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デフォルト設定の割り当て

必要な認証情報プロファイルおよび認証ポリシーを作成した後、グローバル管理者(GA)としてそれらをグローバルに割り当てるか、またはそれらを特定の組織に割り当てる必要があります。 組織管理者(OA)が組織レベルのプロファイルおよびポリシーを指定しない場合、グローバルのプロファイルとポリシーがデフォルトで使用されます。 一方、GA または OA は組織レベルで個別のプロファイルおよびポリシーを適用し、グローバル設定よりも優先させることができます。

デフォルト設定を割り当てるには、assignDefault 操作を使用します。 このセクションでは、デフォルト設定の割り当てに関する以下のトピックについて説明します。

リクエスト メッセージの準備

デフォルト設定を割り当てるには、assignDefaultRequest メッセージを使用します。 以下の表に、このリクエスト メッセージの要素のリストを示します。

要素

必須

説明

clientTxId

いいえ

呼び出し元アプリケーションが含めることができる一意のトランザクション識別子。 この識別子は、関連するトランザクションの追跡に役立ちます。

追加入力(AdditionalInput)要素

pairs

いいえ

AuthMinder の additionalInput 要素を使用すると、追加情報を指定して AuthMinder の認証機能を拡張したい場合に、追加入力を設定できます。 その場合、名前と値のペアで追加情報を設定する必要があります。

  • name (作成するキー ペアの名前)
  • value (名前に対応する値)

    注: これらの要素は複数追加できます。

事前定義済みの追加入力パラメータの一部を以下に示します。

  • AR_WF_LOCALE_ID
    呼び出し元アプリケーションにメッセージを返す際に AuthMinder で使用するロケールを指定します。
  • AR_WF_CALLER_ID
    トランザクションの追跡に役立ちます。 この情報は、セッション ID またはクライアント トランザクション ID (clientTxnId)を使用して指定できます。

デフォルト要素の割り当て(assignDefault/OrgDetails)

orgName

はい

これらの設定を適用する組織の名前を示します。

または

isGlobal

はい

これらの設定をグローバル レベルで適用する(システム内のすべての組織で使用可能にする)かどうかを指定します。

デフォルト要素の割り当て(assignDefault/<CredentialType>ConfigName)

arcotIDIssuanceConfigName

いいえ

ArcotID PKI 設定認証情報プロファイルの名前。

qnaIssuanceConfigName

いいえ

Q&A 設定認証情報プロファイルの名前。

passwordIssuanceConfigName

いいえ

パスワード設定認証情報プロファイルの名前。

serverOTPIssuanceConfigName

いいえ

OTP 設定認証情報プロファイルの名前。

oathIssuanceConfigName

いいえ

OATH OTP 設定認証情報プロファイルの名前。

arcotOTPIssuanceConfigName

いいえ

ArcotID OTP 設定認証情報プロファイルの名前。

emvIssuanceConfigName

いいえ

EMV OTP 設定認証情報プロファイルの名前。

arcotIDAuthConfigName

いいえ

ArcotID PKI 認証ポリシー プロファイルの名前。

qnaAuthConfigName

いいえ

Q&A 認証ポリシー プロファイルの名前。

passwordAuthConfigName

いいえ

パスワード認証ポリシー プロファイルの名前。

serverOTPAuthConfigName

いいえ

OTP 認証ポリシー プロファイルの名前。

oathAuthConfigName

いいえ

OATH OTP 認証ポリシー プロファイルの名前。

arcotOTPAuthConfigName

いいえ

ArcotID OTP 認証ポリシー プロファイルの名前。

emvAuthConfigName

いいえ

EMV OTP 認証ポリシー プロファイルの名前。

radiusServerConfigName

いいえ

RADIUS 設定の名前。

arcotIDDomainKeyConfigName

いいえ

ArcotID PKI ドメイン キー設定プロファイルの名前。

oathOTPMasterKeyConfig

いいえ

OATH OTP マスタ キー設定プロファイルの名前。

arcotOTPMasterKeyConfig

いいえ

ArcotID OTP マスタ キー設定プロファイルの名前。

emvOTPMasterKeyConfig

いいえ

EMV OTP マスタ キー設定プロファイルの名前。

asspConfigName

いいえ

ASSP 設定プロファイルの名前。

samlTokenConfigName

いいえ

SAML トークン設定プロファイルの名前。

credTypeResolutionConfigName

いいえ

受信認証リクエストを特定の認証情報タイプにマップするために使用される設定の名前。

radiusCredTypeResolutionConfigName

いいえ

RADIUS クライアントの場合、デフォルトでは、AuthMinder が SSL VPN タイプの RADIUS クライアントを認証するように設定されていると、通常は、それらのクライアントを認証するためのワンタイム パスワード(OTP)である RADIUS OTP が使用されます。 この方式に加えて、AuthMinder では RADIUS クライアントの認証に、その他のパスワード ベースの認証メカニズムがサポートされるようになりました。

asspCredTypeResolutionConfigName

いいえ

ASSP (Adobe 署名サービス プロトコル)ではデフォルトで、PDF ドキュメントに署名する前に、パスワード認証メカニズムを使用してユーザが認証されます。 この方式に加えて、AuthMinder では、この用途にその他のパスワード ベースの認証メカニズムがサポートされています。

miscConfigName

いいえ

その他の設定の名前。

Web サービスの起動

デフォルト設定を割り当てる方法

  1. オプション) SOAP ヘッダまたは assignDefault 操作の additionalInput 要素に認証および許可の詳細を含めます。 これらの詳細については、「Web サービス セキュリティの管理」の章を参照してください。
  2. assignDefault 要素を使用して、上記の表に記載されているデフォルト設定を割り当てます。
  3. assignDefault メッセージを使用して、前の手順で取得した詳細に従って入力メッセージを作成します。
  4. ArcotWebFortAdminSvc サービスの assignDefault 操作を呼び出して、設定の詳細を削除します。

レスポンス メッセージの解釈

成功したトランザクションでは、assignDefaultResponse レスポンス メッセージに、以下の表で説明されている要素が返されます。 これらの要素は SOAP本文に含まれます。 エラーがある場合、エラー レスポンスは SOAP 本文に含まれます。 SOAP エラー メッセージの詳細については、付録「エラー コード」を参照してください。

要素

説明

message

トランザクションのステータスを示します。

reasonCode

操作の失敗時に AuthMinder サーバが送信する一意のコード。

responseCode

エラーの場合に SDK が返すコード。

transactionID

トランザクションの一意の識別子。

additionalOutput

追加入力に対応する追加出力。