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SP5 の新機能と変更された機能

r12 SP5 では、以下の機能が追加または拡張されました。

SHA-2 ハッシュ ファミリのサポート

CA Directory は、次の標準の要件に従って、ハッシュ操作用に SHA-2 をサポートするようになりました: US NIST FIPS 180-3 (Oct 2008) Secure Hash Standard (SHS) Requirements

これは以下のツールに影響します。

詳細情報:

DXcertgen ツールについて

DXcertgen ツール -- 証明書の生成と動作

パスワード ポリシー

DXpassword ツール -- パスワードのハッシュ

set password-storage コマンド

DXloaddb による telephoneNumber および facsimileTelephoneNumber 構文の確認

以下の属性をスペース文字のみで構成することはできません。

これらの属性のいずれかがスペースのみで構成されている場合、すべての DISP 更新が失敗します。

この問題を回避できるように、DXloaddb は、スペースのみの値に関してこれらの属性の構文を確認するようになりました。検出されたすべての構文は拒否され、以下のようなエラーが表示されます。

Invalid syntax for fax/telephone number
Wrong syntax for value " " on line 19

DXloaddb による複数のパスワードを持つエントリの拒否

DXloaddb は、userPassword 属性内の複数のパスワードを持つエントリを拒否するようになりました。

DXloaddb に複数のパスワードを持つエントリのロードを許可するには、以下のコマンドを使用してください。

set enable-nonstandard-behaviour=true;

データが、複数のパスワードを持つエントリを含む場合に、CA Directory r12 SP5 にアップグレードすると、以下のようなエラー メッセージを受信します。

Entry on line 20 contains multiple values for single-valued attribute 'userPassword'

DXloaddb を実行する前に、問題のエントリを修正する必要があります。

iTechPoz スキーマの変更

現在、iTechPoz.dxc スキーマ内の pozLocation 属性は、caseIgnoreString 構文の属性であり、大文字と小文字を区別しない検索を可能にしています。

複数の無関係な構造オブジェクト クラスを持つエントリの作成を防止

X.501 のセクション 8.3.2、および RFC4512 のセクション 2.4.2 に指定されているような、複数の無関係な構造オブジェクト クラスを持つエントリの追加を防ぐことができるようになりました。

これを実行するには、設定に以下のコマンドを追加してください。

set check-structural-oc = true;

詳細情報:

set check-structural-oc — 複数の無関係な構造オブジェクト クラスを持つエントリの作成を禁止

LDAP サーバのみで構成できないマルチライト グループ

マルチライト グループは、LDAP サーバのみで構成できなくなりました。 各マルチライト グループには、少なくとも 1 つの CA Directory DSA が含まれている必要があります。

マルチライト グループが LDAP サーバのみで構成されている場合、ピア DSA はグループ内の最初の LDAP サーバへのみ更新を送信します。 そのサーバは、他の LDAP サーバに更新を渡しません。

現在、LDAP サーバのみで構成されたマルチライト グループがある場合、以下のいずれかの変更を加えてください。

ビューからの検索結果にプレフィックスおよびサフィックスを追加

ビューをセットアップするときに、一定のプレフィックスまたはサフィックスをビュー内の検索結果に追加できます。

たとえば、特定のソースからの検索結果にプレフィックスを追加して、他のソースからの結果と区別することもできます。

詳細については、「管理ガイド」の「ビューのセットアップ」を参照してください。

詳細情報:

検索結果へのプレフィックスまたはサフィックスの追加

set view コマンド - ビューの定義

データストア使用状況を追跡するための新しい SNMP カウンタ

以下の SNMP カウンタを使用して、データストア使用状況を追跡できるようになりました。

認証

現在、CA Directory および CA Directory Management は、SLES 11.1 および Windows 7 64 ビットで認証されています。

注: 詳細については、「オペレーティング システムのサポート」を参照してください。

DXmanager

CA Directory r12 SP5 には、Directory Manager パッケージの新バージョン(DXmanager を含む)は含まれません。 Directory パッケージの新バージョン(DXserver を含む)のみが含まれます。

Directory Management を更新せずに、Directory パッケージを安全にアップグレードできます。

初めてインストールする場合は、これらのパッケージの以下のバージョンをインストールしてください。

注: インストール パッケージの詳細については、「インストール ガイド」の「インストール コンポーネント」を参照してください。