起動時に CA OPS/MVS は、カスタマイズ可能なプロシージャを呼び出します。このプロシージャは、起動の制御、および CA OPS/MVS パラメータの設定を行います。
起動プロシージャをカスタマイズする方法
OPSTART1 初期化 CLIST は、OPSMAIN プロシージャの //SYSPROC 連結内に割り当てられている、展開済みのランタイム hlq.CCLXCLS0 データ セット内にあります。 この CLIST は、製品の起動中に内部で作成された TMP で実行され、その主要な目的はさまざまな CA OPS/MVS パラメータを設定する OPS/REXX プログラムを呼び出すことにあります。 OPSTART1 CLIST は、以下のステートメントを使用してこの OPS/REXX プログラムを呼び出します。
OX 'SYS1.PARMLIB(&SUBSYSNAME.PA&MEMBER)'
SYS1.PARMLIB の場所が望ましくない場合は、このステートメントを適宜変更します。 また、SUBSYSNAME および MEMBER の置換変数は、OPSMAIN プロシージャ内で設定されるか、またはオプションで、OPSMAIN の START コマンドによって上書きされます(S OPSMAIN, MEMBER=99)。
デフォルトの SUBSYSNAME の設定: OPSS
デフォルトの MEMBER の設定: 00
したがって、OPSTART1 CLIST で呼び出されるデフォルトの起動 OPS/REXX プログラムの名前は OPSSPA00 です。 CA OPS/MVS の新規インストールについては、デフォルトの SUBSYSNAME および MEMBER 設定を使用することをお勧めします。
hlq.CCLXCNTL データ セットのメンバ OPSSPA00 を、OPSTART1 CLIST(手順 1)で指定されたデータ セットにコピーします。
このサンプルには、CA OPS/MVS 内のさまざまな制御パラメータを設定し、SYSCHK1 DIV データ セット、およびインストールの手順 1 の実行中に DEFDIV ユーティリティを使用して作成された OPSLOG DIV データ セットを割り当てるためのロジックが用意されています。 これらの DIV データ セットを適切に割り当て、特定の CA OPS/MVS パラメータのデフォルト値をオーバーライドするには、このメンバの初めのコメントに記載されている詳細な実行手順に従ってください。
AOF ルールセットのプレフィックス名
AOF ルールセットのサフィックス名
OPS/MVS サーバでデフォルトのコマンド文字「!」を上書きする
デフォルトの OPSOSF を使用していない場合の、OPS/MVS サーバの JCL プロシージャ名
初めてのユーザは、CA OPS/MVS の残りの制御パラメータをデフォルトの設定のままにして、製品をすぐに起動および開始できます。 将来的には、特定の自動化要件および環境の要件によっては、CA OPS/MVS の他の制御パラメータのデフォルト値の更新が必要になる場合があります。 通常、更新されるパラメータは以下のとおりです。
グローバル変数のパラメータ制御が設定されます。
OPSOSF のすべての側面が制御されます。
システムに対してコマンドを発行するために自動化で使用するコンソールのカウントおよび名前が制御されます。
コマンドおよび WTO フックをどのように設定するかが決定されます。
System State Manager のコンポーネントが制御されます。
これらの一般的なパラメータ、およびその他のすべての CA OPS/MVS 制御パラメータの詳細については、「Parameter and Reference」を参照してください。 また、このマニュアルではこれらのパラメータをインストール以外で設定する方法として、OPSPRM() OPS/REXX 関数を使用してプログラムによって設定する、または OPSVIEW 機能を使用して手動で設定する方法について説明しています。
メイン CA-OPS/MVS のアドレス空間の内部初期化が完了しており(これは、AOF が完全にアクティブになっていることを意味しているわけではありません)、OSF のアドレス空間が開始される前の状態で、CA-OPS/MVS は、以下のコマンドを OSF TSO 実行キューに送信することによって、最初に準備が完了した OSF TSO サーバで OPSTART2 OPS/REXX プログラムを実行するようスケジュールします。
OI OPSTART2
OI OPSTART2 コマンドは、実行される最初の OSF TSO サーバ コマンドです。 配布された OPSTART2 プログラムは、OPS/REXX プログラムとして実行することのみを目的として設計されています。 このプログラムが TSO/E REXX プログラムとして呼び出されると、ハイライト表示された警告メッセージが発行され、処理が終了します。 OPSTART2 OPS/REXX プログラムは、OPSOSF プロシージャの SYSEXEC(ソース)または OPSEXEC(コンパイル済み)の連結のいずれかに配置されなければなりません。
