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GTF の開始

GTF を開始するには、START GTF コマンドを入力します。 IBM のプロシージャまたは GTF 開始用の内部プロシージャを使用して、GTF を開始できます。

注: GTF の複数のインスタンスを同時にアクティブにできます。 各インスタンスは、スターティッド タスクとして、それ自身のアドレス空間で実行されます。

各 GTF のインスタンスには一意の識別子を割り当てることができ、その識別子は START GTF コマンドで指定されます。 この識別子により、GTF の特定のインスタンスの認識と制御が可能になります。 一意の識別子が指定されない場合、オペレーティング システムはトレース データ セットがあるデバイスのデバイス番号を割り当てます。

GTF がトレースするイベントは、オプションとして指定します。 SCS アドレス空間に対し、USRP と JOBNAMEP オプションを指定します。

USRP GTF オプションを指定した後、GTF はイベント識別子(EID)の一覧を求めるプロンプトが表示されます。

SCS アドレス空間は以下の EID を使用します。

301

SCS アドレス空間のインフラストラクチャ コンポーネント用の診断データを収集します。

302

SCS アドレス空間の通信サーバ コンポーネント用の診断データを収集します。

303

SCS アドレス空間の通信サーバ イベント API コンポーネント用の診断データを収集します。

304

SCS アドレス空間のコンテナ セクション コンポーネント用の診断データを収集します。

305

SCS アドレス空間の実装エンジン コンポーネント用の診断データを収集します。

306

SCS アドレス空間のサービス セクション コンポーネント用の診断データを収集します。

307

SCS アドレス空間のシステム情報エージェント コンポーネント用の診断データを収集します。

注: 不要な情報の出力を回避するには、USRP オプションを使用して GTF のトレース出力を制限します。

JOBNAMEP GTF オプションが指定されている場合、トレース出力がキャプチャされるジョブ名のリストを求めるプロンプトが表示されます。 メインまたは補助の SCS アドレス空間の名前を指定します。 一般的な名前は、順番に MSMCPROC および MSMCAUX です。

CA CSM には以下の GTF トレース オプションを含む MSMCGTFP サンプル メンバが用意されています。

TRACE=USRP,JOBNAMEP
USR=(301,302,303,304,305,306,307)
JOBNAME=(MSMCPROC,MSMCAUX)
END