーには影響がありません。

呼び出し側

子プロセスを始めるときの親プロセスのプロセス データセット

プロセス モジュールがサポートするプロセスの開始オペレータ(添付モード、分離モード、またはインライン モード)または分離されたプロセスの実行オペレータを使用して別のプロセスを開始するときに、コール階層内のプロセス間で値を渡します。 プロセスの開始オペレータの[プロセス データセット]初期化コード オプションが、これらの割り当てを指定します。

たとえば、プロセス B を呼び出すプロセス A がプロセス B データセット内のフィールドを初期化する必要があるとき、プロセス A はプロセス B を[プロセス データセット]初期化コードで指定します。 このコンテキストでは、「Caller」とは親(プロセス A)のデータセットであり、「Process」は子(プロセス B)のデータセットになります。

プロセス データセット初期化コードのコンテキスト内では、子プロセス データセット内の変数を参照するために「Process」キーワードが必ず必要です。

プロセス データセット初期化スクリプトの変数名で、「Process」および「Caller」キーワードの両方を省略すると、CA Process Automation では計算スコープ変数のみが検索されます。 この場合、親または子のデータセット内の似た名前の変数はチェックされません。 たとえば、計算スコープ X が計算コンテキストで事前に作成されていない場合、次のコードは失敗します。

Process.X = Caller.X;

Process.Y = X + 100;

なし

現在の計算と、場合によってはプロセス データセット

「Process」キーワードを省略すると、割り当てステートメントの左側に、常に現在の計算のスコープ(計算変数)内で値が作成され、割り当てられます。 CA Process Automation が計算フィールドを処理している限り、計算変数は存在します。 たとえば、以下のコードは値 5 に等しい計算変数を作成します。

a = 5

他のコンテキスト(割り当てステートメントの右側など)で「Process」キーワードを省略すると、まず同じ名前を持つ計算スコープ変数またはプロセス変数が検索されます。

例:

Process.a = 1

Process.b = 2

a = 5

x = a

y = b

CA Process Automation は、プロセス データセットに 2 つの変数を作成し(a=1 と b=2)、2 つの計算変数を作成します(x=5 と y=2)。

Process.operator_name

または

Process[expression]

プロセス内のオペレータ データセット

オペレータ データセットへのアクセスを有効にします。operator_name は、プロセス内のオペレータ名を指定する文字列です。 例:

Process.y = Process.emailOp.subject

式は、以下のように、プロセスのオペレータ名を返します。

Process.opName = “emailOp”

Process.y = Process[Process.opName].subject

注:

- オペレータ データセット フィールドの指定の詳細、およびオペレータ データセットのシステム生成フィールドのリストについては、「オペレータ データセット変数の指定」を参照してください。

- オペレータ プロパティ設定内でオペレータ変数を指定する方法の詳細については、「パラメータのデータセット変数」を参照してください。

システム

システム データセット

システム データセットへのアクセスを有効にします。

システム データセット内のフィールドは、ホスト名、日付、時間などの CA Process Automation システム情報を表します。 システム データセットは読み取り専用です。

注: システム データセットのフィールド、システム変数の指定、およびシステム変数のリストの詳細については、「システム データセット変数の指定」を参照してください。

Root

親データセット

親インスタンスのプロセス データセットにアクセスするために、インライン子プロセスを有効にします。

キーワード「Root」を使用して、ルート インスタンスのプロセス データセットにアクセスできます。

例:

- プロセス A は、インライン プロセスのプロセス B を開始します。 プロセス B は別のインライン プロセスのプロセス C を開始します。 プロセス C は、キーワード「Root」を使用して、プロセス A のデータセットにアクセスします。

- プロセス A は、非インライン モードでプロセス B を開始し、プロセス B は、インライン モードでプロセス C を開始します。 プロセス C には、プロセス B のデータセットにのみアクセス権があり、キーワード「Root」を使用するプロセス A にはアクセス権がありません。