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Windows MSI アップグレード リファレンス ガイド

Windows アプライアンス構築後、ある時点でそのアプライアンスを作成した MSI より新しいバージョンをインストールすることになった場合、その MSI に含まれる Windows APK およびアプライアンス特有のスクリプトを更新する必要があります。このトピックは、そのための手順を順をおって紹介していきます。 この手順は、アプライアンスのタイプによって分かれます。

WIN03*/WIN08* - 汎用 Windows Server アプライアンス

以下の手順では、/system_ms:WIN08S を例に、汎用 Windows Server アプライアンスをアップグレードするプロセスについて説明します。

  1. 新規アプリケーションを作成し、エディタで開きます。 system_ms カタログから WIN08S アプライアンスのインスタンスをキャンバスにドラッグし、クラス インスタンスをブランチ化します。
  2. 以下のようにシングルトンの境界を変更します。
  3. アプリケーションを保存し開始します。
  4. 3tshell から実行中のシングルトンに ssh でログインし、以下の手順を行います。
  5. シングルトンのグラフィック コンソールを開き、Administrator としてログインします。
  6. Windows エクスプローラ内で、Server_Windows-1.1.7-1.msi ファイルをダブルクリックするなどして、MSI インストーラを実行します。
  7. シングルトン上で開いている ssh セッション内で、以下のコマンドを実行します。
  8. アプリケーションを停止します。 アプリケーション エディタで、ユーザ カタログにシングルトンをドラッグします。
  9. 3Tshell で以下のコマンドを実行します。
    class destroy /system_ms:WIN08S --force(既存のクラスを保存する必要がある場合は、そのクラスを移動します)。 
    class move /user:WIN08S /system_ms:WIN08S 
    
  10. アプリケーションを破棄します。

VDS_Win* - Windows VDS シングルトン アプリケーション

以下の手順では、アプリケーション VDS_Win08S_r2 を例に、Windows VDS アプリケーション内のシングルトンをアップグレードするプロセスについて説明します。

  1. 新規アプリケーションを作成し、エディタで開きます。 system_ms カタログから WIN08S アプライアンスのインスタンスをキャンバスにドラッグし、クラス インスタンスをブランチ化します。
  2. アプリケーションを保存し開始します。
  3. 3tshell から実行中のシングルトンに ssh でログインし、以下を行います。
  4. シングルトンのグラフィック コンソールを開き、Administrator としてログインします。
  5. Windows エクスプローラ内で、VDS_Windows-1.2.4-1.msi ファイルをダブルクリックするなどして、MSI インストーラを実行します。
  6. シングルトン上で開いている ssh セッション内で、以下のコマンドを実行します。
  7. アプリケーションを停止します。
  8. 3Tshell で以下のコマンドを実行します。
    vol destroy VDS_Win08S_r2:VDS_WIN08S.boot --force 
    vol copy app-name:WIN08S.boot VDS_Win08S_r2:VDS_WIN08S.boot(app-name には、作成したアプリケーション名を設定してください。) 
    
  9. アプリケーション app-name を破棄します。

IIS03*/IIS08* - Windows IIS Web サーバ アプライアンス

以下の手順では、/system_ms:IIS08S を例に、Windows IIS アプライアンスをアップグレードするプロセスについて説明します。

  1. 新規アプリケーションを作成し、エディタで開きます。 system_ms カタログから IIS08S アプライアンスのインスタンスをキャンバスにドラッグし、クラス インスタンスをブランチ化します。
  2. 以下のようにシングルトンの境界を変更します。
  3. 100 MB の ntfs08 ボリューム(または Windows Server 2003 ベースの IIS アプライアンス用の ntfs03 ボリューム)を作成し、そのコンテンツ ボリュームとして使用するためにシングルトンを設定します。
  4. アプリケーションを保存し開始します。
  5. 3tshell から実行中のシングルトンに ssh でログインし、以下を行います。
  6. シングルトンのグラフィック コンソールを開き、Administrator としてログインします。
  7. Windows エクスプローラ内で、IIS_Windows-1.1.1-1.msi ファイルをダブルクリックするなどして、MSI インストーラを実行します。
  8. シングルトン上で開いている ssh セッション内で、以下のコマンドを実行します。
  9. アプリケーションを停止します。 アプリケーション エディタで、ユーザ カタログにシングルトンをドラッグします。
  10. 3Tshell で以下のコマンドを実行します。
    class destroy /system_ms:IIS08S --force(既存のクラスを保存する必要がある場合は、そのクラスを移動します)。 
    class move /user:IIS08S /system_ms:IIS08S 
    
  11. アプリケーションを破棄します。

SQL08* - Windows SQL Server アプライアンス

以下の手順では、/system_ms:SQL08S_08 を例に、Windows SQL アプライアンスをアップグレードするプロセスについて説明します。

  1. 新規アプリケーションを作成し、エディタで開きます。 system_ms カタログから SQL08S_08 アプライアンスのインスタンスをキャンバスにドラッグし、クラス インスタンスをブランチ化します。
  2. 以下のようにシングルトンの境界を変更します。
  3. 3 GB の raw ボリュームを作成し、そのデータ ボリュームとして使用するためにシングルトンを設定します。
  4. アプリケーションを保存し開始します。
  5. 3tshell から実行中のシングルトンに ssh でログインし、以下を行います。
  6. シングルトンのグラフィック コンソールを開き、Administrator としてログインします。
  7. Windows エクスプローラ内で、SQL_Windows-1.1.1-1.msi ファイルをダブルクリックするなどして、MSI インストーラを実行します。
  8. シングルトン上で開いている ssh セッション内で、以下のコマンドを実行します。
  9. アプリケーションを停止します。 アプリケーション エディタで、ユーザ カタログにシングルトンをドラッグします。
  10. 3Tshell で以下のコマンドを実行します。
    class destroy /system_ms:SQL08S_08 --force(既存のクラスを保存する必要がある場合は、そのクラスを移動します)。 
    class move /user:SQL08S_08 /system_ms:SQL08S_08 
    
  11. アプリケーションを破棄します。