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トランザクション追跡を使用して問題を解決する

プロセスにまたがるトランザクション追跡がどのようにすばやく効果的に問題の評価に役立つかを確認するには、以下の例を考えます。 トランザクション追跡セッションを実行した後に、アプリケーション サポートは 6 秒(6000 ミリ秒)の実行期間のトランザクションを見つけます。

トランザクションの追跡ビューから明らかになるのは、トランザクションにクライアント側 Web サービス(dataservice.yourcompany.net/invoke)からサーバ側 Web サービス(cics.mycompany.net/invoke)への呼び出しが含まれること、サーバ側 Web サービスが CICS メインフレームへの多くの呼び出しを行っていることです。

CICS の処理時間は追跡ビューに明示的に表示されません。トランザクションの該当する部分がインスツルメントされないためです。しかし追跡ビューには、高速に連続で繰り返される要求に CICS のバックエンドが応答していることが示されます。 このトランザクション追跡から、アプリケーション サポート スペシャリストが確認できるのは、サーバ側サービスで、ネストされたループのようなロジックをプログラムすることにより、呼び出しが繰り返されている可能性が最も高いことです。また、サービスの呼び出しオペレーションが、トランザクションの実行時間の合計のほとんどの時間を占めていることです。 この情報を使用して、アプリケーション サポート スペシャリストは、サーバ側 Web サービスの所有者または開発者に直接問い合わせて、CICS のバックエンドを呼び出すアプリケーション ロジックの詳細な調査を依頼できます。