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SSL を使用した TIBCO EMS サーバ インスタンスへの接続

TIBCO EMS が SSL(Secure Socket Layer)プロトコルを使用してネットワークに接続するように設定されている場合は、SSL を使用して TIBCO EMS サーバに接続するように EMSMonitor エージェントを設定する必要があります。 SSL を使用するように EMSMonitor エージェントを設定するには、TibcoEMSMonitor.properties ファイルでいくつかのプロパティを設定します。 一部のプロパティは、EMS サーバ インスタンスごとに個別に設定する必要があります。 その他プロパティは、すべての EMS サーバ インスタンスに対して 1 回で設定できます。

TIBCO EMS サーバ インスタンスの SSL 接続情報を定義する方法

  1. TibcoEMSMonitor.Properties ファイルをテキスト エディタで開きます。
  2. 監視する EMS サーバ インスタンスの名前を確認します。
  3. <ServerInstance>.ssl.connection プロパティを設定して、各サーバ インスタンスの暗号化通信を有効(enable)または無効(disable)にします。 このプロパティには、サーバ インスタンス名を指定する必要があります。

    たとえば、SSL を使用して EMS サーバ インスタンス tibco_ems_srv01 に接続するようにエージェントを設定するには、以下のように指定します。

    tibco_ems_srv01.ssl.connection=enable
    
  4. <ServerInstance>.verify.host プロパティを設定して、EMSMonitor エージェントが EMS サーバの証明書を確認する必要があるかどうかを指定します。

    このプロパティには、サーバ インスタンス名を指定する必要があります。 たとえば、エージェントが EMS サーバ インスタンス tibco_ems_srv01 に接続するときに確認を求めるには、以下のように指定します。

    tibco_ems_srv01.verify.host=true
    

    このプロパティを true に設定すると、エージェントは EMS サーバのセキュリティ ライセンスを trusted.certificates プロパティで定義されたリストと照らし合わせて確認します。

  5. trusted.certificates プロパティを設定して、EMSMonitor エージェントがサーバの証明書を確認するために使用する信頼された証明書のカンマ区切りリストを指定します。 例:
    trusted.certificates=C:/Tibco/wily/TibcoEMSMonitor/certs/tbx_root.cert.pem
    

    このプロパティは、verify.host プロパティを true に設定したときに必要であり、SSL を使用するすべての EMS サーバ インスタンスに適用されます。

  6. <ServerInstance>.verify.hostname プロパティを設定して、エージェントがサーバの証明書の CN(Common Name、共通名)を確認する必要があるかどうかを指定します。
    tibco_ems_srv01.verify.hostname=true
    

    このプロパティを true に設定すると、エージェントは接続されたホストの名前または <ServerInstance>.expected.name プロパティに指定された名前を、サーバの証明書内の CN(Common Name、共通名)フィールドの値と比較します。 名前が一致しない場合、エージェントは接続を拒否します。

    このプロパティを false に設定すると、エージェントはサーバとの SSL 接続を確立しますが、サーバの名前を確認しません。

  7. <ServerInstance>.expected.hostname プロパティを設定して、EMSMonitor エージェントがサーバの証明書内の CN(Common Name、共通名)フィールドの値と比較する名前を指定します。
    tibco_ems_srv01.expected.hostname=tbxserver
    
  8. cipher.suites プロパティを設定して、EMSMonitor エージェントが SSL 対応の EMS サーバとの通信を暗号化するために使用できる暗号スイートのカンマ区切りリストを指定します。‑

    cipher.suites プロパティはオプションです。 EMSMonitor エージェントは、監視対象の EMS サーバがサポートする任意の暗号化パッケージを使用できます。 このプロパティを設定すると、すべての SSL 対応の EMS サーバ インスタンスに適用されます。

    暗号スイートの標準アルゴリズム名または OpenSSL 名を使用できます。 たとえば、cipher.suites プロパティを RC4-MD5(OpenSSL 名を使用した場合)と SSL_RSA_WITH_RC4_128_MD(標準の名前を使用した場合)のどちらに設定しても、同じ暗号スイートを参照できます。

    例:

    cipher.suites=RC4-MD5,RC4-SHA
    
  9. クライアントのセキュリティ ライセンスを確認するように EMS サーバを設定した場合は、クライアント証明書のパスと暗号化されたパスワードを設定するために emsPwdEncryptor ユーティリティを実行します。

    emsPwdEncryptor ユーティリティの使用方法については、「暗号化パスワードの作成」を参照してください。

    EMS サーバでクライアント証明書を確認する必要がない場合は、この手順をスキップできます。