前のトピック: バックアップ イネーブラ

次のトピック: SLA: アプリケーション コントローラ


自己マイグレーション イネーブラ

最新バージョン:

MIG: 自己マイグレーション イネーブラ

早見表

カタログ

動的

カテゴリ

動的

ユーザ ボリューム

yes

最小 メモリ

160 M

OS

Linux

制約

なし

質問/コメント

フォーラムで質問する

機能の概要

MIG では、対応するアプリケーションで、別のグリッドへのマイグレーションまたはそれ自体のスナップショットを実行できます。 これらの操作は MIG によって表示されるシンプルな Web インターフェース(GUI)を使用して開始し、ヘルパ アプリケーションの MigHelper と連携します。 GUI には、アプリケーション IP および設定された MIG ポートを使用してアクセスできます。

GUI を使用すると、ユーザは、対応するアプリケーションを介して以下のいずれかの操作をリクエストできます。

これらの操作に使用するグリッドは最初に設定する必要があります。 「グリッドの準備」を参照してください。

リソース

リソース

最小

最大

デフォルト

CPU

0.1

0.1

0.1

メモリ

256 MB

256 MB

256 MB

帯域幅

2 Mbps

2 Mbps

2 Mbps

端子

名前

方向

プロトコル

説明

in

in

HTTP

アプリケーションのマイグレーションまたはスナップショットをリクエストするための Web インターフェースを表示します。 GUI に方向付けられていない他のすべてのネットワーク トラフィックは、変更せずに aux を通じて渡されます。

db

out

任意

データベース サーバへのアクセス。 使用状況は、コンテンツ ボリューム上の任意のスクリプト(存在する場合)によって定義されます。 使用しない場合、この端子は未接続のままにできます。

fs

out

NFS

NFS を介して読み取り/書き込みファイル アクセスを提供する、共有ファイル ストレージのネットワーク ファイルシステムへのアクセス。 使用状況は、コンテンツ ボリューム上の任意のスクリプト(存在する場合)によって定義されます。 コンテンツ ボリューム上のソフトウェアは、マウントされたリモート ファイルシステムを、アプライアンスのファイルシステム スペースの /mnt/fs であるとみなします。 使用しない場合、この端子は未接続のままにできます。 接続されたサーバには NFS の上にエクスポートされた /mnt/data という名前の読み取り/書き込み共有アクセス権が必要です。

log

out

CIFS

アクセスとエラー ログを格納するための、CIFS ベースのネットワーク ファイルシステムへのアクセス。 使用しない場合、この端子は未接続のままにできます。 接続されたサーバは、匿名のログインを許可し、share という名前の読み取り/書き込みエクスポート共有を持っている必要があります。

net

out

任意

グリッドにアクセスして、アプリケーションのマイグレーションまたはスナップショットを促進するための出力。

aux

out

任意

補助出力。 GUI に方向付けられていない受信トラフィックは、変更せずにこの端子を通じて送信されます。 この端子は未接続のままにしておくことができます。

mon

out

CCE

パフォーマンスとリソースの使用状況統計に使用されます。

ユーザ ボリューム

ボリューム

説明

config

コンフィギュレーション データ用の読み取り/書き込みボリューム。

このボリュームはアプリケーション マイグレートまたはスナップショットに必要な private_key および grid_info ファイルを格納するために使用されます。

プロパティ

name

type

description

username

文字列

Web インターフェースにアクセスするためのユーザ名。 デフォルト: 空
ユーザー名が空の場合は、パスワードが空でない場合も認証は実行されません。

password

文字列

Web インターフェースにアクセスするためのパスワード。 デフォルト: empty

mode

文字列

migrate、snapshot または both。 デフォルト: both
migrate は、アプリケーションのマイグレートのみを許可するように GUI を制限します
snapshot は、アプリケーションのスナップショットのみを許可するように GUI を制限します
both は、マイグレートとスナップショットの両方を許可します。

port_no

文字列

Web インターフェースにアクセスするためのポート。 この GUI はアプリケーション IP およびこのポートによってアクセスされます。 デフォルト: 8080。

private_key_file

文字列

その対応する公開鍵が関連のグリッド上で許可される openssh フォーマット済みの秘密鍵が含まれているファイル。 デフォルト: private.key
ファイル名にはパス情報が含まれる場合があります。 詳細については、「アプリケーションの準備」を参照してください。

grid_info_file

文字列

それぞれの関連グリッドの設定情報が含まれているファイル。 デフォルト: grid.info
ファイル名にはパス情報が含まれる場合があります。 詳細については、「アプリケーションの準備」を参照してください。

マイグレーションとスナップショットの準備

MIG を使用して、アプリケーションのマイグレートまたはスナップショットを行うには、その前にこれらの手順を実行する必要があります。 段階的な手順の例をここに示します。

Web インターフェース(GUI)

MIG は、対応するアプリケーションのマイグレーションまたはスナップショットのための Web インターフェースを表示します。 この GUI は、設定されたポート上のアプリケーション IP を使用してアクセスされます。

