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selock ユーティリティ - X 端末画面のロック

UNIX で該当

selock ユーティリティは、作業場所から離れている間、常に X 端末または端末を保護します。 selock には、以下の 3 つの操作モードがあります。

selock のデフォルト設定は、セーバ モードとロック モードの組み合わせです。

注: selock によるアイドル状態の端末のロックの詳細については、「UNIX エンドポイント管理ガイド」を参照してください。

このコマンドの形式は以下のようになります。

selock [-delay period] [-display hostname:display#.screen#] [-fodelay factor] ¥
[-folevels levels] [-idelay seconds] [-lock-timeout minutes] ¥
[-pixmapFile fileName] [-pw-timeout seconds] 
‑delay period

画面上のある位置にシステム アイコンを表示する時間の長さを指定します。この時間が経過すると、システム アイコンは消え、画面上の他の位置に移動します。 これは標準のスクリーン セーバの動作であり、画面の焼き付きを防ぎます。 時間はマイクロ秒で入力します。

時間を定義しない場合は、デフォルト値の 5000000(500 万)が使用されます。

‑display hostname:display#.screen#

ロックするディスプレイ モニタを指定します。 システムの X セッション リストで、ディスプレイおよび画面の番号を確認できます。 ここで定義した代替ディスプレイ モニタを現在実行しているユーザの許可が必要です。

このオプションを定義しない場合、使用しているディスプレイがロックされます。

‑fodelay factor

画面上に表示する各フェードアウト レベルの時間の長さを変更します。 これにより、レベルの数を増やさずに、各ステップに費やす時間を延長できます。 デフォルト値は 10 です。

‑folevels levels

システム アイコンのフェードアウト ステップ数を指定します。 フェードアウト レベル数を増やすと、フェードアウトの動作が滑らかになりますが、アイコンのフェードアウトに要する時間は長くなります。 デフォルトのフェードアウト ステップ数は 20 です。

‑help

selock のさまざまなオプションを説明するヘルプ画面を表示します。

‑idelay seconds

ログインしてから監視を開始するまでの時間の長さ(秒単位)を指定します。 selock が .login シェルの一部である場合は、最初にログインしてからシステムが正常に機能するまで、この時間が必要です。 デフォルト値は 30 秒です。

‑lock‑timeout minutes

transparent=off の場合は、ロック モードに移行するまでのセーバ モードの時間の長さ(分単位)を指定します。

transparent=on の場合は、ロック モードに移行するまでのモニタ モードの時間の長さ(分単位)を指定します。

デフォルト値は 0 であり、セーバ モードを省略してただちにロック モードを開始します。

‑pixmapFile fileName

画面がロックされ、transparent=on の場合に、背景に表示される XPM ファイルを指定します。

‑pw‑timeout seconds

パスワードのダイアログ ボックスを画面に表示する時間の長さを指定します。 デフォルト値は 30 秒です。 設定値が大きすぎると、X サーバで問題が発生するので注意してください。 指定した制限時間内に正確なパスワードが入力されなかった場合、パスワード入力のダイアログ ボックスが閉じられ、selock はロック モードになります。

‑segrace {on|off}

ユーザおよびパスワードの識別後、selock が segracex を起動するように指定します。 ただし、ユーザ ID とパスワードが、seos.ini の [selock] セクションにある unlocking_user トークンに名前が設定されているユーザのものである場合、selock は segrace を起動しません。 デフォルト値は off です。

注: segracex ユーティリィティは、ユーザのパスワードが有効期限切れかどうかをチェックします。有効期限切れの場合は、新しいパスワードを指定できるダイアログ ボックスが表示されます。 詳細については、「segrace ユーティリティ - UNIX でのユーザ ログイン設定の表示」を参照してください。

‑timeout minutes

モニタ モードからセーバ モードに切り替わるまでの、操作が行われない時間の長さを指定します。 デフォルト値は 10 分です。

‑transparent {on|off}

ロック モードの場合、画面の内容を表示したままにするかどうかを指定します。 「on」を指定すると、進行中のプロセスの表示および更新が続行されます。 画面がロックされていることを示すには、‑pixmapFile オプションで指定されたファイルの内容を表示することによって背景を変更します。
デフォルト値は off です。

‑user username

ロック モードでユーザ アクティビティが検出された場合に、パスワードのダイアログ ボックスでパスワードの入力を促すユーザを指定します。 デフォルト値は現在のユーザ名です。 root のパスワードは、user オプションに指定したユーザ名に関係なく、受け入れられます。

‑workhours (hhmmhhmm

ユーザが画面のロックを解除できる時間帯を指定します。 指定された時間帯以外にキーボードやマウスを操作しても、パスワードのダイアログ ボックスは表示されません。

デフォルト値は 00:00‑24:00 で、画面のロックはいつでも解除できます。

‑xmin pixels

システム アイコンが一度に移動する最小水平方向距離をピクセル単位で指定します。 デフォルト値は 100 です。

‑xmax pixels

システム アイコンが一度に移動する最大水平方向距離をピクセル単位で指定します。 デフォルト値は 300 です。

‑ymin pixels

システム アイコンが一度に移動する最小垂直方向距離をピクセル単位で指定します。 デフォルト値は 80 です。

‑ymax pixels

システム アイコンが一度に移動する最大垂直方向距離をピクセル単位で指定します。 デフォルト値は 250 です。

詳細情報:

segrace ユーティリティ - UNIX でのユーザ ログイン設定の表示