データ転送時間および観測数の増加は、パフォーマンスの問題がアプリケーションに関連していることを示す良いインジケータです。
このインジケータの強さは、対応するデータ ポイントと相関させることで大幅に増強され、問題の原因がアプリケーションであるという完璧な結果を構築することができます。

アプリケーションと関連付けられたパフォーマンスの問題は、使用可能な帯域幅および距離によって引き起こされる遅延に応じてサイトごとに変わります。 同じサイトの一部のアプリケーション ユーザがアプリケーションのパフォーマンスについて不満を言うのは珍しくありません。 複数のアプリケーションにわたって照会し、データ転送時間のスパイクが、同じネットワーク パスを使用するアプリケーション、または同じサーバを起点とするアプリケーションに相関できるかどうかを確認します。 相関できる場合、その問題はネットワークまたはサーバ内にある場合があります。
データ転送時間の増加が単一のサーバ上の単一のアプリケーションに限定される場合、および観測されたパフォーマンス問題と、同じ時点の観測数の両方が急増する場合、その時間の以下のデータ セットを確認します。
データ ボリューム/転送速度が増加したかどうかを確認します。 アプリケーションが低速の複数の WAN リンク、または距離的に遠くのサイトへ効率的に書き込んでいない場合があります。
ボリュームが増加したときに NRTT と再送信遅延がほぼ一定のままだったかどうかを確認します。 ネットワーク ラウンドトリップ時間がほぼ一定で許容範囲内であり、パケット ドロップがわずかである場合は、アプリケーションの問題を示唆しています。
サーバ レスポンス時間が増加したかどうかを確認します。 セッション数またはユーザ数、未対応の TCP セッション リクエスト、および NRTT の増加を伴わないサーバ レスポンス時間の増加は、問題がアプリケーションであることを示唆します。
サーバ接続セットアップ時間に同時増加があるかどうか確認します。 このような増加は、OS カーネルが新しいセッション リクエストへの応答にかかった時間を増加させたことを示します。
TCP/IP セッションの数が大幅に(10% を超えて)増加したかどうか確認します。 追加の TCP セッションおよび付随するアプリケーション リクエストは、サーバからより多くのリソースを必要とし、その処理能力に負担をかけます。
未対応のTCP/IP リクエストが一定のままだったかどうか確認します(ゼロが最適)。 アクティブ セッションの確立中に未対応の TCP リクエストがない場合は、サーバ リソースがユーザにとって使用可能だったことを示し、パフォーマンス問題とのサーバの関連性が軽減されます。
パフォーマンス イベントその前後およびその最中に一定数のユーザがいたかどうかを確認します。 パフォーマンス イベントの時間と同時にサーバに新規のユーザがいない場合は、絶対サーバ負荷が要因となる傾向があります。
NRTT の付帯増加やサーバ レスポンス時間の大幅な増加なしに、データ転送時間またはパーセンタイルの標準偏差に増加あったかどうか確認します。 このような増加は、より多くの「周辺」データポイント(平均からかなり離れた距離にあるポイントなど)で証拠づけられるアプリケーションによる一貫性のない散発的なパフォーマンスを示し、アプリケーション ベースの問題であることを示す良いインジケータです。
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