サポートされるアプリケーションとデータベースの要件
この章では、サポートされる各アプリケーションとデータベース サーバの環境設定とログオン アカウントの要件、および各レプリケーション ソリューションについて説明します。
注: ファイル サーバの環境設定と要件については、「CA ARCserve RHA エンジンのインストール」を参照してください。
サポートされるアプリケーションとデータベース サーバ
CA ARCserve Replication/High Availability ソリューションは、32 ビット版と 64 ビット版の Windows 用の以下のアプリケーションおよびデータベース サーバに合わせて作成されています。
- Microsoft ファイル サーバ
- Microsoft Exchange
- Microsoft SQL
- Microsoft IIS
- Oracle
- Microsoft SharePoint
- Microsoft Hyper-V
- VMware vCenter Server
- CA ARCserve RHA コントロール サービス
- Microsoft Dynamics CRM
CA ARCserve RHA は、仮想マシンにフル システムを転送できます。 サポートされるプラットフォームとアプリケーションの最新リストについては、CA テクニカル サポートの Web サイトのドキュメント「CA ARCserve RHA Supported Configurations」を参照してください。
重要: サポートされるすべてのサーバで、すべての IP アドレスを静的に割り当てる必要があります(マスタ サーバまたはレプリカ サーバで DHCP によって割り当てられた IP アドレスはサポートされません)。
ファイル サーバのレプリケーションおよびハイ アベイラビリティ
このセクションでは、CA ARCserve RHA for Microsoft ファイル サーバを実行するための要件について説明します。
ファイル サーバの要件
ファイル サーバのハイ アベイラビリティ(HA)シナリオを実行するには、以下の環境が必要です。
- 2 台のサーバで Windows Server 2003 または 2008 が稼動している。
- 両方のサーバが同じ Active Directory フォレストに属しており、同じドメインまたは信頼関係を結んだドメインのメンバである。
- すべての IP アドレスが静的に割り当てられている(マスタ サーバまたはレプリカ サーバでは、DHCP によって割り当てられた IP アドレスはサポートされていません)。
- 保護対象のサーバがドメイン コントローラまたは DNS サーバではない
ファイル サーバのログオン アカウント
CA ARCserve HA のサービス ログオン アカウントは、以下の条件をすべて満たしている必要があります。
- ドメイン管理者グループのメンバである。 ドメイン管理者グループがビルトイン ドメイン ローカル グループ管理者のメンバでない場合は、そのメンバであるアカウントを使用する必要があります。
- ローカル マシン管理者グループのメンバであるアカウント。 Domain Admins グループがメンバでない場合は、アカウントを手動で追加します。
ワークグループ内で稼動中のファイル サーバ
ワークグループ内のサーバの場合、CA ARCserve RHA エンジン サービス アカウントをローカル システムに設定します(上位の権限が必要なカスタム スクリプトを追加していない場合のみ)。 ワークグループ内のサーバは、セキュリティで保護されていない更新が許可されている DNS サーバでのみ DNS リダイレクト を使用できます。 IP 移動、コンピュータ名の切り替え、およびカスタム リダイレクション スクリプトは通常どおりに使用できます。
Microsoft Exchange Server のレプリケーションおよびハイ アベイラビリティ
このセクションでは、CA ARCserve RHA for Microsoft Exchange Server の環境設定の要件について説明します。
Microsoft Exchange Server のレプリケーション
このセクションでは、CA ARCserve RHA for Microsoft Exchange Server を実行するための要件について説明します。
Exchange レプリケーション環境設定
Exchange Server のレプリケーションを実行するには、以下の環境設定が必要です。
- 2 台のサーバで Windows Server 2003 または 2008 が稼動している。
- Exchange Server がマスタ サーバとレプリカ サーバの両方にインストールされ、それぞれに同じエディション、バージョン、サービス パック、およびホット フィックスがインストールされている。
- マスタ サーバとレプリカ サーバに同じユーザ認証情報を使用して Exchange Server がインストールされている。
- 両方のサーバにメールボックスと CAS の役割がインストールされている。 Exchange 組織内で、マスタ サーバだけが CAS およびハブ トランスポート サーバの役割を保持している場合は、レプリカ サーバに同じ Exchange Server の役割がインストールされている。
