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ネットワーク ベース レポートの仕組み

ネットワーク全体でのアプリケーション パフォーマンスを監視するため、管理コンソール は、個別の TCP セッションのレスポンス時間についてレポートせず、クライアント ネットワーク全体の平均アプリケーション レスポンス時間をレポートします。 ネットワーク レベルのレポートでは、管理コンソール がパフォーマンスの問題を特定のネットワークに分離できます。

24 ビット以上(24 ビットから 32 ビット)のサブネット マスクで定義されたクライアント ネットワークを監視する場合、管理コンソール は指定された期間内にアプリケーションと通信する実際のクライアント IP アドレスをレポートします。 たとえば、191.168.1.0/24 のネットワークについてのレポートでは、アプリケーションにアクセスした実際のクライアント IP アドレスが表示されます。

管理コンソール はネットワーク全体のアプリケーション レスポンス時間の平均値を取るため、この情報によって、パフォーマンス問題があるクライアント コンピュータを特定することはできません。 正確には、これは、指定された期間中にアプリケーションと通信したクライアントのリストにすぎません。 この詳細レベルでは、パフォーマンス問題の原因としてのネットワークを特定することはできません。

24 ビット未満のサブネット マスクでクライアント ネットワークを作成した場合、管理コンソール はアプリケーションと通信するクラス C ネットワークをレポートします。 たとえば、22 ビット サブネット マスク(192.168.0.0/22 など)でクライアント ネットワークを作成した場合、管理コンソール は、アプリケーションにアクセスした実際のクライアント IP ではなく、クラス C のクライアント ネットワーク(191.168.0.0/24 ~ 191.168.3.0/24)からのメトリックをレポートします。

注: セッション レベルのレポートが必要な場合は、監視デバイス として CA Multi-Port Monitor を使用します。 5 分間隔で TCP セッションをネットワーク レベルで分析する CA Standard Monitor と異なり、CA Multi-Port Monitor は、1 分間隔でサーバと特定クライアントの間の TCP セッションを分析できます。 さらに、CA Multi-Port Monitor を使用すると、TCP および非 TCP トラフィックなど、監視されているすべてのネットワーク トラフィックのトラフィック ボリュームを分析できます。