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リスクの作成

リスクは、プロジェクト目標に正か負の影響を及ぼす潜在的な将来のイベントです。 リスクをプロジェクトの初期に識別することで、プロジェクトのスコープ、スケジュール、予算および他の要因上の潜在的な影響を認識することができます。 このシナリオで、チームは、外部資源を使用することで、リソースが限定されていることによるリスクを緩和することを決定します。 プロジェクト マネージャは、情報をすべて提供する詳細なリスクを作成し、[カテゴリ]ドロップダウン リストから[リソース利用可能時間]を選択します。

詳細なリスクに対する総合スコアが、割り当てた評価と異なる場合、2 つのリスク管理コンポーネントは影響し合います。 詳細なリスクのスコアが、ユーザが割り当てた評価を上書きします。 評価を割り当てずにリスクの詳細を作成すると、リスク入力のスコアがリストのしかるべき要因に色を付けます。 リスクの詳細を削除すると、プロジェクト全体のリスク スコアと特定のリスク カテゴリを組み合わせたリスク スコアが変更されます。

以下の手順に従います。

  1. プロジェクトを開き、[リスク/問題/変更]をクリックします。
  2. [新規]をクリックします。
  3. [概要]セクションのフィールドに入力します。 以下のフィールドには説明が必要です。
    カテゴリ

    リスクが属するカテゴリを定義します。

    値:

    • 柔軟性 - プロジェクトが簡単に適応できません。
    • 資金調達 - プロジェクトの資金調達が割り当てられていない、または制約を付けて使用可能です。
    • ヒューマン インターフェース - ユーザ インターフェース(UI)は明確に定義されていません。
    • 実装 - 実装工数とユーザ受諾に不安があります。
    • 相互依存性 - プロジェクトは他のプロジェクトに依存しています。
    • 目標 - 要件、目標、スコープおよび利益は妥当性がなく、明確な定義を欠き、測定と検証ができません。
    • 組織文化 - プロジェクトには、社風、業務過程、手続、または方針の変更が必要です。
    • リソース利用可能時間 - 内部リソース利用可能時間が明確でなく、外部リソースが必要です。
    • スポンサーシップ - スポンサーシップは明白に指定されず、確定していません。
    • サポート性 - プロジェクトは将来サポートが容易でなく、大幅な更新が必要です。
    • 技術 - プロジェクトの技術は未実証で、内外の専門家が新たに必要とされます。

    注: リスクカテゴリを指定した場合、そのリスクの総合スコアは、リスク カテゴリまたは要因に対して行う異なるステータス選択を無視します。

    オーナー

    リスクを管理しているリソースの名前を定義します。 このリソースは、リスクのライフ サイクルを通じて、リスクの適切な管理および追跡を確認することに責任を持ちます。

    既定値:現在ログインしているリソース

  4. [詳細]セクションのフィールドに値を入力します。 以下のフィールドには説明が必要です。
    影響日

    プロジェクトにこのリスクの影響が及ぶ日付を定義します。 影響日を特定したら、[解決予定日]フィールドに日付を入力します。

    既定値: 現在の日付

    想定

    この項目がリスクとなりうると決定するための想定を定義します。 これらの想定を検証することにより、リスクのライフサイクルを通じてこれらの想定が有効であり続けるかどうかを確認することができます。 想定が変更された場合、リスクの影響または可能性も変更されます。

    関連リスク

    このリスクと関連するプロジェクトのリスクを定義します。 リスクを関連付けられるのは、このプロジェクト内のリスクのみです。

    関連問題

    このリスクと関連するプロジェクト内の問題を定義します。 リスクを関連付けられるのは、このプロジェクト内の問題のみです。

    対応タイプ

    このリスクに対する対応のタイプを定義します。

    値:

    • 監視。 リスクに対応を行いません。 このタイプは、通常は算出リスクのスコアが低いリスクに対して割り当てられます。 アクションを実行するほどリスクの可能性または影響は大きくないが、リスクを未処理のままとし、監視したい場合です。
    • 受諾。 リスク顕在化が受諾され、場合によってはリスクを解消する意図が見られません。
    • 転移。 別のプロジェクトにリスクを転送します。 転移したリスクは終了できます。
    • 軽減。 リスク対応方法を適用しリスクを解決します。

      既定値: 監視

    注: このシナリオで、[軽減]を選択します。

  5. [リスク評価]セクションのフィールドに値を入力します。 以下のフィールドには説明が必要です。
    可能性

    リスクが発生する可能性を定義します。 リスクの可能性は、リスク顕在化の計算に使用されます。

    値: (1)、(2)、(3)

    既定値:

    算出リスク

    [可能性][影響]フィールドで選択した値に基づいて計算されたスコアを表示します。

    値:

    • 1 ~ 3 (緑)。 算出されたリスクは低程度です。
    • 4 ~ 6 (黄)。 算出されたリスクは中程度です。
    • 7 ~ 9 (赤)。 算出されたリスクは高程度です。
    影響

    このリスクがプロジェクトに与える影響を定義します。 リスクがプロジェクトに及ぼす影響は、パフォーマンス、サポート性、コスト、およびスケジュールによって決定されます。 この値は、リスク顕在化の計算に使用されます。

    既定値:

  6. [添付]セクションに入力がある場合は、有用なリスクの背景、リスクの軽減、またはプロジェクトへの影響の情報を提供するドキュメントを添付します。
  7. [解決]セクションの以下のフィールドに値を入力します。 以下のフィールドには説明が必要です。
    解決

    リスクが軽減された後の、このリスクの最終的な解決方法を定義します。 解決データは、将来プロジェクトのリスクに対して計画または対策を立てる場合に、リスク対応方法の結果を再考するのに役に立ちます。

    注: リスクの作成中または終了前に、解決を定義できます。

    残存リスク

    リスクを解決するための緩和策の結果としてプロジェクト内で発生または作成されたリスクを指定します。 関連リスクとは異なり、残存リスクは結果がさまざまですが、リスクを解決するために行った措置の結果生じます。

  8. 変更を保存します。