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クエリによって返されるデータ ポイントの制限

introscope.enterprisemanager.query.returneddatapointlimit プロパティを、JDBC、CLW および Top N (CLW と Workstation の両方)クエリのパフォーマンスの尺度として設定できます。 この Enterprise Manager クランプ プロパティによって、クエリによって返されるデータ ポイントの数が制限されます。 データ ポイントは、1 つの期間に対する 1 つのメトリックの値です。

クエリによって返されるデータ ポイントの数は、以下の要因によって変わります。

たとえば、単一メトリックの 1 時間分のデータを 1 分の精度でクエリしていると仮定します。 SmartStor 内にデータが 15 秒の精度で存在する場合、クエリは 240 のデータ ポイントと一致します。 ただし、1 分の精度でクエリしているので、15 秒のデータ ポイントは 1 分のデータ ポイントに集約されます。 そのため、クエリでは 60 のデータ ポイントのみが返されます。

メトリックが指定された場合、クエリは、要求されたデータのフル セットを返すか、何も返しません。 メトリック用の一部のデータを表示することはできず、すべてのデータが表示されるか、何も表示されないかのいずれかです。 クランプの効用は、データが返されるメトリックの数を減らせる点です。

メモリが乏しい環境で、このプロパティが設定されていないと、大きなデータ クエリによって Enterprise Manager にメモリ不足状態が生じる可能性があります。

以下の手順に従います。

  1. <EM_Home>¥config ディレクトリに移動し、IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを開きます。
  2. 以下のプロパティを追加します。

    introscope.enterprisemanager.query.returneddatapointlimit= 100000

    100000 は、クエリごとに SmartStor から返されるデータ ポイントの数を約 100,000 に制限します。 数値を入力しない場合、制限はありません。

  3. IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを保存します。

    この設定は、Enterprise Manager がホット デプロイ中にプロパティ ファイルを調べるとき(約 60 秒ごとに行われます)に適用されます。