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dpmhv-createVMFromTemplateEx(Funclet)コマンド -- テンプレートを使用して VM を作成する

dpmhv-createVMFromTemplate コマンドを使用すると、既存のテンプレートを使用して VM を作成できます。 元のテンプレートが Sysprep 状態で作成された場合は、このコマンド パラメータを使用して、イメージを作成した VM の Windows 設定をカスタマイズできます。 VM を作成する際に、それぞれのコマンドを使用して、システム コンポーネントを作成できます。 1 つのテンプレートを使用して複数の仮想マシンを作成できます。

注: コマンドを同期で実行する場合は、Windows 設定イメージをカスタマイズできます。 非同期実行の場合は、実行が完了した後に dpmhv-setSysprepProperties コマンドを使用してイメージをカスタマイズできます。

このコマンドの形式は、以下のとおりです。

dpmhv-createVMFromTemplateEx 
-host hostname 
-vm vmname 
-template templatename 
-dest pathname
[-computerName computerName] 
[-ip4addr ip4addr] 
[-ip4dhcp ip4dhcpInt] 
[-ip4mask ip4mask] 
[-ip4gw ip4gw]
[-ip4metric ip4metric] 
[-ip4dns ip4dns]
[-disableAdmin]
[-adminPass adminPW]
[-autoLogon alcnt]
[-duplicatorString dupstr]
[-timeZone timezone]
[-productKey key] 
[-userName UserName] 
[-organization orgname] 
[-domain domainname] 
[-domainAdmin domad] 
[-domainAdminPass dompw] 
[-workgroup wgname] 
[-adminUser adminUser] 
[-adminUserPass adminUserPW]
[-custom custom] 
[-async]
[-mem mem]
[-cpus cpus]
[-cpuidlimit limit] 
[-cpufeatlimit limit] 
[-cpureserve reserve] 
[-cpulimit limit]
[-cpuweight weight]
[-startAction {none,auto,always}]
[-startDelay delay] 
[-stopAction {save,off,shutdown}]
[-recoveryAction {none,restart,revert}]
[-scvmmHost  scvmmHostname]
[-hardwareProf hwprof]
[-guestOSProf osprof]
[-startVM]
-host hostname

Hyper-V Server ホストの名前を指定します。

-vm vmname

VM の名前を指定します。

-template templatename

VM の作成に使用するソース テンプレートの名前を指定します。

注: ローカルのテンプレート カタログ内ではテンプレート名が一意である必要があります。

-dest pathname

(オプション)作成する VM のパスを指定します(テンプレートが格納されます)。 このオプションを指定しない場合、VM は Hyper-V Server のデフォルトの場所に作成されます。 作成されたテンプレートの名前は次の場所に保存されます: %ALLUSERSPROFILE%¥ca¥vpm¥Hyper-V_Templates。

注: Hyper-V のデフォルトの場所に VM を作成しないことをお勧めします。 テンプレートを使用して VM を作成すると、仮想ディスク イメージ ファイル名が競合します。

-computerName computerName

(オプション)VM のコンピュータ名を指定します。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用するイメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

-ip4addr ip4addr

(オプション)VM のインターフェースに割り当てる静的 IPv4 アドレスを指定します。 特定のインターフェースの IP アドレスを設定するには、IP アドレスの前に、既知のインターフェース名と区切り記号として「#」が付けられます。 たとえば、
-ip4addr "Local Area Connection#192.168.1.200" などです。 テンプレート イメージに複数のネットワーク アダプタがある場合、IP アドレスは最初のインターフェースに割り当てられます。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

-ip4dhcp ip4dhcpInt

(オプション)VM の特定のインターフェースの DHCP をオンにするオプションを指定します。 このオプションにはインターフェース名も指定できます。 たとえば、
-ip4dhcp "Local Area Connection" などです。テンプレート イメージに複数のネットワーク アダプタがある場合、最初のインターフェースの DHCP がオンになります。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

デフォルト: local

-ip4mask ip4mask

(オプション)VM に割り当てるサブネット マスクを指定します。 このオプションは、
-ip4ddr オプションと共に使用されます。 インターフェース名を
-ip4addr オプションに指定する場合、このオプションにも同じインターフェース名を使用する必要があります。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

