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スプール ディレクトリの設定

Arcserve RHA スプールは、レプリケートされる変更データがバックアップ(スプール)されるディスク上のフォルダで、変更データをリアルタイムで転送するための帯域幅が十分でない場合に使われます。 データは、一時的なネットワークの切断、ネットワークの輻輳、または単純にネットワーク帯域幅がサーバ上で変更されたデータを転送するために十分でない場合にスプールされます。 スプール領域は、帯域幅が使用可能になるまで変更データを一時保管するのに加えて、通常の同期プロセスの一部としても使用されます。 そのため、一部のスプールは通常の同期プロセス中に蓄積されます。

スプール フォルダは、専用ボリュームまたはブート/システム ボリュームなど比較的使用率の低いドライブに配置してください。 頻繁にアクセスされるシステム(OS)、ユーザ、またはアプリケーション データを含むボリュームには配置しないてください。 例としては、データベース、共有ファイル、またはシステム ページファイルを含むボリュームがあります。 デフォルトでは、スプール フォルダは Arcserve RHA インストール ディレクトリの tmp フォルダ内にあります。 マスタおよびレプリカの[プロパティ]タブ上、または[新規シナリオ]ウィザードで設定するスプール パラメータで、スプールで使用可能なディスク容量を決定します。 ほとんどの場合、デフォルト値で問題ありません。 この値を変更する場合は、レプリカを行うデータ サイズ合計の少なくとも 10% 以上にする必要があります。 たとえば、サーバ上にある 50GB のデータを複製する場合、少なくとも 5GB のスペースをスプール用に確保する必要があります。

重要: スプールの場所を変更する場合は、変更したパスをファイル単位のアンチウイルス スキャン(スケジュール スキャンとリアル タイム スキャン)対象から外してください。

注: スプール ディレクトリは、事前に割り当てられた領域ではなく、必要な場合にのみ使用されます。