オペレータには、個別のユーザおよびグループ用のクォータを作成し、変更するために必要な権限があります。 クォータを使用することにより、以下の目標を達成できます。
オペレータは、クォータを設定して適用するために、以下のタスクを実行します。

オペレータは、特定の開発パッケージにおいて、ユーザのリソース使用状況が割り当て量に近づいていることを追跡できます。 警告クォータのエントリを作成すると、使用状況が割り当て量に近づいたときにダッシュボードに情報メッセージが表示されます。
この例では、MSP 企業である Forward,Inc. が以下を含むサービスの基本開発パッケージを提供しています。
注: Forward,Inc. は、説明の目的だけに使用する架空の会社名であり、実在する会社とは一切、関係ありません。
たとえば、WarnGroup ユーザの操作が基本開発パッケージで利用可能なリソースの 75 % を消費した時点でメッセージを表示したいとします。
以下の手順に従います。
group create WarnGroup quota put WarnGroup cpu=4 mem=4G bw=100M disk=500G warn=75 description=”Warn Quota”
WarnGroup のユーザがクォータが適用される操作を実行すると、CA AppLogic® により、その操作のリソース使用状況がモニタされます。 操作がクォータのエントリ レベル(75%)を超えると、ダッシュボードに情報メッセージが表示されます。
たとえば、WarnGroup ユーザの操作が 3 GB 以上の RAM を使用し始めると、ダッシュボードにメッセージが表示されます。 以下に、ダッシュボードに表示される警告クォータのメッセージの例を示します。 ユーザが開始したプロセスは現在、RAM メモリのクォータの 75 % を使用しています。 メッセージにはタイム スタンプが含まれています。
Thu 06 Dec 2012 01:55:25 AM PST – User JDoe has used 75% of its memory quota.(ユーザ JDoe がメモリ クォータの 75%を使用しました)
Forward, Inc. はまた、適宜より多くのリソースが必要になる独立系ソフトウェア ベンダー(ISV)に対して、Web 開発 LAMP スタックを販売しています。 より多くのリソースへのアクセスを許可するために、Forward, Inc. は高度なアプリケーション開発パッケージ を作成しました。このパッケージには、基本開発パッケージで使用可能なリソースよりも多くのリソースを利用できる機能が含まれています。
高度なアプリケーション開発パッケージに含まれているアイテムは、次のとおりです。
このパッケージでは、より詳細なクォータ設定が必要になります。 このパッケージには、バースト クォータ、親子グループ構造、および Forward, Inc. がリソース測定データを表示して ISV に提供できる方法が含まれています。CA AppLogic® のクォータ システムは、このパッケージに関連付けられているリソース割り当てを測定して、ログに記録します。 Forward, Inc. では ISV に測定データを提供して、ユーザがこれらのレベルを超えた場合に ISV に追加料金を課金しています。
以下の手順に従います。
group create ISVGroup quota put ISVGroup cpu=4 mem=4G bw=10M disk=500G burst=50 description="Burst Quota"
ISVGroup のユーザが何らかのバースト制限(CPU、メモリ、帯域幅、またはディスク容量)に到達すると、そのタイプのリソースはそれ以上プロビジョニングできなくなります。 このようなプロビジョニングを試みる操作は、すべて失敗します。
たとえば、ISVGroup ユーザが 6 GB を超える RAM のプロビジョニングを試みる操作などです。 バースト クォータのエントリを設定すると、CA AppLogic® は 6 GB を超えるプロビジョニングを許可しないので、操作は失敗します。
Forward, Inc. は、クォータ エントリとユーザを管理するために、警告と ISV グループの親子構造を設定したいと考えています。 親に割り当てられたクォータは、子グループに自動的に割り当てられます。 これにより、以降のクォータ エントリをより簡単に管理できます。
この関係は CA AppLogic® で設定できます。
以下の手順に従います。
quota info WarnGroup quota info ISVGroup
group create DevelopmentPackages quota modify WarnGroup bw=4G parent=DevelopmentPackages quota modify ISVGroup bw=4G parent=DevelopmentPackages
quota list
クォータ リストが表示されます。
プリンシパル 警告/バースト CPU メモリ 帯域幅 ディスク容量 説明 ------------------------------------------------------------------------------------------- DevelopmentPackages -/ - - - - - ¥_ ISVGroup - / 50% 4.00 4.00 GB 4.00 Gbps 500.00 GB バースト クォータ ¥_ WarnGroup 75% / - 4.00 4.00 GB 4.00 Gbps 500.00 GB 警告クォータ
注: クォータに親が設定されている場合、クォータ階層内のすべてのクォータが対象になります。
クォータを設定した後、測定情報を表示できます。 これにより、お客様にリソース測定情報を通知し、この情報に基づいて課金できます。
測定情報を表示するには、verbose(-v)および batch(-b)オプションを指定して、quota list コマンドを実行します。
以下の手順に従います。
quota list -v -b
以下に出力の例を示します。
quota: principal = DevelopmentPackages, type = group, scope = local quota: principal = WarnGroup, type = group, scope = local, parent_principal = DevelopmentPackages, parent_type = group, parent_scope = local, cpu_assigned = 4, cpu_allowed = 4, cpu_available = 4, mem_assigned = 4294967296, mem_allowed = 4294967296, mem_available = 4294967296, bw_assigned = 4000000000, bw_allowed = 4000000000, bw_available = 4000000000, disk_assigned = 536870912000, disk_allowed = 536870912000, disk_available = 536870912000, description = "Warn Quota", warn = 75 quota: principal = ISVGroup, type = group, scope = local, parent_principal = DevelopmentPackages, parent_type = group, parent_scope = local, cpu_assigned = 4, cpu_allowed = 6, cpu_available = 6, mem_assigned = 4294967296, mem_allowed = 6442450944, mem_available = 4294967296, bw_assigned = 4000000000, bw_allowed = 6000000000, bw_available = 4000000000, disk_assigned = 536870912000, disk_allowed = 805306368000, disk_available = 536870912000, description = "Burst Quota", burst = 50
Forward, Inc. は、この測定情報をお客様に提示して、ユーザが許容リソース レベルを超えた場合に追加料金を課金できます。 以下に重要な測定情報を示します。
これで、Forward, Inc. のクォータ設定は完了です。 オペレータは、以下を作成しました。
これで、クォータを設定して使用できるようになりました。 次の手順では、お客様にリソース測定データを通知して、課金します。
クォータは、ユーザとグループに対して、CA AppLogic® のセキュリティ設定とは無関係に使用できます。 多国籍企業の場合、同じグリッドを共有しているグループと場所でも、セキュリティ グループが異なることがあります。 このような企業では、異なるグループ メンバーに対して、属しているセキュリティ グループに関係なく、グリッドのリソース クォータを独立して適用できる必要があります。
たとえば、Forward,Inc. は、カリフォルニア州のアリソヴィエホやニューヨーク州のニューヨークのほか、世界各地にオフィスを持つ多国籍企業です。 カリフォルニア州のアリソヴィエホ(グループ名: AV-Dev)に設置されている小規模開発グループのメンバーは、ローカル開発プロジェクト用の比較的少量のグリッド リソースへのアクセスを必要としています。 ニューヨークにある 2 番めのグループ Labs On Demand(グループ名: LoD)には、より多くのリソースへのアクセス(つまり、より大きなクォータ)が必要です。というのも、このグループのメンバーは、企業全体の多数の他のグループのグリッド リソースをホスティングする責任があるからです。 カリフォルニア州アリソヴィエホにある 3 番めのグループ QA testers(グループ名: AV-QA)は、セキュリティ グループのメンバーではありませんが、Labs on Demand グループと同量のクォータを必要としています。
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オフィスの場所 |
クォータ グループ |
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クォータ関係 |
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アリソヴィエホ(CA)オフィス AppLogic セキュリティ グループ: AlisoViejo 子グループ: AV-DEV ユーザ - John |
AV-DEV 用: AlisoViejoQ AV-QA 用: LoDQ |
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親: AlisoViejoQ 影響を受けるユーザ: John
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子グループ: AV-QA ユーザ - Linda |
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親: LodQ 影響を受けるユーザ: Linda |
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ニューヨーク(NY)Labs on Demand オフィス AppLogic セキュリティ グループ: LoD |
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オペレータは、このグリッド上にセキュリティ グループとクォータを設定して、3 つのすべてのグループのメンバーのニーズに対応する必要があります。 容易に設定するには、オペレータは、以下の手順で CLI コマンドを実行します。
以下の手順に従います。
group create AlisoViejo group create AV-DEV group create AV-QA group modify AlisoViejo +local:group:AV-DEV group modify AlisoViejo +local:group:AV-QA
create user John pwd=123456 group=AV-DEV create user Linda pwd=123456 group=AV-QA quota put John description=”No Limits for John” quota put Linda description=”No Limits for Linda”
group create LoD
quota put AV-DEV parent=AlisoViejoQ quota put AV-QA parent=LoDQ
quota put AlisoViejoQ cpu=10 mem=50G disk=200G description=”Quota for AV group” quota put LoDQ cpu=20 mem=0.5T disk=1T description=“Quota for LoD group”
quota list
プリンシパル 警告/バースト CPU メモリ 帯域幅 ディスク容量 説明
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AlisoViejoQ - / - 10.00 50.00 GB - 200.00 GB AV グループ用のクォータ
¥_ AV-DEV - / - - - - -
¥_ John - / - - - - - John に対しては制限なし
LoDQ - / - 20.00 512.00 GB - 1.00 TB LoD グループ用のクォータ
¥_ AV-QA - / - - - - -
¥_ Linda - / - - - - - Linda に対しては制限なし
group info AlisoViejo group info LoD
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