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dpmzone createandinstallzone コマンド -- ゾーンの作成およびインストール

createandinstallzone コマンドは、Solaris ホスト上でカスタム パラメータを使用してゾーンを作成し、インストールします。

このコマンドの形式は、以下のとおりです。

dpmzone createandinstallzone 
[-sc sc_host]
-host hostname 
-name zonename
-path zonepath
-type type
[-archive_path path]
[-autoboot]
[-if_type name]
[-ip ip]
[-pool_name pool]
[-sched_type sched]
[-phy_mem pmem]
[-swap_mem smem]
[-lock_mem lmem]
[-desc desc]
[-pre] 
[-post]
[-locale iso639value]
-sc sc_host

(オプション)サービス コントローラのホスト名を指定します。

-host hostname

Solaris ゾーン サーバを指定します。 このパラメータは、大文字と小文字を区別します。

-name zonename

新しいゾーンの名前を定義します。

-path zonepath

新しいゾーンのパスを定義します。

-type type

新しいゾーンのタイプを指定します。 オプションは、以下のとおりです。

native

アプリケーションを実行する、Solaris 10 オペレーティング環境の非グローバル ゾーンを作成します。

whole-root

パッケージを継承しない完全ルート ゾーンを作成します。

branded

アプリケーションを実行する、非ネイティブ オペレーティング環境を含む非グローバル ゾーンを作成します。

デフォルト: native

-archive_path path

(オプション)ブランド化ゾーンのオペレーティング環境インストーラのパスを指定します。

制限: この引数はブランド化ゾーンでは必須ですが、ネイティブ ゾーンでは任意です。

-autoboot

(オプション)システム起動時にゾーンを自動的に起動するように指定します。

注: ゾーン サービスがサーバ上で無効になっている場合、このプロパティの設定に関係なく、ゾーンは自動起動されません。 サービスを有効化するには、以下のコマンドを使用します。

svcadm enable svc:/system/zones:default
-if_type name

(オプション)ゾーンで使用するネットワーク インターフェースのタイプを指定します(例: eri0)。

-ip ip

(オプション)ゾーンの IP アドレスを定義します。

-pool_name pool

(オプション)ゾーンを関連付けるプールの名前を指定します。

-sched_type shed

(オプション)共有に基づいた CPU 時間の割り当てに使用する、スケジューラのタイプを指定します。 共有は、プロジェクトに割り当てられたシステムの CPU リソース部分です。 有効な値は以下のとおりです。

ts

タイム共有スケジューラを指定します。これにより、すべてのプロセスに平等に CPU リソースを分配し、特定のプロセスに CPU リソースを集中させません。 ts は Solaris オペレーティング環境用のデフォルト スケジューラです。

fss

フェア シェア スケジューラを指定します。これにより、共有に基づいて CPU 時間を割り当てることができます。

-phy_mem pmem

(オプション)ゾーンに割り当てる物理メモリを定義します。 この数値にはスケール(K、M、G、T)を適用できます。たとえば、1M は 1 メガバイトです。

-swap_mem smem

(オプション)ゾーンに割り当てるスワップ メモリを定義します。

-lock_mem lmem

(オプション)ゾーンに割り当てるロック済みメモリを定義します。 ロック済みメモリはページングできません。

-desc description

(オプション)ゾーンの説明を定義します。

-pre

(オプション)操作を実行する前にイベントを生成するかどうかを指定します。

-post

(オプション)操作を実行した後でイベントを生成するかどうかを指定します。

-locale iso639value

(オプション)デフォルトの英語出力より優先させるロケールを、IS0 639_3166 の組み合わせ(たとえばフランス語の場合は fr_FR)で指定します。コマンド プロンプトのロケールを使用する場合は「native」を指定します。