プロトタイプ ファイルのダイアログ ボックス定義は、ダイアログ ボックス セクションとリソース セクションの 2 つの主要部分で構成されています。 ダイアログ ボックス セクションでは、ダイアログ ボックスのレイアウトを定義します。 リソース セクションには、ダイアログ ボックスの表示に必要なすべての文字列が格納され、その文字列には番号が付けられています。 これらのテキスト番号のみがダイアログ ボックス定義に使用されます。
PIF 製品 MERCHANT の例では、インストール ディレクトリを入力するダイアログ ボックスを作成する場合を考えます。 このダイアログ ボックスは、製品 MERCHANT をインストールしたときに表示される最初のダイアログ ボックスです。
作成するダイアログ ボックスのダイアログ ボックス セクションの定義は、以下のとおりです。
@DIALOG: #dhead: 600 , 400 , dlgInstallationDirectory , 1 ; #label: 1 , 1 , lblInstallDirectory , 2 ; #instdir: 1 , 2 , tfInstallationDirectory , $PATHmerchant ; #navbutton: 1 , btnInstall , 3 , 1 ; #navbutton: 2 , btnCancel , 4 , 0 ; @ENDDIALOG:
ダイアログ ボックスの幅は 600 ピクセルで、高さは 400 ピクセルです。 ダイアログ ボックス名は dlgInstallationDirectory で、プロトタイプ ファイルのリソース セクションのテキスト番号 1 がダイアログ ボックス ヘッダとして表示されます。
インストール ディレクトリの入力フィールドのラベルを定義します。 ラベル名は lblInstallationDirectory で、リソース セクションのテキスト番号 2 が割り当てられます。 ダイアログ ボックスに重なる仮想グリッドのラベル位置は、論理行 1、列 1 です。
インストール ディレクトリの入力フィールドを定義します。 このフィールドは、論理行 1 の カラム 2 に表示されます。 インストール ディレクトリの入力フィールドに入力された値は、パラメータ $PATHmerchant に割り当てられます。
インストール プロセス間の移動に使用するボタンを定義します。
最初のボタン btnInstall を選択すると、製品がインストールされます。 ボタンのテキストは、リソース セクションのテキスト番号 3 に含まれます。 ボタンを選択したときに実行されるアクションは、「製品のインストール」(1)です。
2 番目のボタン btnCancel を選択すると、インストールは中止されます。 ボタンのテキストは、リソース セクションのテキスト番号 4 に含まれます。 ボタンを選択したときに実行されるアクションは、「インストールの中止」(0)です。
プロトタイプ ファイルのリソース セクションにおけるこのダイアログ ボックスのテキストは、以下のとおりです。
@RESOURCE: #locale: JPN ; #text: 1 , Select installation directory ; #text: 2 , Installation directory: ; #text: 3 , &Install ; #text: 4 , &Cancel ; @ENDRESOURCE:
文字列の言語を日本語で定義します。 (言語識別子の説明を参照してください)。
ダイアログ ボックス定義で使用するテキスト番号を定義します。 たとえば、テキスト「インストール ディレクトリの選択」はテキスト番号 1 に割り当てられ、この番号はプロトタイプ ファイルのダイアログ ボックス セクションでダイアログ ボックス ヘッダの定義に使用されます。
文字列の番号 3 および 番号 4 にアンパサンド(&)を使用すると、大文字 I および C がインストールおよびキャンセルのショートカットになります。
製品 MERCHANTをインストールするとき[インストール ディレクトリの選択]ダイアログ ボックスを最初に表示するように指定するには、以下のように、プロトタイプ ファイルの製品情報セクションのキーワード #dlgpreinit を使用します。
@PRODUCT: #phead: MERCHANT , 2.1.0.0 ; #sys: Any ; #locale: JPN ; #comment: これはサンプルの PIF 製品です ; #ppath: $PATHmerchant ; #pdep: Ingres , 4.0.0.0 , >= ; #postinit: bin/create_tables.sh ; #dlgpreinit: dlgInstallationDirectory ; @ENDPROD:
dlgInstallationDirectory の名前が付いたダイアログ ボックスを最初のインストール ダイアログ ボックスとして表示することを指定します。
コマンド ライン インターフェースおよびパッケージャ GUI によって、PIF 製品にインストール ダイアログ ボックスが自動的に追加されます。 アクションは必要ありません。
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