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ネットワーク領域の仕組み

管理コンソール ユーザがリモート サイトのパフォーマンス問題を迅速に分析し対応できるようにするには、ユーザ環境内の実際のクライアント ネットワークに対応するクライアント ネットワークを作成します。

管理コンソール がアプリケーションと通信する実際の IPv4 ベースのクライアント IP アドレスをレポートできるようにするには、クライアント ネットワークに 24 ビット以上のサブネット マスクが必要です。

必要に応じて、管理コンソール が領域別に監視されている TCP トラフィックをレポートできるようにするには、大規模なクライアント ネットワークを小規模なネットワーク領域に変換します。 ネットワーク領域はクライアント ネットワークの小規模なサブネットです。 たとえば、/22 のクライアント ネットワークがある場合は、それを 4 つの /24 ネットワーク領域に変換します。

ネットワークの定義

作成する領域の数

/24

1

/23

2

/22

4

/21

8

/20

16

/19

32

/18

64

/17

128

/16

256

クライアント ネットワークを領域に変換すると、管理コンソール は、定義されたクライアント ネットワーク別ではなく、領域別に監視されている TCP トラフィックをレポートします。 前の例からの続きで /22 のクライアント ネットワークを /24 のネットワーク領域に変換すると、/22 のクライアント ネットワークは[環境管理]ページでのみ表示でき、レポート目的には利用できません。 レポートでは、代わりに個別のネットワーク領域を探す必要があります。

管理コンソール ユーザが、特定の /24 ネットワーク領域に対して監視されたトラフィックではなく、定義されたクライアント ネットワークにおけるアプリケーション パフォーマンスについてレポートできるようにするには、CA PC または CA NPC を使用して、すべてのネットワーク領域から成るグループを作成します。

クライアント ネットワークに対応するネットワーク領域を容易に識別するには、よく知られている命名規則を使用します。 以下の例では、Austin グループには、192.168.0.0/22 のクライアント ネットワークから変換された /24 のネットワーク領域が含まれています。

ネットワーク領域のグループについてレポートする場合、[エンジニアリング]ページのパフォーマンス詳細レポート([レスポンス時間構成: 平均]レポートなど)には、すべての /24 ネットワーク領域からのデータが集約されます。 これに対して、[操作]ページのレポートおよび[エンジニアリング]ページのパフォーマンス マップなど、その他すべてのレポートには、/24 の各ネットワーク領域が別々にリスト表示されます。 ネットワーク グループに関するレポートの詳細については、「ユーザ ガイド」を参照してください。

以下の表は、いくつかのサンプル ネットワーク設定とネットワーク領域を示しています。

ネットワークの設定

/24 のネットワーク領域

名前: ABC
サブネット: 10.10.1.0
マスク: 24
領域: 1
ネットワーク タイプ: 128K

10.10.1.0

名前: DEF
サブネット: 10.10.0.0
マスク: 22
領域: 4
ネットワーク タイプ: 128K

10.10.0.0
10.10.1.0
10.10.2.0
10.10.3.0

名前: XYZ
サブネット: 10.10.0.0
マスク: 16
領域: 256
ネットワーク タイプ: 128K

10.10.0.0
10.10.1.0
」を参照してください。
」を参照してください。
」を参照してください。
10.10.255.0

詳細:

命名規則