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ポートおよびプロトコル

CA Business Service Insight は任意の数のサーバに展開できる多層アプリケーションです。 サーバの数は、1 つ(スタンドアロン展開)から多数(3 層、または高可用性の展開や複数のアプリケーション サーバ インスタンスの場合はそれ以上)まで自由に構成できます。

プロセス間通信は単一のサーバ展開では必ずしも重要ではありませんが、サーバ数が増加するにつれて、プロセス間通信の発生を制御して安定したアプリケーション パフォーマンスを保証するために、プロセス間通信を理解することが重要になります。

企業環境における展開では、ほとんどの場合で標準の 3 層モデルが使用され、さまざまな理由により物理サーバ間にファイアウォールが設置されているケースが多く見られます。 このセクションでは、CA Business Service Insight で使用される通信の概要を説明します。 さまざまな通信のプロトコルとポートについての詳細情報が示されており、ファイアウォールの設定に役立ちます。

このセクションには、以下のトピックが含まれています。

アーキテクチャ

通信の詳細

その他の通信(オプション)

アーキテクチャ

この図は、各論理アプリケーション レイヤがファイアウォール(FW)によって分離された、標準的な展開シナリオを示しています。 各論理レイヤは独自のゾーン内にあり、企業環境の構成に似たものとなっています。

CCE--INS--82--BSI ポートおよびプロトコル

以下の表では、各ゾーンからの通信に関与するプロセスの詳細について説明します。

ゾーン

プロセス コンポーネント

説明

Web

IIS Web サーバ

クライアント ブラウザに Web コンテンツを提供し、データベースからデータを取得します。

COM+ コンポーネント

DB 上でアクションを実行し、データの取得および SMTP メッセージの送信を行います。

API

受信 Web サービス リクエストを処理します。

認証サービス(SSO/LDAP)

外部認証リクエストを処理します。

アプリケーション

アダプタ リスナ サービス

アダプタ インスタンスからの受信アダプタ接続を処理します。

アダプタ展開サービス

ローカルに展開される「管理対象」アダプタを展開および制御します。

ログ サーバ

CA Business Service Insight COM+ コンポーネントおよびアプリケーション サービス (タスク ホスト、アラートなど)からの受信メッセージをすべてログ記録します。

ダッシュボード サービス

ダッシュボード コンポーネントのステータスおよび結果を更新します。

ACE エンジン(PSL)

すべてのサービス レベル結果を計算し、他の依存アプリケーション サービス(ダッシュボード、アラートなど)に情報を提供します。

ACE2 エンジン

すべてのサービス レベル結果を計算し、他の依存アプリケーション サービス(ダッシュボード、アラートなど)に情報を提供します。

レポート スケジューラ サービス アラート サービス(SMTP)

アプリケーション サーバから SMTP メッセージを送信します。

アダプタ インスタンス

データ ソースに接続し、アダプタ リスナ サービスを使用して Raw データの収集を処理します(アプリケーション サーバ上でローカルに展開されている場合)。

データベース

Oracle データベース

すべてのアプリケーション データを格納および管理します。

データベース リスナ

データベースへの受信接続を処理します。

外部

アダプタ インスタンス

データ ソースに接続し、アダプタ リスナ サービスを使用して Raw データの収集を処理します(リモートで展開されている場合)。

アダプタ展開サービス

リモートで展開される「管理対象」アダプタを展開および制御します。 リモートで展開される各アダプタと同じマシン上にサービスを展開します。

 

 

 

通信の詳細

このセクションでは、アプリケーション コンポーネント間で発生するすべての通信の詳細を説明します。

プロセス(ソース)

FW #

デスティネーション

プロトコル

デフォルト ポート

方向

変更
可能

Web ゾーンから発信

IIS Web サーバ

2

ログ サーバ(アプリケーション サーバ)

TCP

4040

出力

はい

IIS Web サーバ

2

アダプタ展開サービス(アプリケーション サーバ)

TCP

1008

両方

はい

IIS Web サーバ

2

ダッシュボード サービス(アプリケーション サーバ)

.Net Remoting

8004

両方

はい

IIS Web サーバ

5

認証 Web サービス(外部)

SOAP/
HTTP

4515

両方

はい

IIS Web サーバ 電子メール

5

SMTP サーバ(外部)

SMTP

25

出力

いいえ

COM+ コンポーネント

4

データベース サーバ

TCP (SQL *Net)

1521

両方

はい

SMI

 

 

 

 

 

 

Oblisync

 

 

 

注を参照。

 

 

MSMQ コンポーネント

2

MSMQ サーバ

TCP

1801

両方

いいえ

 

