特定の条件またはトリガが満たされる場合に限り、Intellisig スクリプトが実行されるように制限できます。 この制限により、効率的な Intellisig を設計できます。 各 Intellisig は、特定のファイルに関してファイル システムを検索する必要はありません。 特定のファイル、レジストリ エントリ、サービス、またはインストールされたパッケージをスキャンするようにスキャナに指示し、またこれらの条件が満たされた場合に Intellisig スクリプトを実行するよう指示できます。 スキャナは、指定されたファイル基準の数に関係なく、ファイル システム検索を 1 回のみ実行します。
注: これらのトリガは、従来のシグネチャ定義と同じ方法で定義されています。 これらの基準を使用して従来のシグネチャを作成した経験を持つことが前提条件となります。
以下に、Intellisig と関連付けることができるトリガのタイプを示します。
ファイルの存在のチェックをサポートし、また検索パスの基準、ファイル名コンテンツ パターン、ファイルの作成および変更日付範囲、ファイル サイズ範囲、MD5 ハッシュ値、および許可の指定をサポートします。
特定のキーに対するレジストリ エントリのチェック、値のパターン マッチング、および 32 ビットと 64 ビット ハイブの確認をサポートします。
バージョンとリリースを指定して、インストールされたパッケージをチェックします。 Windows では、このオプションは[プログラムの追加と削除]データベースを確認します。 UNIX では、プラットフォームのインストール データベースを確認します。
インストールされたサービスまたはデーモンを検索します。
プラットフォーム、プロセッサ、OS リリース、OS 名、および OS バージョンなど属性のチェックをサポートします。
Intellisig に対して、複数のトリガ基準を指定できます。また、トリガは、論理 AND、OR、および NOT 演算子でグループ化できます。 論理演算子は、タイプを持つグループとして定義されます。 タイプは、and、or、または not であり、グループに含まれている項目の結果を組み合わせる方法を定義します。 グループ(not グループを除く)は、より多くのグループを含めて、任意の数の追加トリガ基準を含むことができます。 not タイプのグループは、単一項目のみ含むことができますが、この単一項目は別のグループとすることができます。
Intellisig トリガを定義する場合、ディレクトリを除外するように指定できます。 除外ディレクトリにリストされたディレクトリは、シグネチャ スキャナがファイル システムを検索して、ファイル トリガ基準で指定されたファイルを探すときに除外されます。
トリガを記述するときに、XML を使用して基準を指定します。
各トリガにトップレベルのグループを含めます。 各グループにはタイプが含まれます。 タイプは、and、or、または not のいずれかです。 タイプは、グループに含まれる基準に適用される論理演算を定義します。
<group type=”and”> …<other citeria>… </group>
ファイル基準は <file> タグで定義されます。 file タグは、以下の属性をサポートしています。
検索するファイルを指定します
検索するパスを指定します
指定されたパターンに一致するか、指定されたファイルをスキャンします
ファイルの MD5 ハッシュを指定された値と比較します
指定されたファイルのバージョンを提供された値と比較します
指定されたファイルのバージョンを提供された値と比較します
指定されたファイルのファイル作成日を提供された値と比較します
指定されたファイルのファイル作成日を提供された値と比較します
指定されたファイルのファイル変更日付を提供された値と比較します
指定されたファイルのファイル変更日付を提供された値と比較します
指定されたファイルのファイル サイズを指定されたサイズ値と比較します
指定されたファイルのファイル サイズを指定されたサイズ値と比較します
許可を除外します
許可を包含します
ファイルのルート所有者を指定します
ACL を許可します
ACL を拒否します
Windows プラットフォーム上のバイナリ ファイルのアーキテクチャを指定します
例:
<group type=”and”> <file name=”msword.exe” path=”*” /> </group>
レジストリ基準は <registry> タグで指定されます。 registry タグは、以下の属性をサポートしています。
検索するレジストリ キーを指定します
一致対象のパターンを指定します
ACL を許可します
ACL を拒否します
64 ビット マシン上の動作を指定します。 サポートされる値は 32、または 64、および any です。 64 ビット Windows コンピュータでは、64 を指定すると、指定されたキーに関して 64 ビット ハイブのみ検索します。 32 を指定すると、64 ビット コンピュータ上で 32 ビット ハイブのみ検索します。 この値は、32 ビット コンピュータ上では無視されます。 アーキテクチャを指定しないと、32 の動作がデフォルトの動作となります。
例:
<group type=”and”> <registry name="HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Adobe\Adobe Acrobat\6.0\Language\UI" match="ENU" /> </group>
