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policydeploy -store機能 - ポリシーの格納

この機能により、コマンドによって指定された DMS ノードまたはローカル CA Access Control データベースに、指定されたポリシーを格納します。 -silent オプションを使用していない場合は、表示されるメッセージでこのアクションを確認する必要があります。

指定されたポリシーの前のバージョンが DMS に格納されていない場合、このポリシーのバージョン 1(name#01)が作成されます。 ポリシーの前のバージョンが存在する場合は、ポリシーの新しいバージョン(name#last_version+1)が作成されます。 格納するポリシー バージョンは自動的にファイナライズされます。 ポリシーを更新する必要がある場合は、変更された必要なポリシー デプロイおよびデプロイ解除ルールを含む新しいバージョンのポリシーを格納する必要があります。

この関数の構文は、以下のようになります。

policydeploy -store name -ds file1 [-uds file2] [-dms list] [-desc description] [-prereq list] [-silent]
-desc description

(オプション)ポリシーに関する業務上の説明を定義します。

-dms list

(オプション)使用する DMS ノードのカンマ区切りリストを指定します。 ポリシーをデプロイまたはデプロイ解除する場合、そのアクションは DMS ノードにレポートされます。 ポリシーを格納すると、DMS ノードに格納されます。

このオプションで DMS ノードを指定しない場合、policydeploy ユーティリティでは、ローカル CA Access Control データベースで指定された DMS ノードのリストが使用されます。 DMS ノードのリストをデータベースに指定するには、dmsmgr を使用して新しい DMS を作成した後に、以下の selang コマンドを発行する必要があります。

so dms+(new_dms_name)

注: インストール時に DMS ノードを指定しなかった場合、またはエンドポイント上の登録済み DMS を置換したり、エンドポイントに登録済み DMS を追加する場合は、このコマンドを発行する必要があります。 ただし、拡張ポリシー管理サーバの作成をインストール時に指定した場合、DMS はデータベースに追加され、このコマンドを手動で実行する必要はありません。

-ds file1

デプロイ ルールを含むファイルのパス名を指定します。 これらは、ポリシーを作成するために必要なコマンドです。 -getrules オプションを使用すると、ユーティリティによってこのファイルが作成されます。

重要: ポリシーのデプロイでは、ユーザ パスワードを設定するコマンドはサポートされていません。 そのようなコマンドをデプロイ スクリプト ファイルに含めないでください。 ネイティブ selang コマンドはサポートされていますが、偏差レポートには示されません。

-prereq list

(オプション)このポリシーをデプロイする前にデプロイする必要のあるポリシーのカンマ区切りリストを定義します。

重要: 前提となるポリシー(必須ポリシー)がデプロイされていない状態で、それに依存するポリシー(依存ポリシー)をデプロイしようとすると、デプロイ タスクのステータスは Pending Prerequisite に変わります。必須ポリシーがすべてデプロイされると、依存ポリシーのデプロイが再開されます。 同様に、別のデプロイ済みポリシーの必須ポリシーのデプロイを解除しようとすると、デプロイ タスクのステータスは Pending Dependents に変わり、すべての依存ポリシーのデプロイが解除された後に、デプロイが再開されます。

-silent

(オプション)要求されたアクションに対する確認メッセージを抑制します。

-store name

指定された DMS ノードまたはローカル CA Access Control データベースに、指定されたポリシーを格納します。

注: ポリシー名には #(ハッシュ)文字を使用できません。この文字は、ポリシーのバージョン番号を示すために予約されており、自動的に追加されます。

-uds file2

ポリシーのデプロイ解除に必要なルールを含むファイルのパス名を定義します。 これらは、ポリシーのデプロイを解除するために必要なコマンドです。 -getrules オプションを使用すると、ユーティリティによってこのファイルが作成されます。

CA Access Control によってポリシーがデプロイ解除される場合に、ポリシーのデプロイ解除スクリプトが格納されていないと、CA Access Control によってポリシーの削除に必要なコマンドが算出されます。

例: IIS 5 保護ポリシーの格納

次の例は、インターネット インフォメーション サービス(IIS)5 Web サーバを保護するためのポリシーの格納方法を示します。 ここでは、今回初めて DMS にこのポリシーを格納するものとします。

注: この例に示した selang コマンドは Windows オペレーティング システムのリソースに対するものですが、UNIX でも同じ手順が適用されます。

  1. 以下の IIS スクリプトを含む IIS5.selang というファイルを保存します。
    # IIS5 デプロイ スクリプト
    eu inet_pers owner(nobody)
    er FILE c:¥InetPub¥wwwroot¥* defaccess(none) owner(nobody)
    authorize FILE c:¥InetPub¥wwwroot¥* uid(inet_pers) access(all)
    er FILE c:¥InetPub¥wwwroot¥scripts defaccess(none) owner(nobody)
    er FILE *.asp defaccess(none) owner(nobody)
    authorize FILE *.asp uid(inet_pers) via(pgm(inetinfo.exe)) access(read, execute)
    

    これらは、IIS 5 保護ポリシーをデプロイするために必要なコマンドです。

  2. 以下のスクリプトを含む IIS5_rm.selang というファイルを保存します。
    # IIS5 デプロイ解除スクリプト
    ru inet_pers
    rr FILE c:¥InetPub¥wwwroot¥* 
    rr FILE c:¥InetPub¥wwwroot¥scripts 
    rr FILE *.asp
    

    これらは、手順 1 で作成した IIS 5 保護ポリシーをデプロイ解除するために必要なコマンドです。

  3. コマンド プロンプト ウィンドウを開き、policydeploy ユーティリティを実行します。
    policydeploy -store IIS5 -ds IIS5.selang -uds IIS5_rm.selang -desc "IIS5 web server security policy" -silent
    

    これにより、IIS5.selang および IIS5_rm.selang で定義されたスクリプトで、ポリシー IIS5(GPOLICY オブジェクト)および最初のポリシー バージョン(IIS5#01 POLICY オブジェクト)が DMS に格納されます。

詳細情報:

ポリシー バージョンの作成および格納