アプリケーション マイグレートまたはスナップショットの開始に使用される GUI ページで、ユーザは操作(マイグレートまたはスナップショット)、ターゲット アプリケーション名およびターゲット グリッドを選択します。 サブミット時に、ブラウザは進捗状況モニタを表示します。

進捗状況モニタ ページには、以下の 3 つのモニタが含まれています。

スナップショット時の GUI 進捗状況モニタ

上記の例は、スナップショット時の GUI 進捗状況モニタを示しています。 このページには以下の 3 つのモニタが含まれます。

グリッドの準備

MIG アプライアンスは、マイグレートまたはスナップショット先のグリッド上で認証できるようにする必要があります。 これを確実に行うには、パスフレーズのない openssh 形式で公開/秘密鍵ペアを作成します。 その公開鍵が生成された公開鍵に相当するグリッド上でユーザを作ります。

それぞれのグリッドは、他のすべての関連グリッド上で認証できるようにする必要があります。 これを確実に行うには、その公開鍵が他のグリッドの公開鍵に対応するそれぞれのグリッド上でユーザを作成します。

それぞれのグリッドには以下がインストールされている必要があります。

アプリケーションの準備
  1. MIG アプライアンスを既存のアプリケーションに接続します。「典型的な使用状況」を参照してください。
  2. private_key_file プロパティに従って命名した生成済み秘密鍵ファイルを、所有者とグループ nobody、およびモード 600 の設定されたアプライアンスの config ボリュームのルート上に配置します。
  3. グリッドのコレクション間でマイグレートまたはスナップショットを行うアプリケーションに必要な情報を記録するグリッド情報ファイルを作成します。
  4. grid_info_file プロパティに従って命名したグリッド情報ファイルを、所有者とグループ root、およびモード 644 の設定された config ボリュームのルート上に配置します。 このファイルには、以下の例のように各グリッドのアプリケーション情報が含まれます。

グリッド g1:

以下の情報がグリッド「g1」に関連し、そこでの「g1」がこのファイル内でグリッドでの一意の識別子であることを示します。

   {

   controller = w.x.y.z

グリッド コントローラまたは解決可能なドメイン名の IP アドレス。

   location = Los Angeles

場所識別子。

   MIG_ip = w.x.y.z:8080

このグリッド上のアプリケーションのインスタンス上の MIG アプライアンス用の Web インターフェースの IP アドレスおよびポート番号。

   app_config = "in_ip=w.x.y.z out_ip=w.x.y.z ..."

引用符の付いた文字列は、このグリッド上のアプリケーションのインスタンス用に設定するアプリケーション プロパティのリストです。 このリストにないプロパティは、任意のソース インスタンスからの値を保持します。 ただし、.name=new_name は使用しないでください

   MigHelper_config = "in_ip=w.x.y.z out_ip=w.x.y.z netmask=w.x.y.z gateway=w.x.y.z"

引用符の付いた文字列は、このグリッド上の MigHelper アプリケーションのプロビジョニングに使用されるすべてのプロパティのリストです。 MigHelper アプリケーションには、グリッドおよびマイグレートまたはスナップショット中に使用される 2 つの未割り当て IP のネットマスクおよびゲートウェイが必要です。 詳細については、「MigHelper」を参照してください。

   }

注: MIG アプライアンスの /var/www/html 内にあるファイル sample.grid.info をテンプレートとして使用できます。

エラー メッセージ

アプライアンスが開始に失敗すると、以下のメッセージが、アプライアンスのログ ファイルまたはグリッド コントローラのシステム ログのいずれかに表示される場合があります。

典型的な使用状況

LampX4

以下の図は、MIG をどのように LampX4 リファレンス アプリケーションに接続できるかを示しています。 INSSLR ゲートウェイ プロパティは、aux 端子へポート 8080 上の tcp トラフィックを転送するように設定されています。 アプリケーション IP または解決可能なドメイン名のポート 8080 にブラウザをポイントすると、MIG の Web インターフェースが起動されます。

注:

2 つのグリッド上で LampX4 ユーザ ケースを設定する段階的な手順の例をここに示します。

例: MIG を LampX4 リファレンス アプリケーションにどのように接続できるか

ノート

未許可のユーザがアプリケーションをマイグレートしないように、MIG のユーザ名およびパスワード プロパティを設定することをお勧めします。

注: MIG の開始順を正しく設定する必要があります。 MIG で実行元のグリッドを識別するには、MIG のネット端子にアプライアンスを接続した後に MIG を開始する必要があります

アプライアンス内で使用されるオープン ソース/サードパーティ ソフトウェア

MIG は、PS8 および MIGCTL で構成された複合アプライアンスです。 MIGCTL のベース クラスは WEB5 です。 MIGCTL では、そのベース クラスの WEB5 に含まれるものに加えて、オープン ソースのサードパーティ ソフトウェア パッケージはインストールされません。