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エージェントの相互作用

エージェントの相互作用に関するプロパティの一部については、設定後に Enterprise Manager を再起動する必要があります。 その他のプロパティは、Enterprise Manager のホット設定サービスを使用して自動的にデプロイされます。ホット デプロイについては、プロパティの説明に記載されています。

エージェントの相互作用に関するプロパティの一部は、Enterprise Manager のプロパティ ファイルに含まれていません。 これらのデフォルト値を変更するには、プロパティの値を IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルに追加して、このファイルを保存します。 プロパティがホット デプロイされない場合は、新しい値を有効にするために Enterprise Manager をシャットダウンして再起動してください。

introscope.apm.agentcontrol.agent.allowed

エージェントが loadbalancing.xml 内のどの正規表現にも一致しない場合に、この設定によって以下の Enterprise Manager にエージェントが接続できるかどうかが決定されます。

デフォルト

true

introscope.apm.agentcontrol.agent.allowed=true

この設定は、ホット設定を使用してデプロイされます。

このプロパティは、以下のように設定されます。

9.1 より前のエージェントで有効: 9.1 より前のエージェントが以下の条件を満たす場合があります。

このような場合、Enterprise Manager はこのエージェントを切断します。 エージェントがこのプロパティの変更または loadbalancing.xml の設定によって許可されるまで、Enterprise Manager は以降のエージェント接続の試行をすべて拒否します。 エージェントは、introscope.enterprisemanager.agent.disallowed.connection.limit プロパティで設定された時間に基づいて、再接続を待機します。

introscope.apm.agentcontrol.agent.emlistlookup.enable

エージェントに接続を許可している Enterprise Manager のリストを以下のコンポーネントが各エージェントに送信できるかどうかを決定します。

このリストは、エージェントが接続している以下のコンポーネントがダウンしたときに、そのエージェントが次にどの Enterprise Manager に接続すべきかを決定します。

デフォルト

true

introscope.apm.agentcontrol.agent.emlistlookup.enable=true

この設定は、ホット設定を使用してデプロイされます。

エージェントが再起動した場合、そのエージェントは自身のエージェント プロファイルの introscope.agent.enterprisemanager.connectionorder プロパティを使用して、最初のコレクタ接続の情報を取得します。

introscope.apm.agentcontrol.agent.reconnect.wait

この設定は、エージェントがスタンドアロン Enterprise Manager またはコレクタに再接続しようとする前に待機する基本期間(秒単位)を指定します。

デフォルト

45 (秒)

introscope.apm.agentcontrol.agent.reconnect.wait=45

この設定は、ホット設定を使用してデプロイされます。

最小値は 45 です。 値を 45 未満に設定すると、デフォルト値の 45 になります。

多くのエージェントが同時に接続するのを避けるため、Enterprise Manager はこのプロパティ値にランダムな秒数(-30、-15、0、15、30)を追加します。 Enterprise Manager はこれらの計算値のいずれかをランダムに選択し、その値をエージェントに指定します。 エージェントは、指定された期間だけ待機してから再接続しようとします。

たとえば、値を 60 に設定した場合、Enterprise Manager は 60 に -30、-15、0、および 15 を追加します。 これにより、30、45、60、75 および 90 という計算値のセットが作成されます。 Enterprise Manager は 75 をランダムに選択し、この値をエージェントに指定します。 エージェントは 75 秒間待機してから再接続を試行します。

introscope.enterprisemanager.agentconnection.metrics.enable

Enterprise Manager がエージェント接続のメトリックを生成するかどうかを制御します。 このプロパティは、True または False に設定できます。

このプロパティは、Enterprise Manager プロパティ ファイルには含まれません。 値を変更するには、プロパティ ファイルにプロパティを追加し、そのプロパティを有効にするため Enterprise Manager を再起動します。

デフォルト

True

introscope.enterprisemanager.agentconnection.metrics.agentTimeoutInMinutes

エージェントが Enterprise Manager との接続を切断した後、そのエージェント用に生成される接続メトリックを何分間中断するかを指定します。

このプロパティは、Enterprise Manager プロパティ ファイルには含まれません。 値を変更するには、プロパティ ファイルにプロパティを追加し、そのプロパティを有効にするため Enterprise Manager を再起動します。

デフォルト

30(分)

introscope.enterprisemanager.agent.disallowed.connection.limit

禁止対象として設定され、パッシブに Enterprise Manager に接続できるエージェントの数を制限します。 パッシブに接続されたエージェントはメトリック データを送信しません。

このクランプ プロパティは、MOM、スタンドアロン Enterprise Manager、およびコレクタに適用されます。

このクランプ値に到達したときに、禁止されたエージェントが接続しようとすると、Enterprise Manager は新しい接続を拒否します。 また、Enterprise Manager はこのアクティビティをログに記録し、そのエージェントは APM ステータス コンソールの[拒否エージェント]リストに追加されます。

デフォルト

0(無制限)

introscope.enterprisemanager.agent.disallowed.connection.limit=0

この設定は、ホット設定を使用してデプロイされます。

このプロパティは 9.1 以降のエージェントで有効です。

MOM 上でこのプロパティを設定した場合、MOM の値はコレクタの値を上書きしません。

introscope.enterprisemanager.autoUnmountDelayInMinutes

エージェントが一時的に切断された場合に Enterprise Manager でそのエージェントの追跡を続行する時間(分単位)。 この時間が経過すると、Enterprise Manager でエージェント追跡リソースが解放されます。

デフォルト

60(分)