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Uxconsole および Microsoft ユーティリティを使用した Active Directory のトラブルシューティング

実装プロセスで、登録や有効化の問題など、Active Directory に関してさまざまな問題が発生する可能性があります。 uxpreinstall ユーティリティは、問題に関係するすべての要因を収集、特定、および評価するのに役立ちます。 Active Directory のトラブルシューティングを強化するため、Microsoft の dcdiag (ドメイン コントローラ診断)ユーティリティおよび netdiag (ネットワーク診断)ユーティリティを使用することもできます。

重要: Windows Server 2003 を使用している場合、dcdiag.exe と netdiag.exe のユーティリティは Support Tools ソフトウェア バンドルに含まれています。 詳細については、Microsoft Knowledge Base の記事 KB247811、KB265706、KB321708 を参照してください。

Active Directory のトラブルシューティングを行うには、以下の手順に従います。

  1. 詳細レベル 0 で uxpreinstall を実行します。

    uxpreinstall はチェックを実行し、そのチェックと、検出したエラーまたは競合のサマリを表示します。

  2. エラーまたは競合が検出されると、uxpreinstall は詳細レベル 2 以上で再度自動的に実行されます。

    uxpreinstall は、検出したエラーおよび競合についてさらに詳細な情報を表示します。

    : -l (システム ロガー チェック)および -k (シングル サインオン対応チェック)引数を使用する場合は、出力が大量になるため、慎重に行ってください。

  3. uxpreinstall 出力をログ記録するには、uxpreinstall -f を実行します。
  4. Microsoft dcdiag ユーティリティの出力をログ記録するには、dcdiag /f を実行します。

    : netdiag ユーティリティは、ログ ファイル NetDiag.log を自動的に作成します。

  5. 失敗、エラー メッセージ、警告が発生した場合は、ログ ファイルを確認してください。 必要に応じて、uxpreinstall および dcdiag ユーティリティを実行し、さらに詳細を取得します。
  6. ログ ファイルを参照して、正常に完了しなかったアクションおよび警告メッセージを確認します。

    エラーは、ユーザ設定によってエラー メッセージではなく警告としてログ記録される場合があります。

  7. dcdiag /test:DNS /v /e を実行し、ドメイン コントローラ パラメータのトラブルシューティングを行います。
  8. ログ ファイルの最後から始めて、出力を確認します。
  9. すべての警告およびエラー メッセージを解決するまで、トラブルシューティングを続行します。

例: dsquery を使用したユーザとグループのクエリ

以下の例では、ユーザとグループをクエリするために dsquery ユーティリティを使用する方法を示します。

dsquery user -name user1
dsquery group -name grp1
dsquery * "CN=Users,DC=example,DC=com" -scope base -attr *

例: dnscmd ユーティリティを使用した DNS 設定の取得

以下の例では、DNS 設定を取得するために dnscmd を使用する方法を示します。

dnscmd /enumzones
dnscmd /zoneprint <zonename>

例: dsquery ユーティリティを使用した Active Directory サイトの検出

以下の例では、Active Directory サイトを検出するために dsquery ユーティリティを使用する方法を示します。

dsquery subnet –name 192.168.*
dsquery site -o dn
dsquery subnet -o rdn -site <mysite>
nltest /DSGETSITECOV