前のトピック: インストーラを実行するユーザ アカウントの選択次のトピック: Workstation の要件


APM データベース ユーザ アカウントについて

以下に、PostgreSQL を使用した Introscope または APM データベースのインストールに関して知っておく必要がある追加の問題を示します。

最初に PostgreSQL 上で APM データベースをインストールする場合、PostgreSQL データベースに影響を与える 3 つの異なるユーザ アカウントがあります。

PostgreSQL 管理者ユーザ

デフォルトは postgres です。 このアカウントはデータベース所有者および管理者です。

APM データベース ユーザ

デフォルトは admin です。 名前は「admin」ですが、データベース管理者ユーザ アカウントではありません。

PostgreSQL サービスを実行する PostgreSQL オペレーティング システム ユーザ アカウント

デフォルトは postgres です。 多くの場合、インストールはこのユーザを作成して、ユーザ アカウントが PostgreSQL サービスを実行できるようにします。 このサービスを使用すると、データベースを実行できます。

Windows 上での PostgreSQL ユーザ アカウントについて

必要な場合は、インストール中に Windows 上で 3 つの PostgreSQL 関連ユーザ アカウントの名前を変更できます。

Windows では、インストーラは、PostgreSQL 管理者アカウント名と同じ名前でオペレーティング システム ユーザ アカウントを作成します。 たとえば、PostgreSQL 管理者ユーザのデフォルト名を「postgres」から「PostgresAdmin」に 変更した場合、インストーラは「PostgresAdmin」として Windows ユーザ アカウントを作成します。

Windows では、インストーラは、PostgreSQL 管理者ユーザと同じ名前でオペレーティング システム ユーザ アカウントを作成します。

Linux/Solaris 上での PostgreSQL ユーザ アカウントについて

Linux と Solaris 上では、root として Introscope インストーラを実行する場合、インストーラは「postgres」オペレーティング システム アカウントを作成します。

root 以外のアカウントでインストーラを実行した場合、インストーラは「postgres」オペレーティング システム ユーザを作成しません。 PostgreSQL サービスは、インストーラを実行した root 以外のアカウントで実行されます。

Linux と Solaris 上での root ユーザとしてのインストール中は、「postgres」オペレーティング システム ユーザ アカウントの名前を変更できません。 必要な場合は、デフォルト(管理者)からデータベース ユーザの名前を変更できます。 PostgreSQL 管理者の名前は、PostgreSQL サービスを実行するオペレーティング システム ユーザ アカウントと常に同じにすることをお勧めします。

Linux と Solaris 上では、インストーラはパスワードなしで「postgres」アカウントを作成します。

Linux または Solaris 上の PostgreSQL 上での APM データベースのインストールについて

Introscope インストーラは、root ユーザまたは root 以外のユーザとして実行できます。 Introscope インストーラは sudoer アクセスを認識しません

インストーラは、インストーラを実行するときにログインしているユーザ アカウントで Introscope をインストールします。

Introscope インストーラを root として実行し、PostgreSQL 上に APM データベースをインストールする場合、インストーラは「postgres」ユーザで PostgreSQL をインストールします。 「postgres」ユーザがすでに存在していてもかまいません。

Linux または Solaris で root としてインストールを実行した場合、すべてのインストール ディレクトリは root ユーザが所有します。 設定などを更新できるように、管理者ユーザ アカウントにディレクトリ構造の所有権を変更しておくと便利な場合があります。 ディレクトリ構造の所有権を変更するには chown コマンドを使用します。 これは、APM データベースを Enterprise Manager とは別にインストールすることをお勧めする理由の 1 つです。

Introscope インストーラを root 以外のアカウントとして実行し、PostgreSQL に APM データベースをインストールする場合、インストーラは同じ root 以外のアカウントで PostgreSQL をインストールします。

Linux または Solaris 上の PostgreSQL 上での APM データベースのアップグレードについて

インストーラを root として実行してデータベースをアップグレードすることをお勧めします。 これは、データベースを root としてインストールした場合にも、sudoer アクセスを持つ root 以外のユーザとしてインストールした場合にも当てはまります。 インストーラは sudoer アクセスを認識しません。

ただし、root としてログインしてデータベースをアップグレードすることができないか、または不適切である場合は、以下の手順を実行します。

以下の手順に従います。

  1. root としてログインします。
  2. ユーザ「postgres」用のパスワードを作成します。

    このアカウント用のパスワードを作成すると、「postgres」としてログインできるようになります。

  3. root としてログアウトします。
  4. postgre としてログインします。
  5. Introscope インストーラを実行し、データベースをアップグレードします。

postgres 以外の root 以外のアカウントで PostgreSQL データベースをアップグレードすることはできません。 前のインストールは、postgres ユーザ アカウントでのみ PostgreSQL がインストールされています。

このリリースではリストア スクリプトが修正され、リストア オペレーションを実行するユーザはデータベース バックアップを作成したユーザ名と一致する必要がなくなりました。

Windows 上の PostgreSQL インストール上の APM データベースについて

Windows 上の PostgreSQL に APM データベースをインストールする場合、管理者アカウントとしてインストーラを実行する必要があります。

Linux または Solaris 上の Introscope のインストールについて

Linux または Solaris 上にのみ Introscope をインストールする場合、プログラムをインストールする権限を持つ任意のユーザ アカウントとしてインストーラを実行できます。

Windows 上の Introscope のインストールについて

Windows 上にのみ Introscope をインストールする場合、プログラムをインストールする権限を持つ任意の Windows ユーザとしてインストーラを実行できます。 サービスとして Enterprise Manager を実行する場合、インストールするユーザ アカウントにその権限が必要です。