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Web サービス コンポーネント用の Tomcat ディレクトリ構造の作成

Web サービスでは、Web サービスをホストできる Tomcat インスタンスが必要です。 Tomcat インスタンスを作成および設定するために、スクリプト ファイルが提供されています。 このファイルは、CSIQJCL にある WSTOMCCS です。 このジョブは、CA Common Services for z/OS で展開された Tomcat ディレクトリおよび CA Endevor SCM Web サービス インストール ディレクトリを入力として使用して、Web サービス用の Apache Tomcat インスタンスの USS ディレクトリ構造を作成します。

このファイルは、インストールの要件に合わせてスクリプトをモデル化するために使用できます。 スクリプトは、以下を実行する 3 つの論理ステップで構成されています。

  1. Tomcat インスタンスを作成します。
  2. Axis2/Java を Tomcat インスタンスに追加します。
  3. Web サービスを Tomcat インスタンスに追加します。

次の手順に従ってください:

  1. CSIQJCL にある WSTOMCCS を以下のように編集します。
    1. WSTOMCCS の説明に従って、以下のパス値を編集します。

      注: Web サービスをインストールおよび実行するための USS の手順では、これらのパス値が必要です。 これらの値は、このプロセスでいくつかのファイルで使用されます。 これらの値が最初に必要になるのは WSTOMCCS です。

      JAVA_HOME - ランタイムのパスの場所を指定します。 以下に例を示します。

         JAVA_HOME=/sysname/sys/java31bt/v6r0m0/usr/lpp/java/J6.0
      

      CCS_TOMCAT_DIR - CA Common Services が Tomcat を展開したパスの場所を指定します。 このパスには、システムに読み取り専用でマウントされるファイル システム上のパスを指定できます。 デフォルト値は以下のとおりです。

         CCS_TOMCAT_DIR=/sysname/cai/CADeploy/CCS/tpv/tomcat.
      

      製品で Tomcat の特定のリリースが必要な場合は、/tomcat を /apache-tomcat-v.r.nn に変更できます。ここで v.r.nn には特定のリリースを指定します。

      TARGET_TOMCAT_DIR - Web サービスの Tomcat インスタンスのターゲット ディレクトリを指定します。 このパスは、システムに読み取り/書き込みとしてマウントされるファイル システム上のパスである必要があります。 デフォルト値は以下のとおりです。

         TARGET_TOMCAT_DIR=/sysname/cai/CADeploy/ESCM/tpv/tomcat  
      

      ENDEVOR_SOFTWARE_DIR - CA Endevor SCM のインストール パスを指定します。 デフォルト値を CA Endevor 製品がインストールされているパスに変更します。 このパスは /software で終了する必要があります。

      デフォルト値は以下のとおりです。

         ENDEVOR_SOFTWARE_DIR=/sysname/cai/CASoftware/ESCM/software        
      
    2. WSTOMCCS の説明に従って、以下のいずれかを実行します。

      注: これが Web サービスの最初のインストールである場合は、最初の項目を実行してください。

      • Tomcat インスタンスを作成し、Axis2/Java を Tomcat サーバにインストールして、Tomcat インスタンスに Web サービスを展開する場合 - 以下の値を設定します。

        - TOMCAT の値を YES に設定します。

        - Axis2 の値を YES に設定します。

        - ENWS の値を DEPLOY に設定します。

      • Tomcat インスタンスを更新し、Axis2/Java を Tomcat サーバにインストールして、Tomcat インスタンスに Web サービスを展開する場合 - 以下の値を設定します。

        - TOMCAT の値を NO に設定します。

        - Axis2 の値を YES に設定します。

        - ENWS の値を DEPLOY に設定します。

      • Tomcat インスタンスを更新し、現在 Tomcat サーバにインストールされている Axis2/Java ソフトウェアを維持し、Tomcat インスタンスに Web サービスを展開する場合 - 以下の値を設定します。

        - TOMCAT の値を NO に設定します。

        - Axis2 の値を NO に設定します。

        - ENWS の値を DEPLOY に設定します。

      既存の展開を更新する場合、スクリプトによって Tomcat/Axis2 インスタンスから Web サービスのディレクトリ ツリーが削除されます。 その後、新しいディレクトリ ツリーがターゲットの Tomcat/Axis2 インスタンスに追加されます。

      重要: - Web サービスがすでに展開されている場合は、カスタマイズしたファイルをすべてバック アップしてからこのジョブを実行する必要があります。 対象のファイルは、endevor ディレクトリにあるすべての cfg ファイル、または endevor ディレクトリ ツリーに配置したその他のすべてのファイルです。

      重要: Tomcat または Axis2 の新リリースを使用して Web サービスを実行する場合は、新しい Tomcat ディレクトリ パスを指定することを推奨します。 スクリプトが正常に実行された後、新しい Tomcat ツリーの server.xml ファイルを Web サービスに使用するポートで更新します。

  2. ジョブを実行します。

    このジョブによって、Tomcat サーバの構成と起動に必要なディレクトリとファイルがすべて作成され、このディレクトリが Tomcat のインスタンスにコピーされます。

  3. Axis2 のインストールと WSTOMCCS の設定を以下のように確認します。

    モジュールが予期されたディレクトリに存在しない場合は、ジョブ出力でエラー メッセージがないかどうか確認します。

    ディレクトリが axis2 ディレクトリに存在する場合、ジョブは正常に実行されています。