フル システムの保護 › フル システム シナリオの作成
フル システム シナリオの作成
フル システム シナリオでは、物理マスタ サーバから仮想ディスクを作成し、仮想プラットフォーム ホスト上にそれらを格納します。スイッチオーバまたはフェールオーバ発生時には、この仮想ディスクを使用して、仮想プラットフォーム ホスト上に仮想マシンが作成されます。
フル システム シナリオは、以下の仮想プラットフォーム上でサポートされています。
注:サポートされているバージョンについては、「Arcserve RHA リリース ノート」または <Arcserve> サポートの「Compatibility Matrix」(互換性マトリクス)を参照してください。
ほとんどの Arcserve RHA シナリオでは 2 つのホスト(マスタおよびレプリカ)を指定する必要がありますが、フル システム シナリオでは、以下の 3 つのホストを指定する必要があります。
- マスタ - これは、保護対象の物理マシンまたは論理マシンです。
- アプライアンス - これは、レプリカ サーバとして機能する仮想マシンです(Arcserve RHA エンジンはここにインストールされる必要があります)。Hyper-V 仮想プラットフォームを使用している場合、このフィールドは適用されず、利用できません(選択不可表示になります)。
- 仮想プラットフォーム ホスト - これは、レプリカ サーバとして機能するアプライアンス VM をホストするマシンです。
以下の手順は vCenter、ESX および XEN のフル システム シナリオに適用されます。Hyper-V のフル システム シナリオの作成手順については、「フル システム シナリオの作成 - Hyper-V」を参照してください。
Hyper-V 以外のすべてのプラットフォームのフル システム シナリオを作成する方法
- Arcserve RHA マネージャを開始します。[ファイル]-[作成]-[新規シナリオ]を選択するか、ツールバー上の[新規シナリオ]ボタンをクリックします。
[ようこそ]ダイアログ ボックスが表示されます。
- [新規シナリオの作成]をクリックします。シナリオ グループ名を入力するか、リストから 1 つ選択して、[次へ]をクリックします。
[サーバおよび製品タイプの選択]ダイアログ ボックスが表示されます。
- [フル システム]を選択し、HA または DR、および、レプリカ上の必要なタスクを選択してください。レプリカ上のタスクの詳細については、「アシュアード リカバリ」を参照してください。[次へ]をクリックします。
[マスタおよびレプリカ ホスト]ダイアログ ボックスが表示されます。
- 以下のように画面を完了し、完了時に[次へ]をクリックします。
- シナリオ名: シナリオ名を入力します。デフォルト値はシナリオ タイプ(たとえば[フル システム])です。
- マスタ ホスト名/IP およびポート: 保護対象の物理マシンを指定するか、または参照して 1 つ選択します。ポート番号を入力します。
- サーバ タイプ: VM をホストするマシンの仮想プラットフォーム(たとえば、ESX Server)を選択します。
- 仮想プラットフォーム ホスト名/IP および ポート: [サーバ タイプ]で選択した仮想マシン プラットフォームを実行する物理マシンを指定するか、または参照して 1 つ選択します。ポート番号を入力します。
- (オプション) SSL 接続: 代わりに SSL ポート番号を指定する場合は、このオプションをクリックします。これは、Hyper-V 以外のすべての仮想プラットフォーム タイプについて行うことができます。
- アプライアンス ホスト名/IP および ポート: このシナリオでレプリカ サーバとして機能する VM の仮想マシン ホスト名または IP アドレスを指定します。サーバ タイプが Hyper-V である場合、このフィールドは利用できません。
- ホスト上の Arcserve RHA エンジンを検証: シナリオで指定されているすべてのサーバに最新バージョンのエンジンがインストールされていることを確認するために、このオプションを有効にします。
入力を促された場合は、指定されたマシンに該当する認証情報を入力します。
- 検証が完了するまで待ちます。必要に応じて、任意のサーバ上に Arcserve RHA エンジンをインストールできます。エラーが発生する場合は、[再検証]をクリックして解決を試みます。RPC サービス エラーが発生する場合は、セキュリティ管理者に問い合わせてください。
