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グリッド パラメータ リファレンス

以下は、[グリッド パラメータの編集]ダイアログ ボックスで使用するパラメータのリストです。

グリッド パラメータ

これらのパラメータはバックボーン LAN 上のグリッドごとに異なります。

パラメータ

説明

account_id

3tera, Inc によってグリッド オペレータに割り当てられたアカウント名。新しいグリッドをインストールする際に、これを設定する必要があります。また、3tera ユーザ データベースに登録されている有効な名前である必要があります。 この ID は、インストールの前に、account_key と併せて確認されます(以下を参照)。

account_key

ユーザ アカウントを特定する秘密 SSH キーが含まれたファイルの名前。 新しいグリッドをインストールするには、これを設定する必要があります。また、指定されたキーは有効である必要があります。 既存のグリッドに割り当てられたアカウントを set コマンドを使用して変更する場合、account_id と account_key の両方を指定する必要があります。

ctl_blk_copy

コントローラ上でのブロック レベルのボリューム コピーの実行を有効/無効にします。 デフォルトでは、ブロック レベルのボリューム コピーはグリッド コントローラ上で実行されます。無効にされた場合、ボリューム コピーの負荷はファイラに移されるため、グリッド コントローラのレスポンスが早くなります。 複数のユーザが同時にグリッド コントローラにログインし、ブロック レベルのボリューム コピーを必要とする操作(たとえば、ボリューム リサイズを伴わないアプリケーションのプロビジョニングおよびコピーなど)を実行する場合には、このパラメータを '0' に設定する必要があります。 このパラメータはオプションです。

tag

グリッド請求タグ。 このパラメータは、グリッドによって生成されるすべての請求レポートに含まれる、自由形式の印刷可能なテキストです。 これを使用して請求レポートにキーワードを追加でき、カスタマイズされた請求データ検索を使用することで複数のグリッドからのレポートが整理しやすくなります。 このパラメータはオプションです。

app_dns1
app_dns2
app_dns3

アプリケーションによって使用されるネーム サーバ。 これらの値は単なる通知用で、グリッド ダッシュボード上にアプリケーション IP 範囲(上記の ips を参照)と共に表示されます。 new コマンドで指定されない場合、これらのパラメータは、グリッド コントローラ(ext_dns* 値)に指定されたデータから入力されます。 ただし、既存のグリッドの ext_dns 値を変更すると、ダッシュボードに表示される app_dns 値は自動的には更新されないため、注意が必要です。

reference

グリッド コントローラ フェールオーバに使用されるリファレンス サーバの IP アドレス。 リファレンス サーバは、サーバが 2 つ含まれるグリッドに対してのみ必要です(設定済みのリファレンス サーバがない場合、2 サーバ構成のグリッドではグリッド コントローラ フェールオーバを利用できません)。 このパラメータはオプションです。 リファレンス サーバは、グリッド内のサーバからアクセス可能なプライベート ネットワーク上の ping 応答範囲内に存在必要があります。 リファレンス サーバには、追加のソフトウェア/サービスをインストールする必要はありません(CA AppLogic で必要なのは、リファレンス サーバへの ping のみです)。

バックボーン LAN パラメータ

以下のパラメータは、通常、単一のバックボーン LAN 内のすべてのグリッドに対して同じです。 サーバでの初期ネットワーク設定が不完全でない限り、すべてのサーバにデフォルト値が設定されており、通常はそれらを上書きする必要はありません。