- 両方のサーバに同じバージョンの PowerShell がインストールされている。
- 両方のサーバに同じ Exchange 管理グループが存在する。
注: Exchange Server 2010 では、マスタ サーバとレプリカ サーバ上に同じ名前の 2 つのデータベースを(マウント解除されている場合でも)作成できません。 レプリカ データベースの名前は 64 文字未満で、以下の規則に従う必要があります。
<ReplicaName>=<MasterName>_xxxx
xxx は任意の番号です。
Exchange レプリケーション ログオン アカウント
CA ARCserve RHA エンジン サービス ログオン アカウントは、以下の条件をすべて満たしている必要があります。
- Exchange 表示専用管理者である。
- ローカル マシンの Administrators グループのメンバである。
注: 会社のセキュリティ ポリシーにより、より細かなアクセス許可が必要とされる場合は、CA テクニカル サポートに連絡して詳細な手順を確認してください。
Exchange レプリケーション クラスタ
CA ARCserve RHA では、クラスタでの作業はスタンドアロン サーバでの作業とほぼ同じです。 必要に応じて、単にマスタ サーバ名またはレプリカ サーバ名として「Exchange 仮想サーバ名」を入力します。
Exchange 2007 では、CA ARCserve RHA によって LCR の展開がサポートされます。 追加の環境設定は必要ありません。
注: Exchange 2007 では、クラスタ継続レプリケーション(CCR)の展開はサポートされていません。
Exchange Server のハイアベイラビリティ(HA)
このセクションでは、CA ARCserve HA for Exchange Server を実行するための要件について説明します。
Exchange HA 環境設定
Exchange Server のレプリケーションを実行するには、以下の環境設定が必要です。
- 2 台のサーバで Windows Server 2003 または 2008 が稼動している。
- Exchange Server がマスタ サーバとレプリカ サーバの両方にインストールされ、それぞれに同じエディション、バージョン、サービス パック、およびホット フィックスがインストールされている。
- マスタ サーバとレプリカ サーバに同じユーザ認証情報を使用して Exchange Server がインストールされている。
- 両方のサーバにメールボックスと CAS の役割がインストールされている。 Exchange 組織内で、マスタ サーバだけが CAS およびハブ トランスポート サーバの役割を保持している場合は、レプリカ サーバに同じ Exchange Server の役割がインストールされている。
- 両方のサーバに同じバージョンの PowerShell がインストールされている。
- 両方のサーバに同じ Exchange 管理グループが存在する。
注: Exchange Server 2010 では、マスタ サーバとレプリカ サーバ上に同じ名前の 2 つのデータベースを(マウント解除されている場合でも)作成できません。 レプリカ データベースの名前は 64 文字未満で、以下の規則に従う必要があります。
<ReplicaName>=<MasterName>_xxxx
xxx は任意の番号です。
Exchange HA ログオン アカウント
CA ARCserve HA エンジンのサービス ログオン アカウントは、以下の条件をすべて満たしている必要があります。
- Domain Admins グループのメンバである。
- Exchange 管理者である。
- ローカル マシンの Administrators グループのメンバである。
注: 会社のセキュリティ ポリシーにより、より細かいアクセス許可が必要とされる場合は、CA ARCserve RHA テクニカル サポートに連絡して詳細な手順を確認してください。
Exchange HA クラスタ
CA ARCserve HA では、クラスタでの作業は、スタンドアロン サーバでの作業とほぼ同じです。 必要に応じて、単にマスタ サーバ名またはレプリカ サーバ名として「Exchange 仮想サーバ名」を入力します。
Exchange 2007 では、CA ARCserve Replication によって LCR の展開がサポートされます。 追加の環境設定は必要ありません。
注: Exchange 2007 では、クラスタ継続レプリケーション(CCR)の展開はサポートされていません。
Microsoft SQL Server のレプリケーションおよびハイ アベイラビリティ
このセクションでは、CA ARCserve RHA for Microsoft SQL Server の要件について説明します。
SQL Server のレプリケーション
このセクションは、CA ARCserve RHA for Microsoft SQL Server を実行するための要件について説明します。
SQL レプリケーション環境設定.
