前のトピック: データ モデリング(データ ソース エキスパート、ビジネス ロジック エキスパート)次のトピック: データ モデル - 概要


イベントおよびイベント フロー

システム内のデータ フローはイベントの形式になっています。 イベントはソース データに基づいてアダプタによって作成された情報メッセージであり、 CA Business Service Insight によってそのサービス レベル計算に使用できる形式になっています。 Raw データは常にイベントで構成されます。

したがって、設計ではシステム内のこのイベント フローに注力する必要があります。

データ要件をモデル化する前に、ビジネス ロジック エキスパートおよびデータ ソース エキスパートは、CA Business Service Insight システム内のイベントとイベント フローについて確実に理解しておく必要があります。 以下の図は、この基本的なイベント フローの概略を示しています。

イベントおよびイベント フロー

上記の図は、アダプタがデータ ソースからイベントを取得する方法、およびイベント タイプとして定義された標準的なイベント構造にイベントを正規化する方法を示します。 これらのイベントはアダプタによって CA Business Service Insight に送信されます。 これらのイベントは Raw データ イベントとして参照されます。

各メトリックのビジネス ロジック計算は Raw データ イベントのサブセットに基づいています。 したがって、ビジネス ロジックは登録を実行して、このサブセットをリクエストします。

登録ステートメントに基づいて、相関エンジンはビジネス ロジック計算に関連する Raw データ イベントのみを送信します。

ビジネス ロジックに送信される他のタイプのイベントはエンジン イベントです。 このプロセスに関するすべての概念については、この章で詳しく説明します。

このセクションでは、図の以下の部分を中心に説明します。

CA Business Service Insight データ モデルは、システム内のデータのこのストリームの効率を最大化するように設計されています。

多くの場合、CA Business Service Insight は 2 つのレイヤー(インフラストラクチャ レイヤーおよびビジネス モデル レイヤー)で機能します。 単純化された内訳として、インフラストラクチャ レイヤーにはアダプタ、リソース、およびイベント タイプ オブジェクトが含まれ、ビジネス レイヤーには契約、メトリック、およびサービス オブジェクトが含まれています。 2 つのレイヤーの間には、相関レイヤーと呼ばれる仮想シム レイヤーがあります。

1 つのイベント識別子はイベント タイプ オブジェクトです。 イベント タイプによって、イベントの定義方法および CA Business Service Insight へのイベントのレポート方法が決まります。 また、処理中にビジネス ロジックによって解釈できるように、イベント データ フィールドの構造も定義されます。

もう 1 つのイベント識別子は計算で使用される最小エンティティであるリソースです。 たとえば、サーバ可用性を計算するとき、レポートする必要のある最小エンティティの論理的な定義は特定のサーバになる場合があり、または、その顧客のチケット処理についてレポートする際には顧客になる場合があります。 リソースは、データ ソースおよび計算要件の両方から派生する CA Business Service Insight エンティティの定義です。 各リソースには、リソース識別子であるリソース タイプが与えられます。リソース タイプによって、どのような「タイプ」のリソースが定義されるかが正確に決まります。 各リソースにはリソース タイプを関連付ける必要があります。これにより、追加のカスタム属性も各リソースに関連付けることができます。 これらの属性の詳細については、「リソースおよびリソース管理」を参照してください。

相関は受信アダプタ イベントと契約メトリックの間に発生します。 この相関プロセスの中心はリソース配置およびメトリック登録です。

リソース配置およびメトリック登録では、どのリソース イベント ストリームがどのメトリックによって測定されるかを指定します。

メトリック登録では、あるメトリックの出力を別のメトリックの入力として使用できるので、他のメトリックとの間である程度の再利用および相互依存が考えられることに注意してください。 同様に、メトリックの出力としてではなく、後で他のメトリックによって使用できる中間の計算手順として、サービス レベルの測定に使用される中間イベントがあります。