オペレータ自動回復の例

オペレータ自動回復が選択されている場合（デフォルト）、回復を開始する必要はありません。環境内の各オーケストレータは、エージェントまたはオーケストレータがアクティブであることを検出し、回復を実行します。各オーケストレータは、環境内のエージェントまたはオーケストレータにマップされているあらゆる有効なタッチポイント、ホストグループ、オーケストレータで回復を実行します。

多くのタッチポイントにエージェントがマップされると、オーケストレータはそのエージェントにマップされているすべての有効なタッチポイントで回復を実行します。エージェントまたはオーケストレータがアクティブになると、ドメインオーケストレータは他のオーケストレータに変更をブロードキャストします。クラスタ化がセットアップされている場合、回復を実行するのはマスタノードのみです。

例：自動回復

環境内の以下のタッチポイントとホストグループにエージェントがマップされているシナリオを考えます。

TP_user01-w500
TP_user01-w500_2
TP_user01-w500_3
TP_manyAgents
HG_user01-w500

すべてのタッチポイントとホストグループが有効ですが、以下のタッチポイントとホストグループにのみオペレータ自動回復が設定されているとします。

TP_user01-w500
TP_user01-w500_3
HG_user01-w500

エージェントがアクティブになると、環境内の各オーケストレータは 3 つのタッチポイント上で自動回復の実行を試みます。

環境内に、2 つのオーケストレータがあるとします。

Orchestrator1 ログファイルには以下が含まれています。

再度アクティブになったエージェントを示すメッセージ：

2010-06-28 19:22:59,984 DEBUG 
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] 「待機中」、「実行中」または「ブロック状態」プロセス（自動回復フラグが設定）の「System_Error」オペレータのタッチポイント/オーケストレータ回復を開始するかどうかのチェック、エージェント/サーバ ID： f3492322-5517-4a21-8a19-92838ccb3f65 に対して実行

オーケストレータはエージェントを HG_user01-w500 にマップした：

2011-03-28 19:22:59,984 INFO 
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] タッチポイント/オーケストレータ：HG_user01-w500 回復を開始...HG_user01-w500 に対して実行され、「待機中」、「実行中」または「ブロック状態」プロセス（自動回復フラグが設定）に属す「System_Error」オペレータを回復。
2011-03-28 19:22:59,984 DEBUG 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2oWorkFlowEngine] [aListenerThread] recoverSystemErrorProcesses： 「待機中」、「実行中」または「ブロック状態の」状態にあり、HG_user01-w500 に対して実行したときに「System_Error」になったオペレータを含むプロセス（自動回復フラグが設定）を取得。

オーケストレータは HG_user01-w500 に 0 プロセスを回復することを示す：

2011-03-28 19:23:00,000 WARN  
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2oWorkFlowEngine] [aListenerThread] recoverSystemErrorProcesses：取得済み - HG_user0-w500 回復で回復するプロセス 0。
2011-03-28 19:23:00,000 INFO  
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] タッチポイント/オーケストレータ： HG_user01-w500 回復で回復するプロセスが見つかりませんでした。

オーケストレータはエージェントを TP_user01-w500 にマップした：

2011-03-28 19:23:00,000 INFO  
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] タッチポイント/オーケストレータ：TP_user01-w500 回復を開始...TP_user01-w500 に対して実行され、「待機中」、「実行中」または「ブロック状態」プロセス（自動回復フラグが設定）に属す「System_Error」オペレータを回復。
2011-03-28 19:23:00,000 DEBUG 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2oWorkFlowEngine] [aListenerThread] recoverSystemErrorProcesses： 「待機中」、「実行中」または「ブロック状態の」状態にあり、TP_user01-w500 に対して実行したときに「System_Error」になったオペレータを含むプロセス（自動回復フラグが設定）を取得。

オーケストレータは TP_user01-w500 に 1 プロセスを回復することを示す：

2011-03-28 19:23:00,015 WARN 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2oWorkFlowEngine] [aListenerThread] recoverSystemErrorProcesses：取得済み - TP_user01-w500 回復で回復するプロセス 1。

オーケストレータは TP_user01-w500 に回復する 1 プロセス（ROID： 2889）の回復リクエストをキューに入れる：

2011-03-28 19:23:00,015 WARN 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2oWorkFlowEngine] [aListenerThread] recoverSystemErrorProcesses： TP_user01-w500 回復に必要な ROID - 2889 のプロセスの回復をキューに入れる。
2011-03-28 19:23:00,015 DEBUG 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2oWorkFlowEngine] [aListenerThread] recoverSystemErrorProcesses： プロセス回復の特別な応答。 ROID は 2889、UUID は 3fe95f08-a347-4d6d-a0a3-b3639836e130
2011-03-28 19:23:00,015 DEBUG 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2oWorkFlowEngine] [aListenerThread] recoverSystemErrorProcesses：プロセス回復の特別な応答が登録された。 ROID は 2889、UUID は 3fe95f08-a347-4d6d-a0a3-b3639836e130
2011-03-28 19:23:00,015 INFO  
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] タッチポイント： TP_user01-w500 回復のリクエストをキュー済み...ROID： 2889 のプロセスを回復