SQL Server のレプリケーションを実行するには、以下の環境設定が必要です。
- 2 台のサーバで Windows Server 2003 または 2008 が稼動している。
- SQL Server の 1 つのインスタンスがマスタにインストールされている。
レプリケーション ソリューションと[アシュアード リカバリ]オプションを SQL Server 用に使用するには、以下の環境設定が必要です。
- マスタ サーバとレプリカ サーバに同じバージョンの Microsoft SQL Server がインストールされている。
- マスタ サーバとレプリカ サーバに同じユーザ認証情報を使用して SQL Server がインストールされている。
また、レプリケーションがアクティブのときには、レプリカ ホストで SQL Server サービスを停止する必要があります。
注: SQL マスタ データベースがレプリケートされない場合は、エンジン サービスを停止せずにレプリカ サーバのレプリケートされたデータベースを解除できます。
SQL レプリケーション ログオン アカウント
CA ARCserve RHA エンジン サービス ログオン アカウントは、以下の条件をすべて満たしている必要があります。
- スタンドアロン サーバ(非クラスタ サーバ)の場合は、デフォルトのローカル システムを使用する。
- クラスタ ノードにインストールする場合は、すべてのクラスタ ノードに対するローカル管理者であるサービス アカウントを使用する。
SQL Server のハイアベイラビリティ(HA)
このセクションでは、CA ARCserve HA for SQL Server を実行するための要件について説明します。
SQL HA 環境設定
SQL Server のハイアベイラビリティ(HA)シナリオを実行するには、以下の環境が必要です。
- 2 台のサーバで Windows Server 2003 または 2008 が稼動している。
- Microsoft SQL Server 2005 の 1 つ以上のインスタンスが各サーバにインストールされている。
- 両方のサーバの SQL バージョンが同じであり、同一のサービス パックとホット フィックスが適用されている。
- 両方のサーバに同一の SQL Server インスタンス(デフォルトまたは指定)がインストールされている。
- データベース ファイルの置かれたドライブのドライブ文字が、両方のサーバで同一である。
- 各インスタンスのデフォルト システム データベースの完全パスが、両方のサーバで同一である。
- 両方のサーバが同じ Active Directory フォレストに属しており、同じドメインまたは信頼関係を結んだドメインのメンバである。
- SQL インスタンスのネットワーク構成の TCP/IP プロパティで定義されたポートが静的に割り当てられており、マスタとレプリカで同一である。
- 保護対象のサーバがドメイン コントローラまたは DNS サーバではない
SQL HA ログオン アカウント
CA ARCserve HA エンジンのサービス ログオン アカウントは、以下のアカウントの条件をすべて満たしている必要があります。
- ドメイン管理者グループのメンバである。 Domain Admins グループがビルトイン ドメイン ローカル グループ管理者のメンバでない場合は、そのメンバであるアカウントを使用する必要があります。
- ローカル マシン管理者グループのメンバであるアカウント。 Domain Admins グループがメンバでない場合は、アカウントを手動で追加します。
- アカウントに、すべての SQL Server インスタンスに対するビルトイン管理者権限がない場合は、適切な権限を追加します。
注: 会社のセキュリティ ポリシーにより、より細かなアクセス許可が必要とされる場合は、テクニカル サポートに連絡して詳細な手順を確認してください。 ワークグループ内のサーバの場合、ログオン ユーザを「Local System」のままにしておいてください。
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