パッケージ基準は <package> タグで指定されます。 package タグは、以下の属性をサポートしています。
検索するインストールされた製品の名前を指定します
検索するインストールされた製品のバージョンを指定します
例:
<group type="and"> <package name="DameWare Mini Remote Control" version="6.0.*" />
サービス基準は <service> タグで指定されます。 service タグは、以下の属性をサポートしています。
検索するインストールされたサービスの名前を指定します
インストールされたサービスへの(UNIX のみ)パスを指定します
例:
<group type="and"> <service name="SNMP"/> </group>
システム情報基準は <sysinfo> タグで指定されます。 <sysinfo> タグは、以下の属性をサポートしています。
プラットフォームが Windows 上の x86 または x64 かどうかを指定します
プロセッサを識別します
OS リリースを識別します
OS 名を識別します
OS バージョンを識別します
例:
<group type=”and”> <sysinfo osname="Windows" /> </group>
トリガが満足され、Intellisig スクリプトが実行されると、Intellisig のトリガに寄与する基準を定義するスクリプトに文字列が渡されます。 トリガは -t フラグを使用して、Intellisig スクリプトに渡されます。 スクリプトに渡されるトリガ文字列の形式は、トリガ定義で使用される基準タイプによって異なります。 以下の表に、異なるトリガ基準タイプを使用するトリガ文字列の例を示します。 複数のトリガが Intellisig スクリプトの実行に寄与する場合には、個別の基準を区切り文字 | を使用して指定します。 Intellisig スクリプトは、トリガ文字列を解析して、トリガ評価で実行された処理を活用する必要があります。
|
ファイル |
トリガの例 |
-t パラメータの例 |
|---|---|---|
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file |
<group type=”and”> <file name=”file1.test” path=”*” /> </group> <group type=”not”> <file name=”file1.test” path=”*” /> </group> |
肯定的なトリガ: -t “file:c:\file1.test” NOT トリガ: -t “!file:file1.test” NOT トリガについては、完全パスは提供できません。 |
|
registry |
<group type="and”> <registry name="HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\iSigTest\T1" match="V1"/> </group> <group type="not”> <registry name="HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\iSigTest\T1" match="V1"/> </group> |
肯定的なトリガ: -t "registry:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\iSigTest\T1" NOT トリガ: -t "!registry:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\iSigTest\T1" |
|
service |
<group type="and"> <service name="DNS Client"/> </group> <group type="not"> <service name="DNS Client"/> </group> |
肯定的なトリガ: -t "service:DNS Client" NOT トリガ -t "!service:DNS" |
|
sysinfo |
<group type="and"> <sysinfo osname="windows" platform="x86"/> </group>
<group type="not"> <sysinfo osname="windows" platform="x86"/> </group> |
肯定的なトリガ: -t "sysinfo:osname=Windows;platform=x86" NOT トリガ: -t "!sysinfo:osname=Linux;platform=x86" |
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package |
<group type="and"> <package name="CA DSM Explorer"/> </group>
<group type="not"> <package name="CA DSM Explorer"/> </group> |
肯定的なトリガ: -t "package:CA DSM Explorer"
NOT トリガ: -t "!package:CA DSM Explorer EXTRA123" |
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