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クラスタ化の設定

これらのプロパティの一部については、設定を有効にするために Enterprise Manager を再起動する必要があります。 その他のプロパティは Introscope ホット設定サービスを使用します。 これらの「ホット設定」プロパティに変更を加えた後は、Enterprise Manager を再起動する必要はありません。

introscope.enterprisemanager.clustering.manager.slowcollectorthreshold

このプロパティを設定すると、お使いの環境に ping メトリックのしきい値を定義することができます。 ping メトリックは、MOM から各コレクタまでの往復応答時間の下限だけを監視します。

デフォルト

10000(ミリ秒単位)

introscope.enterprisemanager.clustering.manager.slowcollectordisconnectthresholdseconds

このプロパティを設定すると、値を超えた場合に MOM が自動的に接続を解除するしきい値を定義することができます。 クラスタ内にあるコレクタの 1 つのパフォーマンスが著しく低下した場合、その副作用でクラスタ全体がハングすることがありますが、この設定によって、ハングを防止することができます。

このプロパティを 0、または負の値に設定すると、この機能は有効になりません。ただし、これは推奨しません。

MOM は 7.5 秒ごとにコレクタをチェックするため、若干の変更では動作に影響しません。

デフォルト

60(秒単位)

introscope.enterprisemanager.clustering.mode

このプロパティでは、CA APM 環境での Enterprise Manager の役割を指定します。

オプション

CDV - Enterprise Manager はクロス クラスタ データ ビューアとして動作します。

Collector - Enterprise Manager はコレクタとして動作します。

MOM - Enterprise Manager は Manager として動作します。

StandAlone - Enterprise Manager はスタンドアロン Enterprise Manager として動作します。

このプロパティ設定を有効にするには、Enterprise Manager を再起動します。

Enterprise Manager を CDV として設定した後で、以下のいずれかの役割に変更する場合は、マシンに APM データベースが必要です。

デフォルト値

StandAlone

introscope.enterprisemanager.clustering.mode=StandAlone

introscope.enterprisemanager.clustering.login.<emName>.host

コレクタ Enterprise Manager のホスト名または IP アドレス。

デフォルト

(空)

introscope.enterprisemanager.clustering.login.<emName>.port

コレクタ Enterprise Manager の introscope.enterprisemanager.port.<ChannelName> プロパティの値

デフォルト

(空)

introscope.enterprisemanager.clustering.login.<emName>.publickey

MOM がコレクタ Enterprise Manager との接続に使用するパスワードを暗号化するための公開鍵を指定します。

デフォルト

config/internal/server/EM.public(コメント化されています)

introscope.enterprisemanager.clustering.privatekey

MOM がコレクタ Enterprise Manager との接続に使用するパスワードをコレクタ Enterprise Manager が復号化するために使用する秘密鍵を指定します。

デフォルト

config/internal/server/EM.private

introscope.enterprisemanager.clustering.collector.identifier

オプションです。 このコレクタにわかりやすい名前を付けたい場合は、このプロパティを設定します。

識別子を指定しない場合、Introscope ではデフォルトの識別子である host@port が使用されます。host は Enterprise Manager のホスト名で、port は Enterprise Manager の接続ポートです。

デフォルト

false

introscope.enterprisemanager.clustering.manager.staggeredstartdelay

クラスタ化されたコレクタに対して MOM が接続を試行する間隔の長さを変更するには、このオプション プロパティを設定します。 このプロパティが設定されていない場合、接続試行間隔のデフォルト時間は 0 秒です。つまり、コレクタが利用可能になると、MOM はすぐに各コレクタを認識します。

このプロパティを設定すると、MOM の起動オーバーヘッドの安定化が図れます。 接続試行間に時間があることで、MOM は各コレクタがオンラインになったとき、1 つの接続処理を終えてから、別の待機コレクタの接続処理を開始できます。

最小値は 0 秒です。

デフォルト

0(秒) 最小値は 0 秒です。

introscope.enterprisemanager.loadbalancing.threshold

このプロパティを設定すると、ロード バランサの不均衡の許容レベルを定義することができます。 ロード バランサがクラスタのバランスを再調整するには、コレクタ内のメトリック数が、重み調整されたクラスタの平均(全コレクタの平均など)としきい値以上の差がある必要があります。

バランスの再調整とは、コレクタ間のエージェントを再配分して、重み調整されたメトリックの負荷を等しくすることです。

デフォルト

20000(メトリック)

introscope.enterprisemanager.loadbalancing.interval

このプロパティを設定すると、ロード バランサがバランスを再調整する頻度を秒単位で指定することができます。 最小値は 120 秒です。

デフォルト

600(10 分)

introscope.enterprisemanager.clustering.login.em1.weight

このオプション プロパティを設定すると、コレクタの関連負荷を制御することができます。

その他の負荷はすべて等しいため、クラスタの総重みで割った重みは、そのコレクタに割り当てられたメトリック負荷の割合になります。 たとえば、コレクタの重みが 50 で、すべてのコレクタの重み合計が 250 の場合、コレクタはクラスタのメトリック負荷の 20% を負担しなければなりません。

クラスタの重みの平均値。これは Enterprise Manager コレクタで負荷分散されている重みです。