ドメインおよびエンタープライズの概念

DSM 実装アーキテクチャには、最大 2 つの管理層を指定できます。上のレベルはエンタープライズと呼ばれ、下のレベルはドメインと呼ばれます。

エージェントは、ドメインマネージャにアセット情報をレポートするように設定できます。ドメインマネージャを使用して、コンポーネント（スケーラビリティサーバおよびエージェントなど）の間の関係を監視できます。

複数のドメインマネージャが存在する規模の非常に大きな組織では、これらドメインを管理する単一ポイントとしてエンタープライズマネージャをインストールすることができます。エンタープライズマネージャを使用することで、複数 DSM ドメインに存在するアセットの一括管理が可能です。

ドメインまたはエンタープライズのマネージャはそれぞれ、その範囲内のアセットに関する情報を CA 管理データベース（MDB）に保管します。 MDB は、CA 製品およびプラットフォーム間における情報を保管するための統合された構造を持ちます。

ドメイン MDB

アセットがすべて保存されるドメインデータリポジトリです。

クエリ、ポリシー、またはグループなどの管理構成のすべて、およびインベントリまたはジョブ定義などのすべてのアセット関連情報は、MDB 内に保存されます。

エンタープライズ MDB

エンタープライズ MDB は、ドメインレベルの上の中央リポジトリです。データのサブセットは、ドメイン MDB からエンタープライズ MDB へ、エンタープライズ MDB からさまざまなドメイン MDB に複製されます。

エンタープライズレベルの管理者は、DSM エクスプローラ内の［コントロールパネル］ノード下に［ドメイン］フォルダを見つけることができます。これには、エンタープライズにリンクされているすべてのドメインが含まれています。

重要： デフォルトのポリシーは、一般的に、マネージャ階層の最上位のレベルで変更できます。ただし、ドメインマネージャがエンタープライズマネージャにリンクされている場合、デフォルトポリシーを変更することはできません。デフォルトポリシーは、常にエンタープライズマネージャから複製されます。このため、ローカルで変更されたデフォルトポリシーは、ドメインがエンタープライズにリンクされると上書きされます。