 

 

RPC

135, 2010*, 2103*, 2105*

両方

いいえ

UDP

3527, 1801

両方

いいえ

プロセス(ソース)

FW #

デスティネーション

プロトコル

デフォルト ポート

方向

変更
可能

アプリケーション ゾーンから発信

レポート スケジューラおよびアラート サービス

5

SMTP サーバ(外部)

SMTPR

25

出力

いいえ

すべての Guarantee サービス(アラート、ダッシュボード)

3

データベース サーバ

TCP (SQL *Net)

1521

両方

はい

アダプタ(ローカルでホスト)

5

外部データ ソース

TCP / ファイル

 

両方

はい

アダプタ(リモートでホスト)

5

外部データ ソース

TCP

 

両方

はい

アダプタ リスナ

5

リモート アダプタ インスタンス

TCP

 

両方

はい

ACE2 \ Oblisync 用 JBOSS コンポーネント

3

データベース サーバ

TCP (SQL *Net)

1521 (注を参照)。

両方

はい

MSMQ コンポーネント

2

MSMQ サーバ

TCP

1801

両方

いいえ

 

RPC

135, 2101*, 2103*, 2105*

両方

* メッセージ キューを初期化するときに RPC ポートが初期選択である場合、ポート番号を 11 だけインクリメントできます。 接続中の QM はポート 135 をクエリして 2xxx ポートを検出します。

UDP

3527, 1801

両方

いいえ

プロセス(ソース)

FW #

デスティネーション

プロトコル

デフォルト ポート

方向

変更
可能

外部ゾーンから発信

クライアント PC (外部)

1

IIS (Web サーバ)

HTTP (または HTTPs)

80 (443)

両方

はい

アダプタ インスタンス(リモートでホスト)

5

アダプタ リスナ(アプリケーション サーバ)

TCP

ユーザ定義 **

両方

はい

外部呼び出しのアプリケーション / サーバ

5

API サービス (Web サーバ)

SOAP / HTTP

80

両方

はい

注: ** アダプタは、そのデータ ソース(SQL またはファイル ベースのアクセス)の要求ごとに外部アプリケーションに接続する必要があります。

注: ++ アダプタは、CA Business Service Insight 内部で定義されたポートに基づいて通信を行います(アダプタ ウィザードは、デフォルトでポート 6201 から開始して上方へポートを自動で割り当てます)。 さらに、初回の通信をアダプタ インスタンスまたはアダプタ リスナのいずれか一方(アダプタ -> リスナ、またはリスナ -> アダプタ)から開始するように設定できます。 この初期設定は、ファイアウォール設定で「ポート トリガ」機能を使用する場合に重要になります。

ACE2 および Oblisync

ACE2 および Oblisync (共に JBOSS 上で実行)では、以下のポートも必要です。

ACE2 プロセス

ポート

Oblisync プロセス

ポート

メッセージング

5645

http

8180

メッセージング スループット:

5655

メッセージング

5545

リモート処理

4657

メッセージング スループット:

5555

 

 

リモート処理

4547

オプション(JBoss Web コンソールで使用)

 

オプション(JBoss Web コンソールで使用)

 

管理ネイティブ

10199

管理ネイティブ

10099

管理 -http

10190

管理 -http

10090

管理 -https

9643

管理 -https

9543

http

8280

https

8543

https

8643

 

 

その他の通信(オプション)

これらのポートと通信は、CA Business Service Insight サーバへのアクセスで一般的に使用されます。 これらのポートは、開発およびサポート用、またソース データのファイル転送用に簡単なアクセスを提供します。

プロセス(ソース)

FW #

デスティネーション

プロトコル

デフォルト ポート

方向

変更可能

外部ゾーンから発信

クライアント PC (外部) リモート デスクトップ

1

Web サーバ & アプリケーション サーバ

RDP

3389

両方

はい

クライアント PC (外部) - ファイル システム / 共有 ++

1

Web サーバ & アプリケーション サーバ

NetBios / Samba over IP

137, 138, 139, 445

両方

はい

クライアント PC (外部) FTP / SFTP **

1

Web サーバ & アプリケーション サーバ

FTP / SFTP

21/22

両方

はい

注: ** FTP および SFTP を使用するには、製品に含まれていない FTP アプリケーション ソフトウェアのインストールが必要です。 SFTP は、一般的にポート 22 上の SSH を通じて実行されます。

注: ++ これらのポートは、マシンのファイル システムへのアクセスを有効にします。潜在的なセキュリティ ホールを開くことになるため、信頼できる領域にのみ公開する必要があります。