[カレンダ ヒート チャート]ビューは、エンジニアと管理者が、使用率、遅延、および損失メトリックのパターンを識別するのに役立ちます。 このようなパターンを識別することは、断続的に生じる可能性のあるパフォーマンス問題の原因を特定するための重要なステップとなることがあります。 また、使用状況のパターンは、回線、ルータ、サーバ、および他のデバイスのキャパシティ計画において役に立ちます。 時間ベースのアクセス リストまたは QoS ポリシーを設定するには、[カレンダ ヒート チャート]を使用します。
「ヒート」インジケータとして 4 つの色が使用され、選択されたメトリックのパフォーマンスを 1 日の各時間で評価します。 これらの色の評価に対するデフォルト値は、業界のベスト プラクティスに基づいています。 [ビューの設定]ダイアログ ボックスで、ヒート インジケータの値をカスタマイズできます。 ビュー上の歯車アイコンをクリックし、ダイアログ ボックスを開きます。
各カレンダ ヒート チャートの上部に、曜日を表す標準的な略語(月曜日は「Mo」など)が示されます。 曜日の真下に、月と日付をレポートする 2 行があります。 この情報で、日付、またはその週の曜日で[カレンダ ヒート チャート]のデータを相関できます。
カレンダ ヒート チャートの左下に、その日の時間が示されます。 ビューの[設定]ダイアログ ボックスから、時間形式(12 時間または 24 時間のいずれか)を変更できます。
以下の各カレンダ グラフは、[フィルタ]オプションを含むリストです。 デフォルト フィルタ([すべて表示])は、カレンダのグリッドを色付けするために利用可能なデータ(前に示した 30 日の毎時間を評価したもの)を使用します。 ツールヒントは、基となる値を提供します。
以下の CA パターン認識アルゴリズムを、データ内のパターンを強調表示するグラフに適用できます。
毎日の最もビジーとなる間帯のみが評価されるように、[カレンダ ヒート チャート]ビューをフィルタします。 「ビジー時間」とは、毎時間の使用率、遅延または損失が最も高い平均値に到達する時間です。 デバイスまたはインターフェースに関する要求がピークだった時間を参照するには、このフィルタを使用します。 その日のヒート評価が最も高かった時間が緑、黄色、オレンジ、または赤だったとしても、「ビジー時間」は毎日レポートされます。
それぞれの週(平日)の 3 日間以上にわたって最もよく見られる時間ごとのパターンを検索するには、「赤」の評価を使用してビューをフィルタします。 週(平日)の 3 日以上で同じ時間が赤(著しく低下または使用率が高い)で評価されている場合、週(平日)のすべての日のその時間の評価が保持されます。 パターンに一致しないその他のすべての時間は、白に変更されます。 週(平日)は月曜日から金曜日までを対象とします。
それぞれのカレンダ週の 4 日間以上にわたって最もよく見られる時間ごとのパターンを検索するには、赤の評価を使用してビューをフィルタします。 カレンダ週の 4 日以上で同じ時間が赤(著しく低下または使用率が高い)で評価されている場合は、カレンダ週のすべての日のその時間の評価が保持されます。 パターンに一致しないその他のすべての時間は、白に変更されます。 カレンダ週は日曜日から土曜日までです。
デフォルトでは月曜~金曜として定義されている、週(平日)の時刻パターンを検索するには、ビューをフィルタします。 1 か月のうち、3 週(平日)以上にわたって、同じ営業日の同じ時間が「赤」で評価されている場合、同じ日のその時間の評価(赤、オレンジ、黄色、または緑)がそのまま保持されます。 パターンは、月の中で一致するすべての営業日に対して適用されます。 このパターンに一致しない時間はすべて白に変更されます。
注: ビューを編集することで、週(平日)が定義される方法を変更できます。
日曜~土曜として定義されている、カレンダ週の時刻パターンを検索するには、ビューをフィルタします。 1 か月のうち、3 カレンダ週以上にわたって、同じ日の同じ時間が「赤」で評価されている場合、同じ日のその時間の評価(赤、オレンジ、黄色、または緑)がそのまま保持されます。 パターンは、月の中で一致するすべての日に対して適用されます。 このパターンに一致しない時間はすべて白に変更されます。
同様のロジックは、1 週間などの、より狭域なタイムフレームを持つカレンダ チャートに適用されます。
注: 灰色は、示された時間に利用可能なデータがなく、その時間は評価されなかったことを示します。
以下の表は、カレンダ チャートの「ヒート」インジケータについてのデフォルト設定についてまとめたものです。
色 |
遅延(ミリ秒) |
使用率(%) |
可用性 |
損失(%) |
---|---|---|---|---|
緑 |
0 - 199 |
0 - 49 |
100 - 94 |
0 - 1 |
黄色 |
200 - 219 |
50 - 59 |
93 - 84 |
2 - 3 |
オレンジ |
220 - 239 |
60 - 69 |
83 - 1 |
4 - 5 |
赤 |
240 以上 |
70 以上 |
0 |
6 以上 |
注: 可用性は、0(利用不可)および 100(利用可能)の平均です。
大半のデフォルト値は、ユーザに影響を与えるパフォーマンスの業界標準から導出されます。 ただし、[可用性]メトリックのデフォルト値は、ダウンタイムを強調し、1 時間の測定期間中にどれだけのダウンタイムが発生したかを明らかにするために定義します。
往復遅延用の許容値は、伝送速度(回路帯域幅)、距離および特定のアプリケーションの遅延感度などの多くの変数によって異なります。 たとえば、衛星中継全体で 300 ミリ秒の一貫した往復遅延が発生する場合は、許容範囲内であり SLA を満たす場合があります。 ただし、データ センター LAN における一貫した往復遅延 15 ミリ秒は、Data Center スイッチ間のアップリンク キャパシティで問題の原因となる可能性があります。 このような状況では、値が小さいほど、データ センター LAN の許容可能な SLA 範囲に入らない可能性が大きくなります。 使用率メトリックとロス メトリックでも、同様です。 許容値は、サポートされている技術によって変わります。
Copyright © 2014 CA Technologies.
All rights reserved.
|
|