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volume copy

ボリュームをコピーします。

構文
volume copy <src>[%<spar>]<dst>[%<dpar>][comment=<val> | --stripcomment]
                         [mirrored=<val>][size=<val>] [store=<store>]
                         [fs_options=<val>] [--use-filer]
                         [--fscpy [--prefill]] [ -n ] [--overwrite [--force]]
オプション
<src>

コピーする既存ボリュームの名前。 任意のボリュームを指定できます。

<spar>

コピー元のパーティション/論理ボリュームを指定します(例: %parN[.parN])。 デフォルトではブロック レベルのコピーが行われ、デスティネーション パーティションの追加領域は未使用のままになります。 --fscpy を指定すると、ファイルシステム レベルのコピーが行われます。この場合、デスティネーション パーティション/ボリュームにフルサイズのファイルシステムが作成され、ファイルシステムの作成時に fs_options プロパティが使用されます。 ソース ボリュームにパーティション テーブルが存在しない場合、ボリューム全体をコピーするためにこのプロパティを指定しないでください。

<dst>

コピーされた新しいボリュームの名前。 アプリケーション ユーザ/シングルトン クラス ボリュームまたはグローバル ボリュームを指定する必要があります。

<dpar>

コピー先のパーティション/論理ボリュームを指定します(例: %parN[.parN])。 ソースを(パーティションではなく)デスティネーション ボリューム全体にコピーするには、このプロパティを空白のままにする必要があります。

comment=<val>

デスティネーション ボリューム用に設定するコメント

--stripcomment

デスティネーション ボリューム用のコメントを空白に設定します。

mirrored=<val>

ミラー ボリュームの場合は 1 に設定します。

size=<val>

新しいボリュームのサイズを指定します。 指定しない場合、デスティネーション ボリュームはソース ボリュームと同じサイズで作成されます。 単位を指定することもできます(128M[B]、2G[B] など)。 単位を指定しない場合、値は MB であると見なされます。

<store>

ボリュームが作成されるボリューム ストアを指定します。 以下のいずれかの値に設定できます。

local - ボリュームをローカル サーバ ストレージに格納します

san - ボリュームを SAN に格納します

fs_options=<val>

ファイル システム固有のオプション。 --fscpy 引数が指定されている場合にのみ有効です。

--use-filer

コピー操作をブロック レベルのコピーとして実行できる場合に、このオプションを指定すると、コントローラではなくファイラでブロック レベルのコピーを行います。 これは、分割または非分割ボリューム用に使用できます。

--fscpy

ボリュームのコピーの際にファイル レベル コピーを実行します。 このオプションを指定しない場合、ブロックレベル コピーが実行されます。

--prefill

新しいボリュームにすべてのブロックを割り当てます。 このオプションは、--fscpy が指定された場合のみ有効です。それ以外の場合は無視されます。

--overwrite

存在する場合、デスティネーション ボリュームを上書きします。

--force

上書きを確認するプロンプトを表示しません。

-n

デスティネーション ボリュームがアプリケーション シングルトン クラス ボリュームの場合、ボリューム参照がクラス記述子に存在することを確認しません。

注:

volume copy my-app:data my-app:data2

アプリケーション ユーザ ボリュームをコピーします。 ボリュームは分割されている場合も、分割されていてもされていなくても構いません。

volume copy my-app:data my-app:data2 --fscpy

ファイルシステム レベルのコピーを使用してアプリケーション ユーザ ボリュームをコピーします。 (ファイラによってサポートされていないパーティションがある場合、操作は失敗します。)

volume copy /system:MYSQL5.boot my-app:DBASE.boot -n

グローバル カタログ クラス ボリュームをコピーします。

volume copy my-app:DBASE.boot my-app2:DBASE.boot

アプリケーション シングルトン クラス ボリュームをコピーします。

volume copy my-app:data1%par3.par1 my-app:data2%par3.par1

ボリュームの拡張パーティション 3 の論理パーティション 1 を、別のボリュームの拡張パーティション 3 の論理パーティション 1 にコピーします。 data2 ボリューム が存在し、パーティション テーブルには拡張パーティション 3 があり、その中に論理パーティション 1 が含まれている必要があります。また論理パーティション 1 はソース パーティションに見合った大きさである必要があります。

volume copy my-app:data1%par3.par1.home my-app:data2

lvm 論理ボリューム「home」(拡張パーティション 3 の最初の論理パーティション上)を別の分割されていないボリュームにコピーします。 デスティネーション ボリュームが存在する場合、--overwrite を使用してそれを置き換えることができます。

volume copy my-app:data1 my-app:data2%par2 --fscpy

分割されていないボリュームをデスティネーション ボリューム上にパーティション 2 としてコピーします。ファイルシステム コピーを行い、デスティネーション パーティションの全領域を使用します。