オーケストレータは、タッチポイント TP_user01-w500_2 はエージェントにマップされているが、自動回復が設定されないことを示す：

2011-03-28 19:23:00,015 DEBUG 
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] タッチポイント： TP_user01-w500_2 はエージェント： f3492322-5517-4a21-8a19-92838ccb3f65 にマップされているが、エージェントでは「待機中」、「実行中」または「ブロック状態」プロセスの「System_Error」オペレータの自動回復が設定されていない。

オーケストレータはエージェントを TP_user01-w500_3 にマップした：

2011-03-28 19:23:00,015 INFO  
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] タッチポイント/オーケストレータ： TP_user01-w500_3 回復を開始する。 TP_user01-w500_3 に対して実行され、「待機中」、「実行中」または「ブロック状態」プロセス（自動回復フラグが設定）に属す「System_Error」オペレータを回復。
2011-03-28 19:23:00,015 DEBUG 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2oWorkFlowEngine] [aListenerThread] recoverSystemErrorProcesses： 「待機中」、「実行中」または「ブロック状態の」状態にあり、TP_user01-w500_3 に対して実行したときに「System_Error」になったオペレータを含むプロセス（自動回復フラグが設定）を取得。

オーケストレータは TP_user01-w500_3 に 0 プロセスを回復することを示す：

2011-03-28 19:23:00,015 WARN  
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2oWorkFlowEngine] [aListenerThread] recoverSystemErrorProcesses：取得済み - TP_user01-w500_3 回復で回復するプロセス 0。
2011-03-28 19:23:00,031 INFO  
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] タッチポイント/オーケストレータ： TP_user01-w500_3 回復で回復するプロセスが見つかりませんでした。

オーケストレータは、タッチポイント TP_manyAgents はエージェントにマップされているが、自動回復が設定されないことを示す：

2011-03-28 19:23:00,031 DEBUG 
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] タッチポイント： TP_manyAgents はエージェント： f3492322-5517-4a21-8a19-92838ccb3f65 にマップされているが、エージェントでは「待機中」、「実行中」または「ブロック状態」プロセスの「System_Error」オペレータの自動回復が設定されていない。

オーケストレータはプロセス 2889 のキューから回復リクエストを取得する：

2011-03-28 19:23:30,015 INFO  
[com.optinuity.c2o.workflowengine.FlowManagerCache] [onPool Worker-3] フロー マネージャ： 2889 を登録
2011-03-28 19:23:30,015 INFO  
[com.optinuity.c2o.workflowengine.WorkflowManager] [onPool Worker-3] 応答： [$$TouchpointRecovery&&] を処理。 フロー ID は 2889
2011-03-28 19:23:30,171 INFO  
[com.optinuity.c2o.workflowengine.WorkflowManager] [onPool Worker-3] TP_user01-w500 回復に必要な ROID： 2889 のプロセスの回復を開始する。

オーケストレータは、プロセス 2889 内で TP_user01-w500 に対して実行したときに System_Error になったオペレータをリセットする：

2011-03-28 19:23:30,171 INFO  
[com.optinuity.c2o.workflowengine.WorkflowManager] [onPool Worker-3] TP_user01-w500 回復に必要な ROID： 2889 のプロセスの System_Error オペレータをリセットする。
2011-03-28 19:23:30,203 INFO  
[com.optinuity.c2o.workflowengine.WorkflowManager] [onPool Worker-3] TP_user01-w500 回復に必要な ROID： 2889 のプロセスの ROID： 2912 のオペレータをリセットする。

オーケストレータは適切なオペレータをリセットしてからプロセス 2889 全体を再開する：

2011-03-28 19:23:30,343 INFO  
[com.optinuity.c2o.workflowengine.WorkflowManager] [onPool Worker-3] TP_user01-w500 回復に必要な ROID：2889 のプロセスを再開する。
2011-03-28 19:23:30,343 INFO  
[com.optinuity.c2o.workflowengine.WorkflowManager] [onPool Worker-3] ワークフローを再開 - ROID は 2889
2011-03-28 19:23:30,703 INFO  
[com.optinuity.c2o.workflowengine.WorkflowManager] [onPool Worker-3] TP_user01-w500 回復に必要な ROID： 2889 のプロセスの再開を完了。

プロセス 2889 は正常に完了します。回復処理は自動的に開始されたため、プロセスはエンジンが回復を開始したことを記録します。手動回復の場合、ログには回復を開始したユーザの名前が含まれます。

