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製品の展開

CA MSM を使用してソフトウェアをインストールした後、まだそれを展開する必要があります。 展開ウィザードを使用すると、展開プロセスの手順が示されます。 ウィザードでは、1 回に 1 つの製品を展開できます。 さらに、ウィザードの任意のステップで展開を保存して、後で手動で編集、展開することができます。

注: 展開するには、少なくとも 1 つの製品、1 つのシステム、および 1 つの方法が定義および選択されている必要があります。

以下を展開する前に、展開ウィザードで以下の手順を完了する必要があります。

Deployment Name and Description

ウィザードを使用して、展開の名前と説明を入力します。 名前は意味のある展開名である必要があります。

注: 展開名はそれぞれ一意である必要があります。 展開名では、大文字と小文字は区別されません。 たとえば、「DEPL1」と「depl1」は同じ展開名です。

この展開の正確で簡潔な説明を入力することをお勧めします。

CSI Selection

CSI を選択します。 インストール手順の一環として、インストールされた製品の CSI が作成されます。

Product Selection

選択した CSI でインストールされる製品を表示します。

Custom Data Set

カスタム データ セットによって、展開と共に、他のデータ セットを追加できます。 これには、z/OS のデータ セットまたは USS パスのいずれかを含めることができます。

カスタム データ セットを追加できます。

Methodology

方法とは、データ セットがターゲット システム上で指定されるプロセスです。 方法によって展開方法、つまりデータ セットの呼び出しに必要なものが提供されます。 これは、個々の展開に割り当てられる、説明付きの指定オブジェクトです。

方法を作成するには、以下を指定します。

Data Set Name Mask

展開中に解決されるシンボリック変数を選択できます。

Disposition of the target data sets

[Create]を選択する場合、ターゲット データ セットが存在しないことを確認します。そうでない場合、展開は失敗しします。

[Create or Replace]を選択し、ターゲット データ セットが存在しない場合、ターゲット データ セットが作成されます。 ターゲット データ セットが存在する場合は、[Create or Replace]によって、既存のデータ セット、ファイルまたはディレクトリ内のデータが、以下のように置き換えられることが示されます。

Partitioned Data Set

[Create or Replace]は、区分データ セット内の既存のメンバがソース ファイルにある同じ名前のメンバで置換されることを示します。 ソース ファイルに存在しない現在の既存のメンバは PDS 内に残ります。 ターゲット PDS にまだ存在しないソースのメンバは、ターゲット PDS に追加されます。

PDS の空きスペース容量は、追加コンテンツを格納するのに十分である必要があります。これは、自動圧縮が実行されないためです。

Directory in a UNIX file system

[Create or Replace]によって、ディレクトリ内のファイルがソースにある同名のファイルによって置換されることが示されます。 ソースに存在しない UNIX ファイル システム内にある現在の既存のディレクトリは、UNIX ファイル システム内に残ります。

Sequential data set or a file in the UNIX file system

[Create or Replace]によって、既存のデータセット、またはファイルとその属性がソース ファイルのデータで置換されます。

For a VSAM data set(cluster)

[Create or Replace]は、既存の VSAM クラスタがソース ファイルのデータから作成される必要があることを示します。 既存の VSAM クラスタは、ソース クラスタ(ESDS、KSDS、LDS または RRDS)と同じタイプである必要があります。 更に、既存の VSAM クラスタは、ソース クラスタ(レコード サイズ、キー サイズおよびキー オフセットなど)と互換性のある特性を持っている必要があります。 [Replace]では、これらの特性の互換性は検証されません。

注: IDCAMS ALTER コマンドを使用してクラスタを再利用可能な状態に変更して、既存のクラスタの内容を置換できます。 これは、IDCAMS REPRO コマンドを使用してデータが VSAM ソースからクラスタにコピーされる前に行う必要があります。 REPRO コマンドは REPLACE と REUSE の両方のオペランドを使用します。また、非再利用状態が開始状態だった場合、使用後、クラスタは非再利用状態に戻されます。

System Selection

この展開用のシステムを選択します。

Preview

プレビューによって、名前で展開が識別され、製品、システム、転送方法、ソースを含むターゲット ライブラリ、ターゲットおよび解決、および SMP/E 環境およびスナップショット情報が簡潔に記述されます。 プレビューは、翻訳されたシンボリック修飾子を表示します。

このオプションは、展開前に展開を確認するために使用します。

Deploy

展開によって、スナップショット、転送、および展開アクションが組み合わされ 1 つのアクションになります。 展開によって、CA MSM にインストールされているソフトウェアを組織全体のシステムにコピーできます。 たとえば、1 つまたは多数の製品を 1 つまたは多数のシステムに送信できます。 展開では、ソフトウェアを共有 DASD にコピーするか、FTP 経由で送信することができます。

Summary

製品が正常に展開されたら、展開サマリを確認して、展開を確認できます。 また、完了済みの展開を削除できます。

Confirm

展開が完了していることを確認します。 確認されるまで、展開は完了しません。 確認後、展開は確認済み展開リストに移動します。