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property

property エンティティは、コンポーネントの設定可能なプロパティを定義します。 設定する必要があるパラメータはすべてプロパティとして定義できます。 プロパティの値は、以下の方法でコンポーネントのソフトウェアに利用できるようになります。

: ボリュームは境界上で設定可能なプロパティとして存在する場合があるため、volume および property はネームスペースを共有します。volume と property の両方を同じ名前で定義することはできません。

property エンティティには以下の属性があります。

type=

プロパティ タイプを定義します。この属性の値は、string、integer、ip_addr、または IP_owned のいずれかになります。 type= 属性が指定されない場合は、string であると見なされます。

: 'IP_owned' タイプは 'ip_addr' と同様、ipv4 または ipv6 のアドレスを保持します。

'ip_addr' ではなく 'IP_owned' を使用する場合、アドレスがコンポーネント自体に割り当てられるものであることを示します(つまり、コンポーネントの IP サブシステムがこのアドレスに応答)。 アドレスがアプリケーションによって所有されず、アプリケーションがそのアドレスに接続する(外部サービスとして)場合には、そのアドレスが 'ip_addr' タイプである必要があります。 タイプが 'IP_owned' のプロパティは、アプリケーションの開始前に検証される必要があります。 指定された値がグリッド上のアプリケーションによって使用可能な範囲内になければ、アプリケーションの開始は拒否されます。 'IP_owned' タイプを追加する前に作成された(よって 'ip_addr' を使用する)既存のアプライアンスは、正常に動作しますが、設定された IP アドレスの開始時のチェックを活用することはできません。 正しくないアドレスで設定されたアプライアンスは、開始時に動作できなくなります。グリッドにとって「範囲外」である IP アドレスを持つネットワーク パケットは、たとえアプライアンスの OS でそのアドレスに応答するよう設定されていたとしても、アプライアンスに到達する前にドロップされます。

filter=

プロパティの有効な値のセットを定義する正規表現。 この表現は、Perl の正規表現パターン マッチングによって定義された構文でコーディングされる必要があります。 マッチングは、プロパティ値全体に対して行われます。つまり、Perl ステートメントで /^expression$/ を使用するのと同じ方法でチェックします(expression は filter 属性の値です)。
この属性はオプションです。 指定されない場合、値 ".*" であると見なされます(すべての文字列と一致)。

values=

この属性は、filter= 属性の代わりとして使用できます。 ADL コンパイラでは filter 属性と同等に扱われますが、異なる点は、filter= expr ではなく values= expr を使用すると、GUI エディタで、正規表現が一致対象の文字列の単なる結合であると認識される点です(通常の正規表現の形式 string1!string2!... などを使用)。 これを使用して、自由テキスト編集ボックスの代わりにプロパティ シートで値のドロップダウン リストを表示することができます。

min=
max=

整数プロパティの最小値および最大値。 指定されたプロパティ タイプが整数である場合、これらの任意の属性は有効な値の範囲を指定します。 これは、filter= 属性によって指定される正規表現パターンに加えて適用されます。
これらの値のいずれかに - または + 記号が含まれている場合、これらの制限値に対する整数の比較が符号付き整数に対して行われることを意味します。

mandatory

指定された場合、この属性はプロパティにデフォルト値のないことを示します。 コンポーネントがアセンブリで使用された場合、プロパティに対する値はアセンブリで提供されるか、またはアセンブリ境界へリダイレクトされる必要があります。後者の場合、アセンブリの対応するプロパティは必須(mandatory)属性になります。
mandatory が指定されない場合、プロパティのデフォルト値が dflt= 属性によって指定される必要があります(以下参照)。

dflt=

プロパティのデフォルト値を指定します。 この属性は、mandatory 属性と併せて使用することはできません。

lowercase

プロパティ値が、コンポーネントの設定に使用される前に小文字に変換されることを示します。 これが使用されるプロパティは、ユーザには大文字と小文字を区別しないものとして表示される必要があるが、コンポーネントでは大文字と小文字を区別する比較によって比較可能な一貫した値を提供する必要があるものです。 小文字への変換は C ロケールで行われます。