-ip4gw ip4gw

(オプション)VM のゲートウェイを設定するオプションを指定します。 このオプションは、-ip4ddr オプションと共に使用します。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

注: インターフェース名を
-ip4addr オプションに指定する場合、このオプションにも同じインターフェース名を使用する必要があります。

-ip4metric ip4metric

(オプション)VM に設定するインターフェース メトリックを指定します。 このオプションは、-ip4ddr オプションと共に使用します。 インターフェース名を
-ip4addr オプションに指定する場合、このオプションにも同じインターフェース名を使用する必要があります。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

デフォルト: 1

-ip4dns ip4dns

(オプション)VM に設定する DNS サーバを指定します。 このオプションは、-ip4ddr オプションと共に使用します。 インターフェース名を
-ip4addr オプションに指定する場合、このオプションにも同じインターフェース名を使用する必要があります。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

-disableAdmin

(オプション)VM のデフォルトの管理者アカウントを無効にするオプションを指定します。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

-adminPass adminPW

(オプション)このオプションは、VM のデフォルト管理者アカウントのパスワードを設定するために使用されます。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 非同期実行の場合、このパラメータは無視されます。

注: このオプションを正常に設定するには、Sysprep ツールを使用して、Windows サーバ管理者のパスワードを空に設定します。

-autoLogon alcnt

(オプション)デフォルト管理者アカウントを使用して自動的にログインするために、作成するアカウント数を設定するオプションを指定します。 このアカウントは Sysprep プロセスの完了後に作成されます。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

デフォルト:
-1

-duplicatorString dupstr

(オプション)VM のレジストリに設定するシステム デュプリケータの名前を指定します。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

-timeZone timezone

(オプション)テンプレートを使用して作成された VM が使用するタイム ゾーンを指定します。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

デフォルト:
-1

-productKey key

(オプション)VM の Windows 製品アクティベーション キーを指定します。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

-userName UserName

(オプション)新しい VM にインストールされる、(sysprep ツールを使用して作成された)Windows イメージのユーザ名を指定します。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

-organization orgname

(オプション)新しい VM にインストールされる、(sysprep ツールを使用して作成された)Windows イメージの組織名を指定します。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

-domain domainname

(オプション)VM のドメイン名を指定します。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。 ドメインとワークグループの仕様を同時に指定することはできません。

-domainAdmin domad

(オプション)ドメインに作成するドメイン管理者のユーザ アカウントを指定します。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

-domainAdminPass dompw

(オプション)ドメインに作成するドメイン管理者ユーザ アカウントのパスワードを指定します。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

-workgroup wgname

(オプション)VM 用に作成するワークグループを指定します。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 ドメインとワークグループの仕様を同時に指定することはできません。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

-adminUser adminUser

(オプション)デフォルトの Administrators グループの一部として作成する管理者ユーザ名を指定します。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

-adminUserPass adminUserPW

(オプション)デフォルトの Administrators グループの一部として作成する管理者ユーザ アカウントのパスワードを指定します。 このパラメータをサポートするには、Sysprep ツールを使用して作成された Windows イメージが必要です。 このオプションは、コマンドを非同期で実行する場合は無効です。

-custom custom

(オプション)Sysprep プロセスの最後に実行する、カンマ区切りのカスタム コマンドのリストを指定します。 このパラメータには、Sysprep の Windows イメージが必要です。 非同期実行の場合、このパラメータは無視されます。

-async

(オプション)コマンドを非同期で実行するには、このオプションを指定します。 デフォルトでは、このコマンドは同期して実行されます。

注: このオプションを実行する前にこのコマンドの実行が完了した場合、操作ステータスの確認に使用するジョブ ID が返されます。

-mem mem

(オプション)作成する VM の RAM メモリをメガバイト(MB)で指定します。

デフォルト: -1

-cpus cpus

(オプション) VM に割り当てる CPU コアの数を指定します。

デフォルト: -1

-cpuidlimit limit

(オプション) VM の CPU ID 機能の制限を指定します。 このオプションを指定すると、Windows NT のようなレガシー オペレーティング システムとの互換性が向上します。

