高可用性設定には、1 つのバックグラウンド サーバ、1 つ以上のスタンバイ サーバ、および 1 つ以上のアプリケーション サーバが含まれています。 単一障害点を削減するために、これらの各サーバはデータベースに直接接続されています。 アーキテクチャのすべてのコンポーネントは、内部の CA プロトコルを使用して通信します。 以下の図は、CA SDM 実装の例を示しています。

このアーキテクチャは、3 つの異なる場所 A、B、C にわたって分散しています。 場所 A には、ロード バランサを介してユーザにサービスを提供している 2 つのアプリケーション サーバがあります。 場所 B には、ユーザに直接サービスを提供しているアプリケーション サーバがあり、場所 C にはバックグラウンド サーバ、スタンバイ サーバ、およびデータベースがあります。 各サーバは、データベースに直接接続しています。 青色の線は、データベースとの間のフローを示しています。 赤色の線は、コンポーネント間の内部通信を示しています。
バックグラウンド サーバ
バックグラウンド サーバは、高可用性アーキテクチャの中核です。 このサーバは、その他のサーバに補助的なサービスを提供し、CA SDM のすべてのシングルトン プロセスを実行します。 プロセスをシングルトンとして指定できるのは、SDM インストールでその単一のコピーしかアクティブにできない場合です。 管理者のアクセス タイプを持つユーザだけが、バックグラウンド サーバにアクセスできます。 可用性を向上させるために、スタンバイ サーバはバックグラウンド サーバをシャドウイングします。 何らかの障害が発生した場合や、ローリング メンテナンスを実行する場合は、スタンバイ サーバをバックグラウンド サーバとして切り替えることができます。
スタンバイ サーバ
スタンバイ サーバの主な機能は、バックグラウンド サーバのウォーム スタンバイとして機能することです。 スタンバイ サーバは、バックグラウンド サーバと同じハードウェアおよび OS プラットフォームを備えています。 スタンバイ サーバは、バックグラウンド サーバ上で実行されるすべてのプロセスを実行できます。 スタンバイ サーバは、システムの通常の動作中はアイドル状態のままですが、データベース変更の内部の CA SDM システム メッセージをリスンすることによって、重要なキャッシュを更新し続けます。 バックグラウンド サーバに障害が発生した場合や、ローリング メンテナンスが必要になった場合は、スタンバイ サーバをバックグラウンド サーバに昇格させることによって、アプリケーション サーバおよびエンド ユーザへの中断を最小限に抑えることができます。 この切り替えを実行するために、ユーティリティを呼び出すことができます。
スタンバイ サーバは、バックグラウンド サーバ上で通常実行されるプロセスの小さなサブセットだけを実行しています。 スタンバイ サーバ上で Web インターフェースにログオンすることはできません。
アプリケーション サーバ
アプリケーション サーバには、Web、SOAP、RESTful Web サービスなどのさまざまなインターフェース経由でエンド ユーザにサービスを提供するために必要な、すべての CA SDM コンポーネントが含まれています。 アプリケーション サーバは互いに独立しており、短期間のバックグラウンド サーバの停止に対する回復性を備えています。 ユーザは、アプリケーション サーバにアクセスします。 アプリケーション サーバを個別に削除し、新しい休止機能を使用してサービスに戻ることができます。 休止機能を使用すると、現在のユーザは自分の作業を完了し、代替アプリケーション サーバにサインインすることができます。
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