前のトピック: seini ユーティリティ - 環境設定ファイルの管理

次のトピック: seldapcred ユーティリティ - クレデンシャルの暗号化および格納

selang ユーティリティ - CA Access Control コマンドラインの実行

selang ユーティリティは、CA Access Control データベースおよびネイティブ環境にアクセスできるコマンド シェルを起動します。 このコマンド シェルから selang のコマンドを発行することで、データベースが動的に更新されます。

注: ‑o オプションを指定した場合を除き、コマンドの実行結果は標準出力に送信されます。

UNIX でのこのコマンドの形式は、以下のようになります。

selang [{-c command|-f file}] [{-d path|-p pmdb}] [-o file] [-r file] [-s] ¥
[-u user pass]
selang [-l] [-o file] [-r file] [-s] [-u user pass]

Windows でのこのコマンドの形式は、以下のようになります。

selang [{-c command|-f file}] [{-d path|-p pmdb}] [-o file] [-r file] [-s] [-v]
selang [-l] [-o file] [-r file] [-s] [-v]
‑c command

実行する selang コマンドを指定します。 指定したコマンドの実行後に、selang が終了します。

command に空白が含まれる場合は、文字列全体を引用符で囲みます。 以下に例を示します。

selang ‑c "showusr rosa"
‑d path

定義したパスのデータベースが更新されるように指定します。

注: ローカル データベースのみを指定できます。

‑f file

端末の標準入力からではなく、指定されたファイルから selang コマンドが読み取られるように指定します。

入力ファイルのコマンドが実行されると、実行中のコマンドの行番号が画面に表示されます。 selang のプロンプトは表示されません。 file に指定されたコマンドの実行後に、selang が終了します。

-h

このユーティリティのヘルプ画面を表示します。

‑-l

デフォルトのローカル データベースが更新されるように指定します。通常、このデータベースは ACInstallDir/seosdb です(ACInstallDir は CA Access Control をインストールしたディレクトリです)。

このオプションを -d または -p と同時に指定する必要はありません。

注: このオプションは selang に取って代わるものです。 これは seosd が実行されていないときにのみ有効です。また、データベース ファイルを更新するための十分なネイティブ権限を持った CA Access Control 管理者のみ実行できます。

‑o file

selang の出力が指定されたファイルに書き込まれるように指定します。 selang を起動するたびに、新しい空のファイルが作成されます。 既存のファイル名を指定した場合は、そのファイルの現在の情報が上書きされます。

‑p pmdb

定義した PMDB のデータベース(PMDB サブディレクトリ内のデータベース)が更新されるように指定します。この場合、PMDB はローカル端末上に存在する必要があります。 このデータベースに対する変更内容は、サブスクライバには伝達されません。

注: このオプションは、指定された PMDB 上で sepmdd または seosd のいずれかが実行されている場合は無効となります。また、hosts コマンドの使用とは異なります。

重要: サブスクライバへの伝達が必要な変更はこのモードで行わないでください。 更新の作成時にネイティブ モードを使用すると、CA Access Control 設定オプションで定義されているように、ネイティブ ホスト ファイルのみが更新されます。

‑r file

定義したファイルからコマンドが読み取られるように指定します。 このファイルでは、標準の selang 構文で記述されたコマンドがセミコロンまたは改行記号で区切られている必要があります。 file 内のコマンドが実行された後、ユーザに入力を促すメッセージが表示されます。

このオプションでファイルを定義しない場合は、ホーム ディレクトリの .selangrc ファイルが使用されます。

‑s

selang がサイレント モードで開かれるように指定します。著作権に関するメッセージは表示されません。

‑u user pass

(UNIX のみ)selang を実行するユーザ名およびパスワードを指定します。

このオプションを使用するには、seos.ini ファイルの check_password トークンを yes に設定する必要があります。これにより、selang -u を実行するときに、「パスワードを入力してください」というメッセージが表示されます。 試行することができるログインは 3 回までです。

seos.ini ファイルの [lang] セクションにある no_check_password_users トークンには、selang へのログイン中にパスワード チェックを省略するユーザのリストが含まれます。

注: check_password トークンが no(デフォルト)に設定されている場合、パスワードの入力は要求されません。

-v

(Windows のみ)出力にコマンド ラインを書き込みます。

使用上の注意

詳細情報:

hosts コマンド - リモート CA Access Control 端末への接続