OPSTART2 プログラムには、CA-OPS/MVS の起動後に実行する OPS/REXX 関数、ホスト コマンド、または TSO コマンドを含めることが可能です。 OPSTART2 は外部プロシージャ MSFINIT を呼び出し、MSFINIT は内部プロシージャ InitMSF を呼び出します。 InitMSF プロシージャには、CA-OPS/MVS の現在のコピーと CA-OPS/MVS の 2 つのリモート コピーの間でセッションを開始するための、サンプル ADDRESS OPSCTL MSF 制御ステートメントが含まれています。
注: MSF は OPSTART2 プログラムで定義することができますが、このように定義するには、処理を開始する前に VTAM が実行されていることを確認してください。
OI OPSTART2 は、OSF サーバのデフォルトの初期コマンドです。 このコマンドは、製品の初期化で BEGINCMD パラメータを使用して変更できます(詳細については、この章の「OPSSPA00 REXX プログラムのカスタマイズ」を参照してください)。 別の OPS/REXX プログラム、または CLIST や TSO/E REXX プログラムを実行するよう BEGINCMD パラメータを設定することもできます。
以下に例を示します。
T = OPSPRM(“SET”,"BEGINCMD","OI FIRSTPGM")
AOFINITREXX 製品パラメータを使用して、AOF の初期化中に実行されるように OPS/REXX プログラムの名前を指定することができます。 この特別な OPS/REXX プログラムは、製品が自動対応のルールを有効にする前に実行して、AOF ルール環境を論理的に制御できるようにします。 OPS/REXX 言語の機能を使用すると、SMF ID、1 日のうちの時刻、または各システムに対して意味のある何らかの基準に基づいて、AOF 環境を制御できます。
ADDRESS AOF のように、ほとんどすべてのホスト コマンド環境はこのプログラムで使用できます。 ただし ADDRESS TSO だけは例外で、ここでは、メインの製品アドレス空間内で TSO コマンドを使用できません。 ADDRESS TSO ホスト コマンドは、ADDRESS OSF ホスト コマンドのように扱われ、サーバ内の実行キューに入ります。 CA OPS/MVS の起動のこの時点では、サーバはまだ開始されていません。後でサーバが開始されたときに、キューに入っていたコマンドが実行されます。 既存のグローバル変数、およびリレーショナル テーブルへのアクセスも可能です。これは、以前の IPL の情報を保持しておいたり、後で実行される自動ルーチンへ情報を渡したりする場合に有用です。
注:
CA OPS/MVS サーバのアドレス空間を作成する OPSOSF プロシージャは、最初のコマンドとして必ず OSFSTART TSO/E REXX EXEC を呼び出します。 この REXX EXEC は SYS1.OPS.FBCLIST データ セット内にあり、調整できます。
CA OPS/MVS は、OPS/REXX の ADDRESS TSO ホスト環境を介して、サーバの TSO に対応しているコマンドの出力を取得するためのデータ セットを事前に割り当てできます。 これを行うには、OSFSTART REXX EXEC で割り当てられている OPSTSO DD を使用します。 この DD を指定すると、すべての REXX プログラムに対してデータ セットを割り当てる代わりに、すべてのコマンドに対して事前の割り当てが使用されます。 OSFSTART REXX の ALOPSTSO サブルーチンは、一意に名前が付けられた OPSTSO データ セットを各サーバに対して動的に割り当てます。
OSFSTART REXX EXEC の一般的な目的は、サーバが使用するために ISPF データ セットを割り当てることです。 ISPF では、各サーバに対して一意のプロファイル データ セット名が必要です。このデータ セット名は、REXX EXEC を変更して提供することができます。
注: OPS.SAMPLES ライブラリに格納されている ALLOCSPF を使用して、サーバが使用するための ISPF データ セットを割り当てることをお勧めします。 このサンプルは、各サーバに対して一意の ISPF プロファイル データ セットを割り当てるための 2 つの異なる方法を示しています。 サンプルをカスタマイズして使用する場合は、最初にこのサンプルのコメントをよく読んでください。
これで起動プロシージャが定義され、インストールを検証する準備ができました。
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