管理コンソールを展開すると、デフォルトで組織が作成されます。 この既定の組織は「デフォルトの組織(DEFAULTORG)」と呼ばれます。 単一組織のセットアップでは、組織を作成するのではなく、デフォルト組織の名前を変更し、その設定を変更して、そのデフォルト組織を使用し続けることができます。
複数組織システムのセットアップでは、追加の組織を作成する必要があります。 管理コンソールを使用するか、または Web サービスを使用して、組織を作成できます。
このセクションでは、組織の作成に関する以下のトピックについて説明します。
注: 組織を作成した後、新しい組織を有効にするにはシステム キャッシュをリフレッシュする必要があります。 キャッシュをリフレッシュする方法の詳細については、「組織キャッシュのリフレッシュ」を参照してください。
AuthMinder データベース内に組織を作成するには、createOrgRequest メッセージを使用します。 以下の表に、このリクエスト メッセージの要素のリストを示します。
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要素 |
必須 |
説明 |
|---|---|---|
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orgName |
はい |
作成する組織の一意の名前。 この名前は管理コンソールへのログインに使用されます。 |
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displayName |
はい |
組織のわかりやすい名前。 |
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keyLabel |
いいえ |
ユーザおよび組織の機密データの暗号化に使用されるキーのラベル。 キー ラベルの設定は一度だけの操作です。 この値を設定した後に変更することはできません。 注: この値が指定されていない場合は、マスタ キーがキー ラベルとして使用されます。 |
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repositoryType |
いいえ |
組織に属するユーザのアカウントが存在する必要があるリポジトリ。 このリポジトリは以下のいずれかです。
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|
ldapDetails |
いいえ
「repositoryType=LDAP」の場合にのみ必要 |
ユーザ情報が置かれているディレクトリ サービスの詳細。
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|
connectionCredential |
いいえ
「repositoryType=LDAP」の場合にのみ必要 |
ディレクトリ サービスへの接続に必要な情報。
|
|
redirectSearchSchema |
いいえ 「repositoryType=LDAP」の場合にのみ必要 |
属性が別のノードにある値を検索する場合に使用されるスキーマ。 |
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redirectSearchAttribute |
いいえ
「repositoryType=LDAP」の場合にのみ必要 |
redirectSearchSchema で検索される属性の値。 |
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repositoryattribute |
いいえ
「repositoryType=LDAP」の場合にのみ必要 |
AuthMinder 属性にマップされる必要があるディレクトリ サービス内のユーザ属性。 このマッピングに基づいて、UDS はディレクトリ サービス内のユーザを検索します。 |
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arcotattribute |
いいえ
「repositoryType=LDAP」の場合にのみ必要 |
ディレクトリ サービス属性をマップする必要がある AuthMinder 属性。 たとえば、ディレクトリ サービスの UID 属性を USERNAME 属性にマップできます。 |
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status |
いいえ |
データベース内の組織のステータス。 サポートされている値は以下のとおりです。
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description |
いいえ |
組織を管理する管理者が組織を容易に識別するのに役立つ組織の説明。 |
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customAttribute |
いいえ |
ユーザまたは組織の追加情報を設定するために使用できる、名前と値のペア。 |
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clientTxId |
いいえ |
呼び出し元アプリケーションが含めることができる一意のトランザクション識別子。 この識別子は、関連するトランザクションの追跡に役立ちます。 |
組織を作成する方法
ヘッダ要素の詳細については、「Web サービス セキュリティの管理」の章を参照してください。
この操作では、トランザクション識別子および認証トークンが含まれる createOrgResponse メッセージが返されます。 レスポンス メッセージの詳細については、以下のセクションを参照してください。
createOrgResponse レスポンス メッセージでは、SOAP エンベロープ ヘッダでトランザクション識別子および認証トークンが返されます。 これらの要素については以下の表で説明します。
操作が正常に実行されると、SOAP 本文で成功のメッセージが返されます。 エラーがある場合は、エラー レスポンスが返されます。 SOAP エラー メッセージの詳細については、付録「エラー コード」を参照してください。
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要素 |
説明 |
|---|---|
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udsTransactionID |
UDS を使用して実行されたトランザクションの一意の識別子。 |
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authToken |
Web サービスにアクセスするための認証情報の検証が成功した場合に返される認証トークン。 このトークンによって、その Web サービスへの後続のアクセスでは認証情報を提示する必要がなくなります。 デフォルトでは、認証トークンは 1 日間有効で、その後は認証が再度必要になります。 |
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