パラメータ

説明

ext_network

外部 IP ネットワーク(例: 209.79.213.0/24)。 このパラメータには、グリッドが接続されている「世界中からアクセス可能」な IP サブネットを指定します。 これは、ext_gateway 設定と併せて、コントローラの IP 設定を指定するために使用されます。 デフォルト: (最初にインストールされたサーバのネットワーク設定によって決定されます)。
このパラメータが空の場合、またはコントローラの IP アドレスが指定範囲内にない場合、グリッドの「プライベート ネットワーク」内にあるアドレス以外のアドレスはすべて、ゲートウェイ経由でルーティングされます(以下を参照)。 

ext_gateway

デフォルト ゲートウェイ(例: 209.79.213.1)。 ext_network で指定された範囲の外にあるすべての「世界中にルーティング可能な」 IP アドレスは、このアドレス経由でルーティングされます。 このパラメータは、通常、LAN 内のすべてのホストにサービスを提供する WAN ルータのアドレスに設定します。 LAN 全体で NAT が使用される場合は、このパラメータをルーティング不可能なアドレスに設定できますが(例: 192.168.x.x)、ゲートウェイは常に世界へのアクセスを提供することになっています。 デフォルト:  (最初にインストールされたサーバのネットワーク設定によって決定されます)。

ext_dns1、
ext_dns2
ext_dns3

DNS サーバ IP アドレス デフォルト: (最初にインストールされたサーバのネットワーク設定によって決定されます)。 有効な DNS サーバがサーバに設定されていない場合、少なくとも ext_dns1 の提供が必須です。

sm_type

サーバ管理ネットワークが使用可能な場合に、アクセスのタイプと方法を定義します。 以下の属性が定義されます。
ipmi_pptp: IPMI による制御が PPTP VPN 経由の接続で実行されます。 指定した場合はサーバ単位のログインが使用され、指定しない場合は自動構成が使用されます。
ipmi_public: IPMI による制御がパブリック インターネット経由の接続で実行されます。 指定した場合はサーバ単位のログインが使用され、指定しない場合は自動構成が使用されます。
none: 値が空であるのと同じ。サーバ管理が無効化されます。
デフォルト: (空 - サーバ管理は使用されません)。

sm_login

サーバ管理ネットワークにアクセスするのに必要なログイン情報を定義します。 この情報の形式およびこれが必要かどうかは、sm_type の値に依存します。 sm_type=ipmi_pptp およびそのバリアントでは、次の形式の文字列を使用します: sm_login=vpn_gateway_host:username:password。
デフォルト:(空)

legacy

このパラメータを「1」に設定すると L2 スイッチ ID が無効化されます。 「0」に設定されている場合(デフォルト)、BFC は、各サーバに接続されたスイッチからのリンク層 ID パケットをリスニングし、その情報を使用してサーバ間の接続トポロジを決定して、各 LAN に接続された複数のインターフェースとの可用性の高い冗長接続を使用するようサーバを設定します。 「legacy=1」を設定すると、スイッチ ID パケットのキャプチャは無効化され、システムはソフトウェアによって生成されるリンク層接続性プローブのみに依存します。 配線が冗長構成でない(各サーバからグリッドの各 LAN への接続が単一である)場合でも、スイッチ ID は有用です。 「legacy=1」の使用は、両方の LAN (外部とバックボーン)が異なる VLAN 上で同一物理スイッチに接続されていて、スイッチが VLAN 情報をリンク層 ID パケット内に提供しない低パフォーマンス設定の場合のみに限る必要があります。 「legacy=1」は非冗長設定でのみ設定できます(「レガシー」モード)。サーバから同一 LAN に 2 つの並列した接続がある場合、このオプションを設定するとエラーが発生し、インストールが中止されます。

電子メール通知設定

以下のパラメータは任意です。 必要に応じて、これらのパラメータを使用して、電子メール通知アラートおよび定期的なステータス サマリを設定します。

パラメータ

説明

smtp_srv

メッセージの送信に使用するサーバ(メール転送エージェント)。 デフォルトは mail.3tera.com です。 このサーバはオープン リレーではありません。テスト グリッドとして使用するか、3tera, Inc の明示的な許可に従って使用する必要があるので、注意してください。

to_email

通知の送信先となる電子メール アドレスのカンマ区切りリスト。 これを空のままにした場合、電子メール通知は無効になります(デフォルト)。

from_email

送信者アドレスとして使用する電子メール アドレス。 このアドレスは、設定済みの SMTP サーバ(上記の smtp_srv を参照)によって認識されると同時に、送信元が自動サービスであることが明確にわかるアドレス(例: info-noreply@mygrid.com)に設定する必要があります。

