管理者は、重要なデバイスのどれが過剰なポーリングに敏感で、パフォーマンスの問題を引き起こす可能性があるかを認識しています。 しかし、重要なデバイスのパフォーマンスを確実に維持するには、これらの敏感なデバイスを何らかの方法で監視する必要があります。 SNMP ポーリング制御を設定することによって、SNMP ポーリング リクエストをスロットル制御し、敏感なデバイスに対する影響を緩和できます。
デフォルトでは、SNMP ポーリングは次の 2 つの方法で制御されます。
注: 各ポーリング サイクルの最初の時点でポーリングが再開されます。 タイムアウトがしきい値の 15 を超えていない場合、「クリア」イベントが生成されます。
これらのしきい値は両方とも、デバイスがポーリング リクエストで制圧されないように設計されています。 ただし必要に応じて、これらの SNMP ポーリングしきい値は設定できます。
たとえば、ポーリングに非常に敏感な古いルータを使っているとします。 しかしこのルータは重要で、できるだけ頻繁にポーリングする必要があります。 既に監視プロファイルの調節を行い、不要なメトリック ファミリはポーリングから除外しています。 また、監視プロファイルにフィルタを適用し、ポーリングされるインターフェースの数も減らしました。 それでも、このルータはポーリングが原因でクラッシュします。 この場合、この敏感なルータに合わせて、デフォルト SNMP ポーリング パラメータを調整するほかに解決策はありません。
以下のような特定のパラメータは、IPRangeList 内の IPRange セクションの個々の IP または IP 範囲のポリシーに追加できます。
指定された IP 範囲内のデバイスに送信される処理待ちリクエストの最大数。
送信 SNMP リクエストに含まれる OID の数を制限します。 SNMP リクエストに含まれる OID の数が MaxRequestSize の値を超えている場合、送信リクエストは 2 つ以上のより小さなリクエストに分割されます。
一部の IP 範囲は IPRange セクションに含まれません。 グローバル設定では、MaxRequestSizeDefault パラメータを使用して OID 制限を設定します。
以下の手順に従います。
http://hostname:port/rest/ipdomains
REST Web サービスにアクセスしている Data Aggregator のホスト名およびポート番号を指定します。
http://hostname:port/rest/snmpthrottlepolicies
例
インターフェース SNMP リクエストに 27 の OID があり、MaxRequestSizeDefault が 15 に設定されている場合、送信リクエストは 2 つのより小さなリクエストに分割されます。 一方のリクエストには 14 の OID が含まれ、他方には 13 の OID が含まれます。
例: 以下の SNMP スロットル ポリシーの例では、IP ドメイン「2」のポリシー ID が「601」であり、OID の数に制限がないことがわかります。
<SnmpThrottlePolicy version="1.0.0">
<ID>601</ID> <MaxOutstandingRequestsDefault>15</MaxOutstandingRequestsDefault> <QueueLength>600</QueueLength> <TimeoutFailSafeThrottleDefault>15</TimeoutFailSafeThrottleDefault> <MaxRequestSizeDefault>0</MaxRequestSizeDefault> <IPDomainID>2</IPDomainID> </SnmpThrottlePolicy>
機密性の高いデバイスが属する IP ドメインの SNMP スロットル ポリシーに割り当てる一意の ID 番号を指定します。
例: http://hostname:port/rest/snmpthrottlepolicies/601
注: これらの値は両方とも、すべての[IP 範囲]エントリに必要です。 どちらのパラメータも、値を 0 に設定することで無効にできます。
結果は[HTTP Response]ペインの[Body]タブに返されます。
例: この例では、デバイス 10.231.41.7 のみで、しきい値を "10" に下げます。 このデバイスの場合は、OID の数が 50 に制限されています。 デフォルトしきい値およびその他の IP 範囲しきい値には、デフォルト値の「15」が引き続き使用されます。デバイス 10.231.41.1 から 10.231.41.255 では、SNMP リクエストの OID が 30 に制限されています。
<SnmpThrottlePolicy version="1.0.0">
<IPRangeList>
<IPRange>
<IPRangeText>10.231.41.7</IPRangeText>
<MaxOutstandingRequests>10</MaxOutstandingRequests>
<TimeoutFailSafeThrottle>10</TimeoutFailSafeThrottle>
<MaxRequestSize>50</MaxRequestSize>
</IPRange>
<IPRange>
<IPRangeText>10.231.41.1-10.231.41.255</IPRangeText>
<MaxOutstandingRequests>15</MaxOutstandingRequests>
<TimeoutFailSafeThrottle>15</TimeoutFailSafeThrottle>
<MaxRequestSize>30</MaxRequestSize>
</IPRange>
</IPRangeList>
<MaxOutstandingRequestsDefault>15</MaxOutstandingRequestsDefault>
<QueueLength>600</QueueLength>
<TimeoutFailSafeThrottleDefault>15</TimeoutFailSafeThrottleDefault>
</SnmpThrottlePolicy>
注: 単一のデバイスまたは複数のデバイスで使用されるしきい値を調節できます。 適用されるしきい値は、[IP 範囲]の定義および[IP 範囲]の順序により決定されます。 [IP 範囲]は優先度順にリスト表示されます。 つまり、デバイスに適用される最初の [IP 範囲]によって、適用されるしきい値が決まります。
例:
この PUT コマンドは、以下のポリシーを生成します。
Update XML: PUT on URL DA-HOST:8581/rest/snmpthrottlepolicies/21
<SnmpThrottlePolicy version="1.0.0"> <IPRangeList>
<IPRange>
<IPRangeText>130.119.103.8</IPRangeText>
<MaxOutstandingRequests>10</MaxOutstandingRequests>
<TimeoutFailSafeThrottle>10</TimeoutFailSafeThrottle>
<MaxRequestSize>20</MaxRequestSize>
</IPRange>
</IPRangeList>
<MaxRequestSizeDefault>50</MaxRequestSizeDefault>
<MaxOutstandingRequestsDefault>15</MaxOutstandingRequestsDefault>
<TimeoutFailSafeThrottleDefault>15</TimeoutFailSafeThrottleDefault>
<QueueLength>600</QueueLength>
</SnmpThrottlePolicy>
このコマンドから以下のポリシーが生成されます。
<SnmpThrottlePolicy version="1.0.0"> <ID>21</ID> <QueueLength>600</QueueLength> <TimeoutFailSafeThrottleDefault>15</TimeoutFailSafeThrottleDefault> <IPDomainID>2</IPDomainID> <IPRangeList> <IPRange> <IPRangeText>130.119.103.8</IPRangeText> <MaxOutstandingRequests>10</MaxOutstandingRequests> <TimeoutFailSafeThrottle>10</TimeoutFailSafeThrottle> <MaxRequestSize>20</MaxRequestSize> </IPRange> </IPRangeList> <MaxRequestSize>50</MaxRequestSize> <MaxOutstandingRequestsDefault>15</MaxOutstandingRequestsDefault> </SnmpThrottlePolicy>
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