BusinessObjects Enterprise では、データベースを、情報の集合をテーブルという構造に編成することで検索および情報の取得を迅速化するデータ リポジトリと定義することができます。
データベースでは、複数のテーブルをグループ化して、テーブルスペースという論理的に関連するテーブルの集合にまとめることができます。 テーブルは、ファイルがファイル システム内でディレクトリにグループ化されるのと同じように、データベース システム内でテーブルスペースにグループ化されます。
注: 本書では、「テーブルスペース」と「データベース」という用語を同じ意味で使用します。
セントラル管理システム(CMS)データベースでサポートされるデータベース システムは、以下のとおりです。
BusinessObjects Enterprise の各コンポーネントでサポートされるデータベース システムの一覧については、CA Business Intelligence DVD に収められている BusinessObjects Enterprise サポート対象プラットフォームについての説明を参照してください。
BusinessObjects Enterprise を実装している CA 製品でサポートされていれば、BusinessObjects Enterprise ではどのようなデータベース システムでも使用できます(ご使用の CA 製品のマニュアルを参照してください)。 データベース システムがまだ準備されていない場合は、BusinessObjects Enterprise インストーラにより、インストール プロセスの一環として MySQL データベース システムが自動的に作成されて構成されます。
注:
BusinessObjects Enterprise は、内部のシステム情報を格納するために複数のデータベースを使用します。 これらのデータベースは、単一のデータベース システム内の複数のテーブルスペースとして、または複数のデータベース システム間に分散されたテーブルスペースとして構成できます。
以下の表に、BusinessObjects Enterprise で使用される各種のデータベース(テーブルスペース)リポジトリを詳しく説明します。
|
リポジトリ |
説明 |
インストールに必須 |
|---|---|---|
|
CMS |
BusinessObjects Enterprise のユーザ、グループ、セキュリティ、コンテンツ、およびサービスの各情報を格納するメイン リポジトリ。 以前のインストールからの CMS データベースがない場合、このデータベース内のオブジェクトは BusinessObjects Enterprise インストーラによって初期化されます。 |
あり |
|
監査 |
管理者が、レポート生成の数やログイン イベントの数など、システム使用情報を確認できるアクティビティ追跡リポジトリ。 監査データベースは、インストール プロセス時に有効にして構成することができます。 |
なし |
BusinessObjects Enterprise スクリプトには、テーブル、インデックス、一時データを含め、データベース オブジェクトの作成および削除を許可するデータベース ユーザ権限が必要です。 BusinessObjects Enterprise で使用されるアカウントに管理者権限を割り当てるのではなく、以下の表を参照して、サポートされている各データベース システムに必要な権限を確認してください。
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データベース |
必要なアカウントまたは役割権限 |
|---|---|
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IBM DB/2 |
データベースへの接続、テーブルの作成、およびスキーマの自動作成が可能なユーザ |
|
Oracle Database |
以下の権限が有効であるユーザ
または、CONNECT および RESOURCE の各役割が有効であり、かつ両方の役割に対して管理者オプションの設定が無効になっているユーザ |
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MySQL |
デフォルト データベース所有者(DBO)アカウントのアクセス権限 |
|
Microsoft SQL Server |
デフォルト データベース所有者(DBO)アカウントのアクセス権限 |
|
Sybase ASE |
デフォルト データベース所有者(DBO)アカウントのアクセス権限 |
データベースは、BusinessObjects Enterprise で最適に機能するように特定の構成が必要になることもあります。 以下の表に、追加の構成設定を示します。
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データベース |
必要な追加設定 |
|---|---|
|
IBM DB/2 |
DB2CODEPAGE=1208 |
|
Oracle |
NLS_LANG は、AMERICAN_AMERICA.WE8MSWIN1252、AMERICAN_AMERICA.AL32UTF8 など、有効な UTF-8 値に設定する必要があります。 FORCE の設定を有効にする必要があります。 |
|
Sybase |
LC_ALL は、構成ファイル SYBASE_HOME/locales/locales.dat にある、有効なロケールに設定する必要があります。 |
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