TIM の動作停止

症状：

Multi-Port Monitor にインストールされた TIM が正しく機能しなくなりました。たとえば、統計の記録および生成を停止しています。さらに、TIM ログに「skip old packets」というメッセージが表示されています。

解決方法：

TIM を Multi-Port Monitor にインストールすると、Multi-Port Monitor の NapaTech カードは、そのカードの時間を使用して、パケットの到着時間をマークします。 Multi-Port Monitor 上のシステム時間と NapaTech カードの時間が大幅に異なる場合、TIM は正常に動作を停止できます。

以下の 2 つの使用例があります。どちらの使用例を状況に適用するかを決定します。

TIM 処理は、Multi-Port Monitor によって生成されるパケットファイルより遅れることがあります。たとえば、TIM が停止して再起動された場合、または TIM が処理できるよりも速いタイミングで Multi-Port Monitor がパケットファイルを生成している場合です。以下の手順に従うことで、TIM の遅延時間を確認します。
1. NapaTech カードの時間が、Multi-Port Monitor 上のユーザのシステム時間と同期することを確認します。
2. Multi-Port Monitor のシステムステータスページを確認し、警告メッセージが表示されていないことを確認します。
この 2 つのシナリオを確認済みの場合、TIM には問題はありません。 TIM は、15 分（このデフォルト値は変更可能）を越える時間を経過したプロセスパケットファイルを処理しません。これらの古いパケットファイルをスキップした後、TIM は通常の処理を再開します。 TIM には、Multi-Port Monitor の生成ファイルに追いつく時間が必要なだけです。
NapaTech カードの時間を、Multi-Port Monitor 上のシステム時間と比較します。 NapaTech カードの時間を参照するには、端末から以下のコマンドを使用します。
```
/opt/napatech/bin/TimeConfig  -cmd time_get
```
Multi-Port Monitor のシステム時間を確認するには、端末から以下のコマンドを使用します。
```
date
```
2 つの時間が異なっていて、Multi-Port Monitor のシステムステータスページに警告メッセージが表示されている場合は、NapaTech カードと NTP （Network Time Protocol）サーバの時間を確認します。

以下の Web サイトでタイムゾーンを選択して、NTP 時間を取得します。
```
http://www.time.gov/
```
以下のシナリオを検討し、状況へ適用するものを決定します。

シナリオ 1

状況
- NapaTech カードの時間が、NTP 時間と大幅に異なります（15 分以上の差）。
- Multi-Port Monitor 上のシステム時間が、NTP 時間とほとんど変わりません（5 秒未満の差）。
アクション
- 以下コマンドを実行することで、NapaTech の時間をシステムクロックと同期させます。
```
/opt/NetQoS/scripts/syncNapatechClock
```
- NapaTech の時間と Multi-Port Monitor 上のシステム時間との差が 5 分未満の場合は、NapaTech ドライバと OS と同期を取ることで、徐々に NapaTech クロックが調節されます。 NapaTech の時間と Multi-Port Monitor 上のシステム時間との差が 5 分以上の場合は、NapaTech の時間はすぐに Multi-Port Monitor 上のシステム時間と同期を取ろうとします。
シナリオ 2

状況
- NapaTech カードの時間が、NTP 時間とほとんど変わりません。
- Multi-Port Monitor 上のシステム時間および CEM コンソール時間が、NTP 時間と大幅に異なります。
アクション
- CEM コンソール時間を NTP 時間と同期するように調節します。
- 待機して、Multi-Port Monitor 上のシステム時間が CEM によって設定され、NTP 時間とも同期していることを確認します。
- Multi-Port Monitor 上の ntpd プロセスが実行されていることを確認します。実行されていない場合は開始します。
  Multi-Port Monitor 上のシステム時間と NTP 時間との差が 1000 秒を越えているとき、ntpd プロセスは自動的に停止できます。
シナリオ 3

状況
- NapaTech カードの時間が、NTP 時間と大幅に異なります。
- Multi-Port Monitor 上のシステム時間および CEM コンソール時間も、NTP 時間と大幅に異なります。
アクション
- CEM コンソール時間を NTP 時間と同期するように調節します。
- 待機して、Multi-Port Monitor 上のシステム時間が CEM によって設定され、NTP 時間とも同期していることを確認します。
- Multi-Port Monitor 上の ntpd プロセスが実行されていることを確認します。実行されていない場合は開始します。
- 以下コマンドを実行することで、NapaTech の時間をシステムクロックと同期させます。
```
/opt/NetQoS/scripts/syncNapatechClock
```