アクティブ サーバのリカバリ プロセスでは、データ同期プロセスを完了させずに、マスタまたはレプリカ サーバを強制的にアクティブ サーバにできます。 このアクションは、データを同期しない場合に必要となります。 たとえば、スイッチオーバーは発生したものの、レプリカ サーバ上のデータが変更されていない場合などです。 この場合、マスタ サーバ上には、より新しいデータがある可能性があり、レプリカからマスタ サーバへのデータの同期は望ましくありません。
このオプションを使用するには、シナリオが停止していることを確認し、[ツール]メニューから[アクティブ サーバのリカバリ]を選択します。 アクティブにするサーバに応じて、[マスタのアクティブ化]または[レプリカのアクティブ化]を選択します。 マスタをアクティブにすると、プロセスは(アプライアンスが作成した)仮想マシンを停止し、登録解除します。 レプリカをアクティブにすると、アプライアンスは仮想マシンを登録し、起動します。
注: プラットフォームが Amazon EC2 である場合、アプライアンスは登録解除を行わずに VM を停止します。 VM は、別途、登録または登録解除してください。
重要: このオプションは多くの場合正しい選択となりますが、使用には注意が必要です。 不適切に使用すると、データが失われることがあります。 RHA では通常、すべてのデータが同期されるまで、あるホストから別のホストへ切り替えることはできません。 「アクティブ サーバのリカバリ」を使用すると、どのサーバに正しいデータ セットがあるかに関係なく、強制的にいずれかのサーバに切り替えられます。 従って、管理者はアクティブにするサーバに最新のデータ セットがあることを手動で確認する必要があります。
アクティブ サーバのリカバリ方式で問題が解決されない場合は、手動でサーバをリカバリできます。 詳細については、「サーバのリカバリ」を参照してください。
以下のシナリオは、アクティブ サーバのリカバリ プロセスを使用できるいくつかの例です。
スイッチオーバーまたはフェールオーバの後に、マスタ サーバはスタンバイ サーバになり、レプリカ(アプライアンスが作成した仮想マシン)がアクティブ サーバになります。 ここで、レプリカをアクティブ サーバにしない場合は、この機能を使用してマスタをアクティブにできます。
[アクティブ サーバのリカバリ]ダイアログ ボックスが表示されます。
フォワード シナリオを再度実行できます。
シナリオを作成して、マスタとレプリカを同期しました。 この場合、マスタはアクティブで、レプリカは非アクティブです。 場合によっては、レプリカをアクティブにすることもあります。たとえば、レプリカ(仮想マシン)が利用可能であり、期待通りに動作しているかどうかを確認するような場合です。
[アクティブ サーバのリカバリ]ダイアログ ボックスが表示されます。
アプライアンスは仮想マシンを登録および開始します。
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