Orchestrator2（OrchestratorD610b）ログファイルには以下が含まれています。

以下のように、OrchestratorD610b のログは Orchestrator1 と似ています。

2011-03-28 19:23:41,444 INFO  
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] タッチポイント/オーケストレータ： HG_user01-w500 回復を開始する。 HG_user01-w500 に対して実行され、「待機中」、「実行中」または「ブロック状態」プロセス（自動回復フラグが設定）に属す「System_Error」オペレータを回復。
2011-03-28 19:23:41,444 WARN 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2oWorkFlowEngine] [aListenerThread] recoverSystemErrorProcesses：取得済み - HG_user0-w500 回復で回復するプロセス 0。
2011-03-28 19:23:41,444 INFO  
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] タッチポイント/オーケストレータ： HG_user01-w500 回復で回復するプロセスが見つかりませんでした...
2011-03-28 19:23:41,444 INFO  
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] タッチポイント/オーケストレータ：TP_user01-w500 回復を開始...TP_user01-w500 に対して実行され、「待機中」、「実行中」または「ブロック状態」プロセス（自動回復フラグが設定）に属す「System_Error」オペレータを回復。
2011-03-28 19:23:41,444 WARN  
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2oWorkFlowEngine] [aListenerThread] recoverSystemErrorProcesses：取得済み - TP_user0-w500 回復で回復するプロセス 0。
2011-03-28 19:23:41,444 INFO 
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] タッチポイント/オーケストレータ： TP_user01-w500 回復で回復するプロセスが見つかりませんでした...
2011-03-28 19:23:41,444 INFO 
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] タッチポイント/オーケストレータ： TP_user01-w500_3 回復を開始...TP_user01-w500_3 に対して実行され、「待機中」、「実行中」または「ブロック状態」プロセス（自動回復フラグが設定）に属す「System_Error」オペレータを回復。

OrchestratorD610b は TP_user01-W500_3 （プロセス ROID： 541）に回復する 1 プロセスを見つけたため、その回復リクエストをキューに入れる：

2011-03-28 19:23:41,444 WARN 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2oWorkFlowEngine] [aListenerThread] recoverSystemErrorProcesses：取得済み - TP_user01-w500_3 回復で回復するプロセス 1。
2011-03-28 19:23:41,444 WARN 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2oWorkFlowEngine] [aListenerThread] recoverSystemErrorProcesses： TP_user01-w500_3 回復に必要な ROID - 541 のプロセスの回復をキューに入れる
2011-03-28 19:23:41,444 INFO  
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] タッチポイント： TP_user01-w500_3 回復のリクエストをキュー済み...ROID： 541 のプロセスを回復
2011-03-28 19:23:41,444 WARN 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2oWorkFlowEngine] [aListenerThread] recoverSystemErrorProcesses：取得済み - TP_user01-w500_3 回復で回復するプロセス 1。
2011-03-28 19:23:41,444 WARN 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2oWorkFlowEngine] [aListenerThread] recoverSystemErrorProcesses： TP_user01-w500_3 回復に必要な ROID - 541 のプロセスの回復をキューに入れる
2011-03-28 19:23:41,444 INFO 
[com.optinuity.c2o.c2oserver.ServerManager] [aListenerThread] タッチポイント： TP_user01-w500_3 回復のリクエストをキュー済み...ROID： 541 のプロセスを回復

OrchestratorD610b は回復リクエストを取得し、プロセス内で TP_user01-w500_3 に対して実行し、System_Error になったオペレータをリセットし、プロセスを再開する：

2011-03-28 19:24:11,461 INFO 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.WorkflowManager] [onPool Worker-63] 応答： [$$TouchpointRecovery&&] を処理。 フロー ID は 541
2011-03-28 19:24:11,804 INFO 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.WorkflowManager] [onPool Worker-63] TP_user01-w500_3 回復に必要な ROID： 541 のプロセスの回復を開始する。
2011-03-28 19:24:11,820 INFO 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.WorkflowManager] [onPool Worker-63] TP_user01-w500_3 回復に必要な ROID： 541 のプロセスの System_Error オペレータをリセットする。
2011-03-28 19:24:11,883 INFO 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.WorkflowManager] [onPool Worker-63] TP_user01-w500_3 回復に必要な ROID： 541 のプロセスの ROID： 564 のオペレータをリセットする。
2011-03-28 19:24:12,039 INFO 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2OSvcIconInstanceRefObject] [onPool Worker-63] 内部更新でコネクタを移動、現在/デスティネーションは Start_System_Process_1、ソースは Start_1
2011-03-28 19:24:12,117 INFO 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.WorkflowManager] [onPool Worker-63] TP_user01-w500_3 回復に必要な ROID：541 のプロセスを再開する。
2011-03-28 19:24:12,117 INFO 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.WorkflowManager] [onPool Worker-63] ワークフローを再開 - ROID は 541
2011-03-28 19:24:12,133 INFO 
[com.optinuity.c2o.workflowengine.C2OSvcIconInstanceRefObject] [onPool Worker-63] 内部更新でコネクタを移動、現在/デスティネーションは Start_System_Process_1、ソースは Start_1
2011-03-28 19:24:12,648 INFO  [com.optinuity.c2o.workflowengine.WorkflowManager] [nPool Worker-63] TP_user01-w500_3 回復に必要な ROID: 541 のプロセスの再開を完了。