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DB2 オブジェクト マイグレーションを有効にする方法

CA Chorus for DB2 Database Management で Object Migrator 機能を使用して DB2 オブジェクトをマイグレートする前に、CA RC/Migrator モデルおよび Object Migrator 設定 PDS およびメンバを作成する必要があります。 さらに、OFAPROC スターティッド タスクおよび MJETJOM モデル JCL を更新します。

注: この設定は、CA Chorus Infrastructure Management for Networks and Systems との統合には不要です。

重要: この手順は、CA Chorus Software Manager の外部において手動で実行する必要があります。

OFAPROC スターティッド タスク ID には、BPX.SERVER に対する READ 許可が必要です。

注: EZB.STACKACCESS リソースが保護されている場合、OFAPROC スターティッド タスクに関連付けられているユーザ ID および Object Migrator 機能へのアクセスをリクエストするユーザに対し、適切な READ 許可が必要です。 OFAPROC スターティッド タスクは、CA Database Management Solutions for DB2 for z/OS のインストール中の Object Framework Services agent (OFA)の設定中に作成され、カスタマイズされています。 OFA エージェントの設定に関する詳細は、「CA Database Management Solutions for DB2 for z/OS インストール ガイド」を参照してください。

注: Batch Processor を実行するには、Batch Processor プランに対する EXECUTE 権限が付与されている必要があります。 製品の許可の付与に関する詳細については、「CA Database Management Solutions for DB2 for z/OS General Facilities Reference Guide」を参照してください。

次の手順に従ってください:

  1. CA RC/Migrator を使用して以下の手順を完了することで、グローバル設定用のデフォルト モデルおよび個々のユーザ設定用のユーザ固有のオプションのモデルを作成します。

    注: 任意の @DEFAULT モデルを使用できます。

    1. CA RC/Migrator メイン メニューで「PROF」と入力し、Enter キーを押します。

      [Expert Profile]パネルが表示されます。

    2. Utility Model Services の Option 行に「6」を入力し、Enter キーを押します。

      [General Model Services]パネルが表示されます。

    3. 既存のモデルの隣に「T」と入力して、テンプレート(コピー)を作成します。

      [General Model Utilities]パネルが表示されます。

    4. [Model ID]フィールドにモデルの名前を指定し、PF3 を押します。

      モデルが作成され、名前(モデル ID)および作成者と共に保存されます。 これらのモデルは、DB2 オブジェクト マイグレーションにおいて、マイグレーションが分析用にサブミットされる際に使用されます。

  2. 以下の手順を完了して、Object Migrator 設定データ セット(config.om.pds)およびメンバを作成します。
    1. 以下の属性で Object Migrator 設定 PDS を作成します。
      • トラック: 2
      • レコード フォーマット: FB
      • レコード長: 80
      • ブロック サイズ: 27920

      設定 PDS が定義されます。

    2. 設定 PDS および各 Object Migrator ユーザのオプション メンバに、@DEFAULT メンバを作成します。

      メンバが設定データ セット メンバ リストに表示されます。 Object Migrator ユーザのメンバは、@DEFAULT メンバに定義されているグローバル設定をオーバーライドします。

    3. 以下の JCL を @DEFAULT メンバに追加します。斜体で表示されてるテキストは、サイト固有の値に置き換えられます。

      注: メンバには、z/OS バッチ ジョブ用の必要な JOB ステートメントと、モデル名および作成者が含まれる必要があります。

      <JOB CARD>                                                 
      //jobcard JOB (ACCT INFO),'job title',CLASS=A,MSGCLASS=X,
      //       MSGLEVEL=(1,1),REGION=0M,NOTIFY=userid
      </JOB CARD>                                                
      <MODEL4>                                                   
      MODEL4 model ID
      </MODEL4>                                                  
      <MODEL4C>                                                  
      MODEL4C creator                                           
      </MODEL4C>
      

      注: @DEFAULT メンバに定義されているグローバル設定をオーバーライドするには、JOB ステートメント、モデル名(ID)、および作成者の値を使用します。 作業データ セット割り当てに対する高レベル修飾子のオーバーライドの詳細については、「CA Chorus for DB2 Database Management ユーザ ガイド」を参照してください。

      <JOB CARD> </JOB CARD>

      JOB ステートメントの詳細を指定します。

      <MODEL4></MODEL4> および <MODEL4C>/</MODEL4C>

      モデル ID や作成者など、Object Migrator 設定に必要な情報を指定します。 モデル ID には既存の CA RC/Migrator モデル名を指定します。 グローバル設定メンバ用に @DEFAULT を指定します。 すでにモデルを作成している場合、モデル ID および作成者は、作成済みのモデルと一致している必要があります。 作成者にはモデル作成者のユーザ ID を指定します。

      変更内容を保存します。

      @DEFAULT グローバル設定メンバが作成されます。

    4. 前の手順を繰り返します。

      JCL が個別のユーザ メンバに追加されます。

  3. OFAPROC スターティッド タスク JCL を更新します。
    1. CFGFILE および SYSTCPD DD ステートメントを追加します。
      //CFGFILE  DD DISP=SHR,DSN=config.om.pds
      //SYSTCPD  DD DISP=SHR,DSN=&tcpdata
      
      config.om.pds

      先に Object Migrator 設定に対して作成された PDS の名前を指定します。

      &tcpdata

      TCPIP PROC の SYSTCPD からの TCPDATA データ セットを指定します。

      デフォルト: TCPIP.TCPIP.DATA

    2. (オプション)SYSOUT(デフォルト)の代わりにデータ セットに出力を送る場合は、以下のようにします。
      • 連続するログ データ セット用の以下の DD ステートメントを追加します。

        //LOGGER1 DD DISP=SHR,DSN=hlq.LOGGER1

        //LOGGER2 DD DISP=SHR,DSN=hlq.LOGGER2

      • 以下の属性で、シーケンシャル ログ データ セットを手動で割り当てます。

        レコード フォーマット: VB

        レコード長: 1028

        ブロック サイズ: 6144

        シリンダ数: 20

      注: OFAPROC に対するログ記録機能をオフにするには、CA サポートにご連絡ください。

    変更内容を保存します。

    OFAPROC スターティッド タスク JCL が更新されます。

    注: エージェントをリサイクルすることによって、これらの変更を有効にします。

  4. your_db2tools.hlq.CDBAMDL の MJETJOM モデル JCL メンバを以下のように更新します。
    1. (オプション) JES3 を使用している場合は、/*JOBPARM S=%SYSTEM ステートメントを //*MAIN SYSTEM=%SYSTEM に置換します。
    2. %CHRPFX を、CA Chorus ターゲット ライブラリ データ セット名プレフィックス(hlq.CETJPLD)の高レベル修飾子プレフィックスに設定します。 この値は、CA Chorus のインストール中に指定された値に一致する必要があります。
    3. FLQMASTT を実行するすべての手順に、TCPDATA データ セット名として以下の DD ステートメントを追加します。
      //SYSTCPD  DD DISP=SHR,DSN=&tcpdata
      
      &tcpdata

      TCPIP PROC の SYSTCPD からのデータ セットを指定します。

      デフォルト: TCPIP.TCPIP.DATA

    変更内容を保存します。

    MJETJOM モデルが更新され、Object Migrator が CA Chorus Investigator で使用するために設定されます。