replyto_email

返信先ヘッダーで使用する電子メール アドレス。 空のままにした場合、from_email の値が使用されます。

asap_severity

即時電子メール アラートをトリガする必要のある重大度の最も低いメッセージ。 有効な値は次のとおりです(重大度の最も低いものから最も高いものの順): 進捗、情報、アラート。 デフォルト: アラート(最も優先度の高いイベントのみが電子メールで送信されます)。

asap_subject

即時電子メール アラートで使用する件名行。 テキストには {$account}、{$name}、{$controller}、{$id}、および {$time} の文字列を使用できます。これらの文字列はそれぞれ、account_id、grid、controller_name (ホスト名が設定されていない場合は controller_ip)、イベント ID、およびイベント タイムスタンプについて設定された値に置き換えられます。
デフォルト: 「グリッド {$name} ({$controller})からの重大なアラート」

summary_interval

ステータス サマリを送信するための最小の時間間隔(分単位)。 ステータス サマリはグリッドのステータスに変更があると送信されます。ステータスの変更が頻繁に発生しても、指定の値より短い間隔で送信されることはありません。 値は次に近い 5 分の倍数値に内部的に四捨五入されます。 summary_interval を 0 に設定した場合、電子メール サマリは無効になります。 デフォルト値: 0

summary_subject

電子メールのステータス サマリで使用する件名行。 テキストには {$account}、{$name}、{$controller}、および {$time} の文字列を使用できます。これらの文字列はそれぞれ、account_id、grid、controller_name (ホスト名が設定されていない場合は controller_ip)、およびイベント タイムスタンプについて設定された値に置き換えられます。
デフォルト: 「グリッド {$name} ({$controller})からの通知サマリ」

新しい電子メール設定が正しく動作しているかどうかを確認するには、グリッドに対して以下のコマンドを実行します(指定のダッシュボード メッセージを含む電子メールが送られてきます)。

チューニング オプション

これらのパラメータは、通常 LAN 上のすべてのグリッドに対して同じです。 すべてのパラメータにデフォルトがあり、多くの場合、変更する必要はありません。

パラメータ

デフォルト

説明

extern_host

grm.3tera.net

グリッド上で外部ネットワークとして使用するネットワークを決定する際に使用するホスト(複数ある場合はカンマで区切る)。 グリッドが制限の厳しい環境にインストールされていて、配布ホストとサーバのいずれもパブリック インターネットにアクセスできない場合、どの LAN がグリッドの外部にアクセスできるかを自動的に検出することはできません。 このパラメータの指定が必要になることは、制限のある設定の場合でも非常にまれです。これは、インストール時に実際に使用可能なインターネット アクセスがなくても、制御ノードではデフォルト ルートの存在に基づいて推測できるためです。 このパラメータを指定すると、ホストは外部 LAN としてアクセス可能なネットワークを使用します(ホストが複数ある場合、システムは各サーバを順に試みます)。 使用可能なほかの LAN はバックボーンとして使用されます。

timezone

dist

すべてのグリッド サーバおよびコントローラで使用されるタイム ゾーン情報ファイルの名前。 このパラメータの値には、任意の有効なタイム ゾーン名を指定できます。これはタイム ゾーン ディレクトリ(通常 /usr/share/zoneinfo)を基準としたファイル名です。 例: US/Pacific、 Africa/Timbuktu、Iceland。 また、以下の特別の値が認識されます。
dist: (デフォルト)タイム ゾーンを配布サーバ自体のタイム ゾーンに設定します。
srv1: タイム ゾーンを新しいコマンドの最初にリストされているグリッド サーバのタイム ゾーンに設定します(set コマンドでは使用できません)。
注: バージョン 2.0 より前のバージョンでは、set コマンドを使用してタイム ゾーンを変更することはできません。 グリッドの再起動が必要です。

ctl_vm_mb

768

コントローラの VM のメモリ サイズ(MB)

