仮想エージェントを使用したメトリックの集約 › 仮想エージェントの設定

仮想エージェントの設定

仮想エージェントを設定するには、エージェントがレポートする Enterprise Manager の <EM_Home>/config ディレクトリにある agentclusters.xml ファイルを使用します。 クラスタ化された Enterprise Manager を実行する場合は、MOM <EM_Home>/config ディレクトリにある agentclusters.xml ファイルを使用して仮想エージェントを設定します。 サンプル agentclusters.xml は、EM_Home>/ config ディレクトリにあります。

以下のサンプル agentclusters.xml は、Introscope スーパードメインに BuyNowAppCluster という名前の仮想エージェントを定義します。 仮想エージェントには、任意のホストで、名前が BuyNow で始まるすべてのエージェントが含まれます。

<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1" ?>
<agent-clusters xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
   xsi:noNamespaceSchemaLocation="agentclusters0.1.xsd" version="0.1" >
   <agent-cluster name="BuyNowAppCluster" domain="SuperDomain" >
      <agent-specifier>.*¥|.*¥|BuyNow.*</agent-specifier>
      <metric-specifier>Frontends¥|.*</metric-specifier>
   </agent-cluster>
</agent-clusters>

ルート エレメント <agent-clusters> が必要です。 <agent-cluster> エレメントは、仮想エージェントを定義します。また、以下の 2 つの必須属性があります。

• name - 複数の仮想エージェントを定義する場合、それぞれが一意の名前を持つ必要があります。
• domain - 仮想エージェントを Introscope ドメインに割り当てます。

  エージェント クラスタ定義でドメインが定義されていない場合（ domain=""）、仮想エージェントはデフォルトでスーパードメインを使用します。

複数の仮想エージェントを定義する場合は、それぞれに対して <agent-cluster> エレメントを定義します。 <agent-cluster> エレメントには、2 つの子エレメントが必要です。

• <agent-specifier> - 標準の完全修飾エージェント名を使用して、仮想エージェント内のエージェントを指定する正規表現を含みます。

  <host> | <process> | <agentName>

• <metric-specifier> - 仮想エージェント内のエージェントから収集するメトリックを、リソース タイプ、またはリソース タイプのインスタンスのサブセットを使用して指定するプレフィクスを含みます。 推奨されるプレフィクスは以下のとおりです。
  • Frontends
  • CPU
  • JMX
  • WebSpherePMI

注： 以上が推奨されるプレフィックスですが、任意のリソースをメトリック指定子として使用することもできます。

<agent-cluster> エレメントには、複数の <metric-specifier> スタンザを含めることができます。

注： 一致するメトリックの量が多いほど、Enterprise Manager でのオーバーヘッドが大きくなり、最終的に Enterprise Manager の容量に大きな影響を与えることに注意してください。

重要： 正規表現、および「.*」や「(.*)」などのワイルドカード メトリック指定子を使用できますが、使用する場合には注意が必要です。 ワイルドカードを使用すると、メトリックの量が多くなり、性能に影響を与える可能性があります。

特定のブラウズ ツリー ドメイン ノードの下に仮想エージェントを表示するには、tgtDomain 属性を定義します。

• tgtDomain - ドメイン属性で定義された仮想エージェント メトリックをブラウザ ツリーで表示するためにコピーするターゲット ドメインを定義します。
  • tgtDomain が定義されない場合、ドメインの名前は tgtDomain となります。
  • tgtDomain 値が domains.xml で定義された有効なドメインでない場合、Introscope はターゲット ドメインのブラウズ ツリー ノードを作成できません。
  • tgtDomain 属性を使用して定義したドメインを表示するには、domains.xml で定義された権限が必要です。domains.xml の権限については、「CA APM セキュリティ ガイド」を参照してください。

このサンプル agentclusters.xml は、BuyNowAppCluster という名前の仮想エージェントを定義します。これは Introscope スーパードメイン ノードに定義され、MyDomain ノードに表示されます。

<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1" ?>
<agent-clusters xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
   xsi:noNamespaceSchemaLocation="agentclusters0.1.xsd" version="0.1" >
   <agent-cluster name="BuyNowAppCluster" domain="SuperDomain" tgtDomain="MyDomain"
      <agent-specifier>.*¥|.*¥|BuyNow.*</agent-specifier>
      <metric-specifier>Frontends¥|.*</metric-specifier>
   </agent-cluster>
</agent-clusters>

この場合、MyDomain ドメインのみを表示する権限を持つ CA APM ユーザは、以下のブラウザ ツリーを参照できます。

Custom Metric Host （仮想）

Custom Metric Process （仮想）

BuyNowAppCluster