リクエスト SLA は、CA Service Catalog によって指定された固定ルールと、指定した[リクエスト SLA アラートの最大遅延]の設定の両方に基づいて処理されます。
リクエスト SLA は、CA Service Catalog によって指定された以下の固定ルールに基づいて処理されます。
したがって、前の例では、SLA 違反時間が切れる前に、リクエスト ステータスが「承認待ち」(開始ステータス)から「承認」(終了ステータス)に変われば、SLA インスタンスが正常に完了します。
注: CA Service Catalog と統合された別の製品のユーザが、その製品でリクエストを保留にした場合、CA Service Catalog リクエスト、つまり SLA インスタンスはアクティブなままになります。 たとえば、CA Service Catalog が CA Service Desk Manager と統合されている場合、CA Service Desk Manager ユーザが CA Service Desk Manager リクエストまたは変更要求を保留にし、それが アクティブな SLA インスタンスを含む CA Service Catalog リクエストに関連付けられていても、SLA クロックは一時停止されません。 SLA クロックを一時停止するには、CA Service Catalog でリクエストを保留にする必要があります。
たとえば、「1 日以内に承認 SLA」という名前の SLA があるとします。この SLA では、「送信済み」ステータスから「承認」ステータスまでをモニタし、SLA 違反期間は 1 日です。 また、この例では、承認プロセスが以下の順序でこのリクエスト ステータス サイクルに従います。
この例において、エンドユーザがサービスをリクエストし、1 日が経過して、承認者がリクエストを却下した場合、「1 日以内に承認 SLA」は違反したことになります。 却下された後、影響を受けるエンドユーザがリクエストの詳細を更新して再度サブミットすると、リクエスト承認プロセスは繰り返されますが、SLA インスタンスはすでに一度モニタされて違反として完了しているため、再度モニタされることはありません。
リクエスト SLA プロセッサは、カタログ コンポーネント の一部として以下の機能を実行します。
リクエスト SLA プロセッサは、以下の場合に処理される SLA インスタンスをチェックします。
カタログ コンポーネント クラスタ環境では、クラスタ化されたコンピュータに問題が生じると、問題の発生したコンピュータが復旧されるまで、またはクラスタ内の他のコンピュータが問題のあるコンピュータの仕事を引き継ぐまで、SLA アラート メッセージを含むイベント通知が遅れる場合があります。 したがって、SLA 警告および違反メッセージも時間どおりに発行されない可能性があります。
カタログ コンポーネント クラスタ内のコンピュータに問題が生じた場合に発生する可能性がある SLA 処理時間の遅延を最小化するため、ニーズに合わせて[リクエスト SLA アラートの最大遅延]を設定できます。 設定した値が小さいほど、リクエスト SLA プロセッサが警告と違反の時間について SLA クロックをチェックする頻度が多くなります。 したがって、SLA 警告および違反について迅速に通知するには、1 時間などの小さい値を設定します。 そうでなければ、1 日など、より長い期間を設定し、SLA 警告または違反について後で(たとえば、問題のあるクラスタ内コンピュータが復旧してから)通知されるようにします。
[リクエスト SLA アラートの最大遅延]を設定すると、クラスタ内で SLA クロックを開始したコンピュータが、警告または違反の期間より長く使用不可になった場合に、SLA 処理における遅延を減少させることができます。 そのような場合、以下のイベントのいずれかが発生するとすぐに、他のアクティブなクラスタ コンピュータが、問題のあるコンピュータから SLA 処理を引き継ぎます。
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