ctl_vm_cpu

10

コントローラに割り当てるホスト CPU 時間のパーセント。 CPU がアプライアンス VM を実行するようスケジュールされている場合、これはコントローラが占有できる最大値です。 コントローラが実行されているホストのサーバ情報には、そのサーバの使用可能なリソースが 100% 以下に表示されることで、これが反映されます。

dom0_vm_mb

514

サーバ ドメイン 0 の VM のメモリ サイズ(MB)

impex_vol_mb

16384

グリッドに対するボリューム イメージやアプリケーションのアップロード/ダウンロードのためのワークエリアとして使用されるインポート/エクスポート ボリュームのサイズ(MB)。

catalogs

system,user,proto

新しいグリッドにインストールするグローバル カタログのカンマ区切りリスト。 カタログ名は、使用可能な最新バージョンがインストールされる場合にはプレーンな名前としても、「名前-バージョン」(system-0.9.2 など)の形式でも指定できます。

applications

cPanel,TWiki,SugarCRM

新しいグリッドにインストールするアプリケーションのカンマ区切りリスト。 このリストには、配布サーバで使用可能なサンプル アプリケーションと実稼働アプリケーションを含めることができます。 名前の形式はカタログの場合と同じです。
サンプル アプリケーションのインストールを無効にするには、これを空の値に設定します。

volumes

(バージョンに固有)

グリッドにインストールするテンプレート ボリュームのカンマ区切りリスト。 この設定は new コマンドと upgrade コマンドにのみ適用されます。 2 段階アップグレードを使用する場合は、upgrade2 コマンドで提供された値が、実際に使用されます。 特別な設定が必要でない限り、このパラメータを設定しないことをお勧めします。システムではリリース固有のデフォルト値が使用されます。

max_pub_macs

8000

実行中のアプリケーション用にグリッドがフロントエンド ネットワーク上にプロビジョニングできる仮想ネットワーク アダプタの最大数。 新規アプリケーションを開始するとこの制限を越えてしまう場合、アプリケーションの開始は中止されます。 複数のグリッドが同じフロントエンド ネットワーク スイッチを共有している場合や、スイッチのルックアップ テーブルが多数の MAC アドレスを保持できない場合、デフォルトの 8000 から値を下げる必要が生じる場合があります。 スイッチでサポートされているハードウェア制限を越えると、すべてのポートへのパケット ブロードキャスト数が増大するため、パフォーマンスに深刻な影響を及ぼすおそれがある点に注意してください。
デフォルト: 8000 (ほとんどの 48 ポート ネットワーク スイッチがこの数より多くの MAC アドレスをサポートしています)

max_bkb_macs

8000

実行中のアプリケーション用にグリッドがグリッド バックボーン上にプロビジョニングできる仮想ネットワーク アダプタの最大数。 新規アプリケーションを開始するとこの制限を越えてしまう場合、アプリケーションの開始は中止されます。 複数のグリッドが同じバックボーン ネットワーク スイッチを共有している場合や、スイッチのルックアップ テーブルが多数の MAC アドレスを保持できない場合、デフォルトの 8000 から値を下げる必要が生じる場合があります。
デフォルト: 8000 (ほとんどの 48 ポート ネットワーク スイッチがこの数より多くの MAC アドレスをサポートしています)

desc_write_enabled

1

このパラメータを「0」に設定すると、GUI の Edit Descriptor コマンドが無効化されます。 詳細については、RefEditorDescEditor を参照してください。

ipbase

10.0.0.0

グリッドのアプライアンスで使用される IP アドレス空間のベース アドレス。 値は、有効なクラス A サブネット アドレスである(形式が x.0.0.0 である)必要があります。 有用な値は、デフォルトの 10.0.0.0 および 1.0.0.0 のみです(これらは名目上ルーティング可能なサブネットですが、パブリック サーバでは使用されません)。 10.x.x.x サブネットがすでに使用されている環境にグリッドがインストールされている場合のみ、この値をデフォルト値以外に変更する必要があります。