pifdelta コマンドを使用すると、同じ PIF 製品の 2 つのバージョン、 priorversionPIF および resultingversionPIF の内容を比較し、差分を出力ファイル deltaPIF に書き込むことができます。
deltaPIF は、PIF パッケージ フォーマットのインストール可能な小さいユニットです。 PIF 製品全体 resultingversionPIF をインストールせずに、PIF 製品 priorversionPIF がすでにインストールされているすべてのターゲット コンピュータに、小さな deltaPIF ユニットのみをインストールすることができます。 たとえば、deltaPIF には、priorversionPIF に含まれる、resultingversionPIF で使用されていないファイルをアンインストールする指示があります。 また、deltaPIF には、resultingversionPIF で変更されたファイルおよび新規ファイルがすべて含まれています。
このコマンドのフォーマットは、以下のとおりです。
pifdelta p priorversionPIF v resultingversionPIF d deltaPIF [o] [-t tracefile]
PIF 製品が含まれるファイルの絶対パス名を指定します。 この製品は、同じ PIF 製品の新バージョン resultingversionPIF に置き換えられます。
あるバージョンの PIF 製品が含まれるファイルの絶対パス名を指定します。この PIF 製品が priorversionPIF と異なる場合、priorversionPIF はこの製品に置き換えられます。
出力ファイルの絶対パス名を指定します。 このファイルは、PIF パッケージ フォーマットのインストール可能ユニットで、priorversionPIF と resultingversionPIF 間で異なるファイルのみが含まれています。
差分製品ファイル名には、パッケージャ GUI で使用される命名規則を使用することをお勧めします。
prodname.platform.priorversion-resultingversion.@pif
このファイル名では、prodname は共通の製品名であり、priorversion と resultingversion はそれぞれ priorversionPIF および resultingversionPIF のバージョン番号です。たとえば、以下のようになります。
MERCHANT.Any.2.1.0.0-3.0.0.0.@pif
上書きを指定します。 同じ名前の項目が宛先ディレクトリにすでに存在する場合は、その項目は上書きされます。
指定されたトレース ファイルにコマンド実行をトレースします。
Exit status:
コマンド実行のステータスが表示されます。 値ゼロ(0)は OK を意味し、ゼロ以外の値はエラーを示します。
例: 2 つの製品バージョンから差分製品を作成
以下のコマンドは、製品インストール ディレクトリの 2100 および 3000 という名前のサブディレクトリにある PIF 製品 MERCHANT のバージョンを比較し、deltas という名前のサブディレクトリ内に製品バージョン 2.1.0.0 と 3.0.0.0 の差分のみを含む PIF 差分製品を作成します。
pifdelta -p $PATHmerchant¥2100¥MERCHANT.Any.@pif
-v $PATHmerchant¥3000¥MERCHANT.Any.@pif -d $PATHmerchant¥deltas¥MERCHANT.Any.2.1.0.0-3.0.0.0.@pif
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