デフォルト: -1

-cpufeatlimit limit

(オプション) VM で使用する CPU リソースの機能の制限を指定します。 このオプションを指定すると、CPU 能力が異なる物理ホスト間で VM を移行できるだけでなく、互換性が向上します。

デフォルト: -1

-cpureserve reserve

(オプション) VM 用に予約する CPU の割合を指定します。 このオプションを指定しない場合、Hyper-V Server は全体的なシステムの使用状況に基づいて CPU サイクルを割り当てます。

デフォルト: -1

-cpulimit limit

(オプション) VM で使用する CPU リソース数の制限を指定します。 このオプションを指定すると、CPU 能力が異なる物理ホスト間で VM を移行できるだけでなく、互換性が向上します。

デフォルト: -1

-cpuweight weight

(オプション)仮想マシンの相対的な加重を指定します。 複数の VM が稼働している場合、このオプションはリソースの割り当てを制御します。 有効なエントリ: 整数、1 ~ 10000。

デフォルト: -1

-startAction {none,auto,always}

(オプション) Hyper-V を起動する際に VM で実行するアクションを指定します。 オプションは、以下のとおりです。

none

何も実行しません。

auto

VM を自動的に起動します。

注: Hyper-V ホストのシャット ダウン前に VM が稼働中だった場合は、このオプションを使用します。

always

VM を常に起動します。

-startDelay delay

(オプション) Hyper-V ホストが起動し、稼働してから VM を起動するまでの遅延時間を秒数で指定します。

デフォルト: -1

-stopAction {save,off,shutdown}

(オプション)物理 Hyper-V をシャットダウンする際に VM で実行するアクションを指定します。 オプションは、以下のとおりです。

save

VM を中断します。

off

VM の電源をオフにします。

shutdown

システムをシャットダウンします。

-recoveryAction {none,restart,revert}

(オプション)予期しないシャットダウンから Hyper-V ホストを再起動した後、VM で実行するアクションを指定します。 オプションは、以下のとおりです。

none

何も実行しません。

restart

VM を再起動します。

revert

VM の最後のスナップショットを復元します。

-scvmmHost scvmmHostname

(オプション) Microsoft System Center Virtual Machine Manager (SCVMM)ライブラリ サーバのホスト名を指定します。 VM のプロビジョニングで SCVMM の統合を使用する場合に、このパラメータは有効です。

-hardwareProf hwprof

(オプション) Microsoft System Center Virtual Machine Manager (SCVMM)ライブラリ サーバで定義されているハードウェア プロファイルの名前を指定します。 このパラメータは、SCVMM テンプレートに保存されているハードウェア設定を上書きします。 VM のプロビジョニングで SCVMM の統合を使用する場合に、このパラメータは有効です。

-guestOSProf osprof

(オプション) Microsoft System Center Virtual Machine Manager (SCVMM)ライブラリ サーバで定義されているゲスト オペレーティング システム プロファイルの名前を指定します。 このパラメータは、SCVMM テンプレートに保存されているオペレーティング システム設定を上書きします。 VM のプロビジョニングで SCVMM の統合を使用する場合に、このパラメータは有効です。

-startVM

(オプション)VM の作成後に VM を自動的に起動するためのオプションを指定します。 デフォルトでは、新しい VM は電源がオフの状態です。 VM を起動するのに必要な IP 設定オプションをカスタマイズする必要があります。

戻り値

dpmhv-createVMFromTemplateEX が同期で実行される場合、このコマンドは空文字列を返します。 非同期で実行される場合、ジョブ ID を表す文字列が dpmhv-getJobErrorInfodpmhv-getJobInfo、または dpmhv-getJobStatus に渡されます。 実行中にエラーが発生した場合、コマンドは例外をレポートします。

例: テンプレートから VM を作成する

この例では、完全な静的 IPv4 設定としてテンプレート設定を使用して、VM「TestVM」を作成します。

dpmhv-createVMFromTemplateEx -host hvserver -vm NewVM -dest c:¥VMs¥NewBox -template Win2k3SysPrepped 
-ip4addr 192.168.1.25 -ip4mask 255.255.255.0 -ip4gw 192.168.1.1 -ip4dns 192.168.1.1 
-computerName NewBox

関連項目

dpmhv-createVMFromTemplate(Funclet)コマンド -- テンプレートを使用して VM を作成する