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CA AppLogic アプリケーションの作成

CA AppLogic では、パッケージ記述子、「MAIN」という名前のシングルトン アセンブリ、およびオプションのアプリケーション カタログを組み合わせることによって、アプリケーションを実装します。 必要なすべてのアプライアンス クラスが 1 つ以上の使用可能なカタログ内にある場合、アプリケーションの構築は、MAIN アセンブリの内部を作成することを意味します。

MAIN アセンブリは、端子がない点がほかのアセンブリと異なります。 これは、CA AppLogic では、端子がアプライアンス間の接続のみに使用されるためです。 アプリケーションが外部の IP ネットワークと通信するためには、アプリケーションに 1 つ以上のゲートウェイ アプライアンスが含まれている必要があります。 ゲートウェイとは、通信に必要な詳細情報と設定をほかのアプリケーションから隔離する標準的なカタログ アプライアンスです。 別の利点として、CA AppLogic のゲートウェイにはファイアウォールが組み込まれています。

詳細については、「アプリケーション設定」を参照してください。

注: CA AppLogic アプリケーションの作成は対話型のプロセスです。 ゼロから新規アプリケーションを作成することも、既存のアプリケーションをコピーしてニーズに合わせて変更することもできます。

  1. アプリケーションがネットワークに提供するサービスを決定します。これによって、アプリケーションの入力が定義されます。
  2. 入力ごとに入力ゲートウェイを作成して、設定します。
  3. アプリケーションが必要とする外部サービスを判別し、これらのサービスにアクセスする出力アプライアンスをサービスごとに設定します。
  4. アプリケーション ボリュームを作成します。これは、アプリケーションに固有のコード、スクリプト、コンテンツ、およびデータベースを配置するための場所です。 各ボリュームに適切な名前を付けます。アプリケーション ボリュームは複数のアプライアンスで使用します。 たとえば、1 つのボリューム内の複数のディレクトリに HTML ファイル、静止画像、CGI スクリプト、および EJB パッケージをすべて配置しておき、後でこのボリュームをすべての Web サーバと J2EE サーバに提供することができます。
  5. カタログからアプライアンスとサーバを使用して、アプリケーションの入力と出力の間に必要なインフラストラクチャを構築(または変更)します。 このプロセスにおいて、新しいアプライアンスやサーバを作成したり、既存のアプライアンスやサーバを目的に合わせてカスタマイズしたりする必要があることが判明する場合があります。

新規アプリケーションの設計が完全なものとなるのは、MAIN シングルトンが完全に構築され、そこに含まれる下位クラスがすべて存在して正しく設定されている場合です。 この段階に達すれば、アプリケーションはターゲット ハードウェア システム上でいつでも実行できます。

重要: 1 つ以上の新規アプライアンスを追加した後で初めてアプリケーションを開始するときに、これらのアプライアンスのクラス ボリュームがすべて CA AppLogic によって自動的にインスタンス化されます。 この処理には、ボリュームの大きさによって 2 ~ 10 分、またはそれ以上かかる場合があります。