エンジンがホスト上で検証されたら、[次へ]をクリックします。
[ボリューム設定]ダイアログ ボックスが開きます。Arcserve RHA は、指定されたマスタ サーバ上のボリュームを自動検出します。
- 保護するボリュームを指定します。(オプション)[ディレクトリとファイルの除外の有効化]オプションを有効にします。Arcserve RHA は Windows の pagefile.sys、hiberfil.sys、システム ボリューム情報、Recycler、ごみ箱のファイルおよびフォルダをデフォルトで自動的にフィルタします。[次へ]をクリックします。
このサーバの認証情報を入力するように促される場合があります。
[リソース プール選択]画面が開きます。
- [次へ]をクリックします。
[ストレージ選択]画面が開きます。
- 仮想マシンを格納する場所を指定します。必要に応じ、[オンデマンドで割り当ておよびコミットされた領域]オプションを有効にします。[次へ]をクリックします。
[シナリオのプロパティ]ダイアログ ボックスが表示されます。
- 必要に応じてプロパティを変更し、[次へ]をクリックします。詳細については、「Arcserve RHA 管理者ガイド」を参照してください。
[マスタとレプリカのプロパティ]ダイアログ ボックスが開きます。
- 必要に応じてプロパティを変更し、[次へ]をクリックします。以下の情報が取得されます。CPU 番号、VM 上のメモリ サイズ、物理マスタのアダプタ情報、およびネットワーク マッピング リスト。また、シナリオ作成ウィザードを使用しないで、これらの設定を変更する場合があります。詳細については、「Arcserve RHA 管理者ガイド」を参照してください。
- Arcserve RHA がスイッチオーバー プロパティを取得する間待機します。
- [スイッチオーバー プロパティ]ダイアログ ボックスが表示されたら、[ネットワーク トラフィック リダイレクション]プロパティを展開します。このダイアログ ボックスで、必ず物理ネットワーク マッピングを編集します。
物理ネットワーク マッピングの編集方法
- [クリックして物理ネットワーク マッピングを編集]を選択します。
[ネットワーク アダプタのマッピング]ダイアログ ボックスが表示されます。マスタ サーバとレプリカ サーバの両方に仮想ネットワーク アダプタが 1 つしかない場合、それらが自動的にマッピングされます。[レプリカ ネットワーク アダプタ]列のドロップダウンをクリックし、[マスタ ネットワーク アダプタ]列にリスト表示されているアダプタにマップするアダプタを選択します。
マスタ アダプタ情報の適用 -- (デフォルト)マスタ アダプタが DHCP モードの場合は、このオプションを選択します。
アダプタ情報のカスタマイズ -- [IP 設定]および [DNS&WINS]タブを有効にするために、このオプションを選択します。
- IP 設定 -- IP アドレス、サブネット マスク、およびゲートウェイを追加または削除できます。
- DNS&WINS -- DNS IP アドレス、プライマリまたはセカンダリ WINS を追加または削除できます。
[ネットワーク アダプタ マッピング]ダイアログ ボックスを閉じるには[OK]をクリックし、続行するには[次へ]をクリックします。
[スイッチオーバーとリバース レプリケーションの開始]ダイアログ ボックスが表示されます。
- スイッチオーバーを自動的にまたは手動で開始する必要があるかどうかを指定します。このシナリオでは、リバース レプリケーションは指定できません。[次へ]をクリックします。
- [シナリオの検証]プロセスが完了するまで待ちます。
[シナリオの検証]でエラーが表示される場合、続行するにはそれらのエラーを解決する必要があります。警告が表示される場合も、続けるにはそれらの警告を解決する必要があります。変更を行った後、[再試行]をクリックして、検証を繰り返します。[次へ]をクリックします。
[シナリオ実行]ダイアログ ボックスが表示されます。
- 同期を開始し、シナリオを有効にするには、[今すぐ実行]をクリックします。フル システム シナリオについては、[ボリューム同期]を選択します。現在の設定を保存し、後でシナリオを実行するには、[終了]をクリックします。
Copyright © 2014 Arcserve.
All rights reserved.
|
|